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文部科学大臣杯第46回全日本アルティメット選手権大会決勝進出チーム出揃う

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この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、バズバレッツの雷人です。大会あけの月曜日も朝も気持ち良い天気でなんとか早起きしてブログを書いております。

今日は「文部科学大臣杯第46回全日本アルティメット選手権大会決勝進出チーム出揃う」というテーマで書いていきます。

先週末土日の10月9〜10日の日程で文部科学大臣杯第46回全日本アルティメット選手権大会の本戦が福島県のJヴィレッジで行われました。

すでに情報としては出ているものですので、皆さまにとって学びがある回にはならず、ただの報告の回になるかもしれませんが、最後まで読んでいただければと思います。

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文部科学大臣杯第46回全日本アルティメット選手権大会決勝進出チーム出揃う

繰り返しになりますが、先週末福島のJヴィレッジで文部科学大臣杯第46回全日本アルティメット選手権大会の本戦が開催されました。

すでに2019年のチャンピオンズリーグでシード枠となっていたチームと、各地区予選を勝ち抜いたチームが出揃って16チームにより熱いトーナメントが繰り広げられました。

初日は時折降る小雨という天候でしたが本降りにはならず、日曜日は素晴らしい秋晴れの天候の中大会が行われ、すでに結果を見られていてご存知かと思いますが、決勝進出チームが出揃いました。

オープン部門は私が所属する「文化シヤッターBuzzBullets」と中部の新生社会人チームの「Rascals(ラスカルズ)」の2チーム、ウィメン部門は関東の強豪「MUD(マッド)」と近年力をつけてきていた「Swampybarg(スワンピーバーグ)」が決勝への駒を進めました。

男女ともに以前過去記事で「個人的に注目しているチーム」という記事で紹介したチームが入ってきています。

ずっと守ってきた強豪チームが日本一の称号を守るのか、新生チームが勝ち時代を変えるのか、勝負の行方は来週土曜日23日の決勝戦で決まります。

中部の新生チーム「Rascals(ラスカルズ)」

驚いたのが、準決勝で強豪ノマディックトライブを破り決勝へ進んだラスカルズの躍進です。個人的にも注目をしていましたが、持ち前の若さあふれるプレーとマンツーマンディフェンスで勝ち上がってきました。

近年中部地区では社会人チームの若返りがうまくいかず、チームができてはなくなりという状況が続いていましたが、2018年に設立されたラスカルズは設立からわずか3年で全日本の決勝の切符を手にしました。

学生選手権で優勝した中京大学のメンバーが中心となっている若くて勢いのあるチームです。

オープン部門で中部地区のチームとして全日本の決勝戦に進出するのは私の記憶の中ではない気がします。

バズとしてはまだ対戦経験もなく、未知なことだらけですが今から対戦するのがとても楽しみです。

バズを知る男、笹川選手

ラスカルズの躍進には、背番号16番の笹川選手の存在も大きいと感じています。ラスカルズは社会人になってまだ若い選手が多いのですが、そんな中に38歳のベテランが一人混ざっています。

ライブ配信の実況でも解説されていましたが、実はこの笹川選手は元バズバレッツのメンバーで、2006年にバズがクラブ選手権で世界一になったときの主力メンバーでもあります。私も2年間だけですがチームメイトとして一緒にプレーしたことがあります。

オフェンスもディフェンスも出来て、ハンドラーもミドルもできる、上競りも強くダイブカットも出来てバックシュートもサイドシュートも打ててスルーザマーカーも出来て、さらにスローオフまで投げてしまうというまさに”究極のオールラウンダー”です。パワプロだと全部がSランクで守備は赤青緑黄全部って感じです。

