どうも、ゲームアドバイザーもやってる雷人です。
福島での大会終了後、特急電車の中での執筆です。鉄は熱いうちに打てと言いますので、今の内に昨日今日のことをつらつらと。
またまたレポート記事です。
個人的な意見なのであしからず。多少電車内販売で飲んでますので、あしからず。
2022年度の全日本大学アルティメット選手権大会でのGAを終えて
この土日、10月1,2日に福島県のJヴィレッジで「第33回全日本大学アルティメット選手権大会」が行われ、ゲームアドバイザーとして参加しました。
個人的に大学選手権は大好きな大会で、GAの資格を取ってからなるべくここでGAをやるようにしています。
そんな大学選手権を終えて、今思っていることを思いついた順に一筆書きで書いてみます。
ただのオジさんの独り言です。(大学四年生は一回り違う)
男女共、4連覇
昨年に続き、大学選手権を制したのはオープン部門は早稲田大学、ウィメン部門が日本体育大学となり、両チームともに4連覇(2020年は中止のため1年とんでますが)の偉業を達成しました。
オープン部門では1997〜2000年に日体大が4連覇して以来の大学選手権の連覇記録になります。(キング吉川さんや阿部さんの時)
両チームともとんでもない重圧と戦いながら、守り抜いた結果に改めて「おめでとうございます」をこの場でお伝えします。
惜しくも敗れてしまったチームもまた来年に向けて、悔しさを忘れず日々の努力に情熱を注いで欲しいなと思います。
早稲田男子も日体女子も同じ大学生です。そこまでフィジカルに大きな差はないはずなんです。(特に男子は。)
でも連覇できるのは「何か」が違う。だからこそ勝てるんだと思います。
本当に大学選手権で優勝したいのであれば、この2チームよりも多くの努力が必要だし、社会人トップチームとの練習試合やコミュニケーションが必要なんだろうなぁと思いました。
勝ち続けるということはそんなに簡単なことじゃないのは良くわかります。
日本全体が切磋琢磨して大学のレベルが上がっていく事を願っています。
挑んでねぇのに勝手に負けんじゃねぇ
完全にオジさんの小言ですが、会場をうろついているときにドーム内(配信のあった第1コート)で行われている3決?の試合を見ている他の大学生が「あれが大学生のレベルかよ」的な事をボソッと言っているのが聞こえました。
その時点でこのチームはコートで試合しているチームには勝てない。
戦わずして負けてる。そんな思いだと勝てるもんも勝てません。
同じ大学生で、競技歴もさして変わんないはずです。なのに戦う前から挑んでもないのに勝手に「負け」を認めてしまっている。
それでは勝てない。本当に勝てる要素はないか?一人ではダメでも二人なら、三人ならどうだ?
アルティメットは7人制のスポーツですが、結局は「個」と「個」のぶつかり合いです。
ケイスケホンダもいつしか「個」のレベルアップが必須だと言ってました。
勝て。目の前の相手に。
挑んでもねぇのに負けんなよ。
口が悪くなってしまってすいません。電車でのお酒は回ります。
点とって喜んで、負けて泣いて、勝って泣いて。
点とって騒いで、負けて悔し涙流して、勝って嬉しくて泣いてって目の前にしてると、これでこそ大学選手権だなぁと思いました。
自分の時はもう12年前の話なんだなぁと思うとゾッとしますが、目の前で見てると色んな人に感情移入してしまって、目頭があつくなりました。
男子決勝終了後の整列はちょっと耐え難いものでした笑。
今回10月の大会よりJFDAから以前より発声等の規制が「大会前の抗原検査orPCR検査陰性照明提出」によって緩和されました。
一個人的な話をすると「いつまでそんな制限やってんの?」という気持ちが一番ですが、一応決まりは決まりです。
ですが、やっぱり大学生は得点後にワイワイやってたり外でガヤガヤやってるのが個人的には大好きです。
GAをしながらちょっとは声かけしましたが、「ムードメーカー」や「喜び組」や「チームが作る雰囲気」の”重要性”を重々承知しているので基本的にはそれぞれのチームの判断に任せるという、静観のスタンスを取りました。
