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全国ユースアルティメット選手権大会を観戦して

レポート
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC、2024WMUC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、バズバレッツの能勢です。

明日から北海道・東北、関東で、明後日から中部の大学選手権の予選が始まります。出場される皆様、全力を尽くして頑張ってください。私もどこかの会場に現れるかも。です。

さて昨日個人的に「第6回全国ユースアルティメット選手権大会」を観戦しに行きました。(日本フライングディスク協会HPより引用)

本来の目的はある選手を見ることだったのですが、残念ながらその選手が大会不参加でしたので目的を果たすことはできませんでした。(お土産としてユニをコーチに託しました。)

しかし、感じたこともたくさんあるので備忘録としてレポート記事を書いておきます。

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全国ユースアルティメット選手権大会とは?

名前の通りアルティメットのユース世代、小中高を対象にした日本フライングディスク協会公式の全国大会です。

参加部門や人数は以下の通りです(日本フライングディスク協会HPより引用)

①小学生低学年部門 合計 : 4チーム / 30名
②小学生高学年部門 合計 : 14チーム / 133名
③中学生部門 合計 : 5チーム / 53名
④高校生部門 合計 : 10チーム / 103名
⑤中高生女子部門 合計 : 3チーム / 29名
合計:36チーム / 348名

今回、北は北海道北見市、南は沖縄県石垣島からの参加がありました。

小学生といえど普通にアルティメットをしている

これは本当に驚きました。

小学年低学年の子でも取って、投げて、低学年だと流石にノーガードの打ち合いでしたが、それでも試合としては成り立っていました。

小学年高学年にもなると普通にやってます。普通にパスを繋いで、シュートを打って、競り合って取る。完全にアルティメットの試合をやっていました。

中学、高校ともなるともう大人たちがやっているのとさほど変わらないです。

昨年大学の新人戦が「U21」に代わり、GONAが大学生相手に予選も勝ち抜き全国4位という成績を納めましたが、昨日の試合を観ていれば納得でした。

大学2年生は大学からアルティメットを始めていれば競技歴はまだ1年半とかそんなもんです。

そりゃそこいらのチームには完全に基礎能力はついてるので負けないですね。

ディスクに触れてきた時間が長いのはすごく有利だと感じました。

ルールざっくりでもいける

試合中ほぼコールがありません。

単純にあまり覚えていないのもあると思いますが、そんなことより取って投げて、走って得点する。そのことが楽しいんだろうなと思って見てました。

ある程度のルール(ストーリング、身体接触の禁止、アウトオブバウンズ後の始めかたぐらい)さえわかっていればあとは勝手にやってくれる感じでした。

なんたって審判いないし笑。

U20日本代表選手がアルティメット歴10年?

ライブ配信の名実況たくえいさんもツイートしてましたが

x.com

U20日本代表選手の中でアルティメット歴10年を超える選手がゴロゴロいる。そんなことが近い将来くることは間違いありません。

数年前までU20は、ほぼほぼ大学生から始めた競技歴1年ちょっとの状態でした。

この部門は2008年ウィメンが世界一になってから、メダルの獲得はありません。

もっと経験豊富な選手が増えるであろう次回のU20に期待したくなる大会でした。

地域のスポーツクラブとの連携

今回GONAを始め、沖縄県石垣市、大和市、つくば市、大田区、と多くのスポーツクラブが参加していました。

学校でアルティメット部を発足させるのはかなり難しいと思いますが、スポーツクラブでは週に一回2時間とかで教えられる人(コーチ)さえいればこのモデルケースはうまくいくのではないかと思いました。もちろん熱量が必要ですが。

実際にGONAのように長く続けてきたチームは、小学生から高校生まで多くの選手が所属していました。

小学生が高校生を応援し、高校生が小学生を応援し、一緒になって喜んでいる。地域にとっても素晴らしいことだと思います。

アルティメットのスポーツとしての魅力(豊富な運動量、柔軟にルールを変えられる、スピリットオブザゲーム等)を伝えることができ、このモデルケースを元にスポーツクラブに広げていけるのではないかという可能性を感じました。