そんな世界を知るベテランの笹川選手が、監督・コーチ的な役割もしつつコート内で要所要所で活躍しているシーンが印象的でした。

何よりも若いチームは荒さがあることが多いのですが、笹川選手がいることで精神的支柱にもなっているようで、チームを落ち着かせる役割もあるように見えます。

笹川選手はバズのことをよく知っている人なので、決勝戦でもいろんな意味でキーマンになると感じています。

ウィメン部門は2019年と同カード

ウィメン部門はMUDとスワンピーバーグがそれぞれ決勝へ駒を進めており、2019年と同じ対戦カードで決勝戦が行われます。

近年強さが拮抗してきている女子チームのなかで、ベスト8からの戦いはどこのカードも目が離せない戦いとなっていました。

特に決勝をかけた大一番では、マッドと東京マーベリックスがどちらも一歩も譲らない展開で最後は少しの経験の差が出てしまったのか、マッドがマッチポイントを勝ち取り決勝へ駒を進めました。

時代が変わるのかと思いましたが、そうはさせなかったマッドも流石でした。

ウィメン部門は3強時代から5強時代に

一方ウィメン部門では完全に大戦国時代に突入しています。

数年前までウィメン部門は、MUD、UNO、HUCKという3チームが上位をしめ3強の時代が続いていました。そこに対して学生チームの日体大、中京大がどう食い込んでくるかという戦いだったのが5〜6年前までの話です。

少しその構図が変わってきたのが、スワンピーバーグの登場で結成当初は人数がなかなか集まらず大変な時期も長かったですが、確実に力をつけてきて4強時代になりました。

そしてさらにそこに新たに加わったのが新生チーム「東京マーベリックス」です。

惜しくも準決勝でMUDに破れてしまいましたが、新しいチームながらアメリカの大きなアルティメットを思わせるような日本女子にはないアルティメットでその地位をあげてきました。

ウィメンの部は今後も優勝チームがコロコロ変わるような大戦国時代に突入していて、今後も楽しみな対戦が続きそうです。

来年開催の世界アルティメットクラブチーム選手権大会の出場枠をかけた決勝戦

選手金曜日の夜にさらっと協会から衝撃のニュースが流れてきました。

「WFDF2022世界アルティメットクラブチーム選手権大会 派遣チーム選定について」というタイトルで、来年のクラブチームの世界選手権の各国出場チーム数がまとめられたものでした。

日本に与えられた枠数は各ディビジョンにつき「1枠」です。

今までの感じだと、各ディビジョンで3枠ほどあったのですが、おそらくコロナの影響で規模を縮小して大会を開催するという意図があるように感じます。

バズのみならず社会人のトップチームはこのクラブ選手権で上位に行くことを最終目標にしているチームばかりだと思うので、今回の本戦はこの「1枠」をかけた熾烈なトーナメントにもなっていたのです。

決勝戦で勝ったチームのみが、来年の世界アルティメットクラブチーム選手権大会へ出場できる、唯一のチームになります。

私たちバズバレッツとしては「世界アルティメットクラブチーム選手権大会で優勝する」ことを目標にしていますので、しっかりと来週の決勝戦でも結果を出してその挑戦権を得られるように、頑張りたいと思います。

まとめ

文部科学大臣杯第46回全日本アルティメット選手権大会の本戦が終わり、決勝進出チームの4チームが出揃いました。

オープン部門は「文化シヤッターBuzzBullets」と中部の新生社会人チームの「Rascals(ラスカルズ)」、ウィメン部門は関東の強豪「MUD(マッド)」と「Swampybarg(スワンピーバーグ)」となっています。

2021年の文部科学大臣杯をかけた熱い戦いは、2021年10月23日(土)に神奈川県大和市の大和なでしこスタジアムで行われます。

無観客試合となってしまい会場で観戦することはできないかもしれませんが、YouTubeでのライブ配信をオリンピックを見ていた時のように見て頂いて4チームの応援をしていただければ幸いです。

これから2週間、まだ体調管理記録が続き気の抜けない日々が続きますが、引き続き集中して23日の決勝の日を万全な体制で迎えられるように準備していきます。

というわけで今日はこの辺で。

ではまた。