本当に辞めさせたいなら大会本部のスタッフから言えば良いと思ったので。
個人的にはワイワイやってる方が見てて楽しいし、本人たちも楽しいことはわかってるので、そのスタンスでやって欲しいなと思いました。
久々にコートサイドにいるメンバーがワイワイガヤガヤと声を出したり、コール?をしたり、歌を歌ったりしているのをみて「これでこそ大学選手権だよなぁ」と思ったし、やっと戻ってきたなぁと感じました。
もっと緩和してほしい気持ちは否めないけど、少し嬉しくなった土日でした。
競技レベルとSOTG
競技レベルという表現が正しいかわかりませんが、ゲームアドバイザーをしながら初日と2日目では全く違う世代?を見ているような感覚になりました。
地方のチームで社会人チームも少ないエリアだと、先輩や社会人チームからのルールに関する伝達はされていなくて、ルールの理解に乏しい傾向があると感じました。
その辺はアルティメット界の構成上ある程度仕方ないかなと思うのですが、わからない中でもわからないなりに「自分の意見を主張する」という行為はしてほしいなと思いました。
ある試合で、コールをしかけたが自信なさそうで取り下げたというシーンを見かけました。
結局プレーは継続されたので、その後そのプレイヤーには「自分の思ったことは主張して良いんだよ」という事を伝えましたが、そこもルールの理解度が低いと主張できないという難しい循環になっていくのかなと思いました。
プレーしている選手のルールの理解度が低い場合は、GAとしてもう少しフォローをしてあげることも必要そうです。今後に活かします。
「GAの意見を添えることも出来ますがどうしますか?」の一言
今回GAをしながら様々な議論に立ち会いました。
基本的に話が長くなっている時はどちらも主張を譲らないか、論点がズレているかのどちらかです。おそらくお互いの主張を譲らないケースが多いのが8割かなと。
シュート時のトラベルを例(シュート時に軸足が動いた、かつシュートが通った)にすると、
- DF側「軸足が動いていた」
- OF側「軸足は動いていない」
という主張がほとんどです。このパターンは軸足が動いたことでシュートを防げなかった可能性がある(その後のプレーに影響する)ことが前提ですが、よくあるパターンです。
こうなってお互い譲らなければ、1時間話をしても平行線になるので結論「ワンバック」になってしまいます。
実際男子決勝でこの場面にあったのですが、GAとしてお互いの主張を聞くに留まり、最終的に「ワンバック」という処理になりました。
そこで一言「45秒で結論が出ませんでしたが、GAの客観的な意見を添えることも出来ます」ということが言えればよかったと、後からGAメンバーでの反省会で出ました。
基本的にGAは「意見を求められたら答える」というスタンスではありますが、今後議論が長引くような場面に遭遇した際は、「GAの意見を聞くこともできるよ」という事を忘れずに伝えようと思いました。
こちらも完璧ではないので日々勉強です。
まとめ
ともあれ、発声制限も条件付きで緩和され(まだまだ納得行くものではないですが)、本来のアルティメットの大会の雰囲気が戻ってきてすごく嬉しい気持ちになりました。
やっぱり大会の雰囲気って大事だし、いい加減そろそろ制限解除してほしいなと思いました。(屋外競技だぞ。。。)
負けたら引退という特殊性もあり、4年間の情熱をぶつける場所でもあり、改めて大学選手権を好きになった二日間でした。
大会に参加していた選手の皆さん、そして朝早くから運営に当たってくれていたスタッフの方々、本当に二日間お疲れさまでした。
感動をありがとうございました。
また、自分も負けない情熱をプレイヤーとしても、指導者としても燃やしていかなければと思いました。
自分自身全日本選手権が控えているので1日1日を大事に過ごしていきます。
それでは明日も授業をお休みすることのないように!
ディスクも単位も落とさない!
ではまた。