もっともっといろんな場所でのスポーツクラブのアルティメットチームが増えれば日本全体の競技力も上がる、そう感じた大会でした。

GONAの強さ

東京都福生市のスポーツクラブ「GONA」の強さについて質問箱によく質問が来ていましたがその理由はよくわかりました。

単純に言ってしまうと、「経験値と基礎能力が他のチームと全然違う(あとサポート体制)」そう感じました。

GONAはアルティメットを取り入れてから既に数年(はっきりわかりません、申し訳ないです。感覚では10年ぐらい?)たっています。

それだけクラブとしての歴史もありますし、何よりコーチのサポート体制がしっかりしていると感じました。のちにサイトでも確認しましたが、素晴らしいメンバーが指導にあたっています。

ただ、これからもっとクラブチームが増えてくれば、対抗できるチームも増え、ますます活発になるのではないでしょうか。

保護者の応援の多さ

予想はしていましたが想像以上だったのが保護者の数でした。選手と同じぐらいいたのではないかなと思います。

子どもと一緒になって喜んだり、悔しがったりしている姿はとても印象的でした。

他のスポーツよりも出場チャンスが多い競技だとなので親も応援しがいがあるんでしょうね。

コート脇近くでスローの邪魔になっているという声もありましたがそれは運営側がなんとかすれば良い話だと思いますので、運営側に頑張ってもらいましょう笑。

ディスクを配って広める

JFDAの齋藤氏との会話の中で「どれだけディスクをバラまけるかで普及度合いが変わってくる」という話がありました。

確かにそうで、いくら口頭で「アルティメットはバスケとアメフトを足して2で割って・・・」なんて説明しても広がらないかなと。一回しか合わない人にそれを言っても次の日には忘れているでしょう。

それをディスクを渡して「こんなスポーツがあります。ディスク一枚とコートさえあれば試合ができます」って実際にディスクを渡してあげたほうが「ほな次の練習の時に子どもたちに遊ばせてみようか→こんな競技あるらしいぞ」って話になるのではないかなと思います。

配る先としては、数年前からアルティメットが学習指導要領に入った”学校関係”と”スポーツクラブ”に配りに行くのが良いのかなと思います。

あとはそこに配りにいける人と教えにいける人がいるかどうかだと思います。

そうやって教育関連施設に広めることができれば、アルティメットはもっと広がるのではと感じました。

最後に

今回ユースの大会を見に行って本当にユースのレベルでもここまでやれるんだと思いました。

でもそれはきっと13年前にアルティメットを始めた自分から見た感想だということ。その頃は大学に入ってからアルティメットを知るのがほとんどでしたが、このレベルがこれからの当たり前になっていくんでしょうね。

ユースを経験した大学一年生が大学の先輩より上手なんてことが普通になり、アルティメットを大学から始めるというのが遅いと言われる時期がそんなに遠くない未来で待っているのかもしれません。

それは私たち大学生や社会人の努力次第によって加速できるかもしれませんね。

ということで全国ユースを見に行った感想でした。

それではまた。

コメント

  1. 雷人さん
    太朗のこと書いてあるこの記事に今日たどり着きました。
    太朗年代の選手がまだ石垣島にはいなくてチームを作れず
    今は小学生を中心に活動を深めています。

    10/10〜14川崎で陸上の全国大会があり、太朗もその大会に出場のため今度は連れてきます。そして、10/12,13はGONAさんの中高校生の練習に太朗を参加させてもらうことになりました!!
    もしその時にお会いできるチャンスが有ればよろしくお願い致します。

    • 能勢 雷人 NOSE RAITO より:

      コメントありがとうございます!
      チームが作れなかったのは生まれ持ったタイミングなのでしょうがないと思いますが
      高い意識と目標があるので大丈夫だと思います。
      今後も注目していますので今後ともよろしくお願いいたします。