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名古屋大学にクリニックしに行きました

レポート
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、雷人です。

ようやく暖かくなってきて、桜も綺麗な季節になりましたね。しばらくこの気温が続いてほしいものです。

さて今日は「名古屋大学にクリニックしに行きました」というテーマで書いていきます。

昨日クリニックに行って感じたことなどを書いてみます。

関東近辺以外の方も読んでいただければ参考になるかと思いますので最後まで是非読んでいってください。

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初めての関東以外でのクリニック

先日4月6日の土曜日、朝から新幹線に乗り名古屋まで行ってきました。

目的は名古屋大学Bloomsのクリニックです。

2月中旬に名古屋大学のメンバーから公式ラインの方に「ゾーンディフェンスがうまくいかず困っています。」という連絡をいただきました。

現地で練習を見させていただくという話で、今回名古屋まで足を運びクリニックをさせていただきました。

10時ごろから14時過ぎまでという短い時間でしたが、少しはタメになるアドバイスをすることができたかなと思います。

自分たちで考える難しさ

連絡をいただいた時に「コーチもいなくて自分たちで考えていますが、正解もわからない状態でやっている」という話がありました。

それは自分自身も大学の時に感じていた悩みで、大学生の場合どうしても指導者がいない状態で練習をしたり戦術を考えたりする必要があります。

それはそれで自分たちで考えていく楽しさはあるものの、「果たしてこれでやっていることはあっているのか?」という疑問が出てきたりするものだと思います。

コーチや指導者がいることで、自分たちで考えなくなるというリスクもあるので、どちらが良いかは正直わかりませんが、自分たちの考えていることがあっているかどうかを確認できるという意味でも今回のように、クリニックで私のような日本代表経験のある方などに練習を見てもらうということはチームのレベルアップには必要なことのように感じます。

もし自分たちの練習や戦術などで確認したいことなどがあれば気軽に連絡ください。

ゾーンディフェンスの根本

今回メインで見てほしいと話があったのは、ゾーンディフェンスでした。

ゾーンディフェンスを見させてもらって感じたことはお伝えしましたが、そもそもゾーンをやる上で抑えておきたいポイントを共有しておきます。

個人的にゾーンディフェンスの根本にはマンツーマンの基礎を理解できていることと、やられちゃいけない”優先順位”を理解していることがあると思っています。

マンツーマンの基礎理解

それぞれがエリアを守るゾーンディフェンスであっても、守るべきは相手OF、つまり人であり局所的にマンツーマンが必要になります。

ゾーンディフェンスでも基本的にはフォースサイドかフォースバックを決めて、ディスクをどっちに運びたいか決めていると思います。

その中でストーリングが切っている場所とところを守りつつ、ストーリングをうまく動かしながら守り、最低限持たせても良いところに相手OFを持っていくのがマンツーマンの基礎的なところです。

この辺のマンツーマンの基礎(どこをやられちゃダメで、どこならパスをもらわれても良いか)を理解しながら、相手OFを持たせても良い場所にコントロールしていく必要があります。

マンツーマンの基礎については以下の記事で解説しているので合わせて確認してみてください。

アルティメットのマンツーマンディフェンスの基本・ハンドラー編

アルティメットのディフェンス解説!マンツーマンの基本【ミドル編】

優先順位の理解

マンツーマンの基礎ができているとサイド・バックどちらのトラップサイドにしていても、自分のマーカーをどこに持っていけば良いかがわかります。

これを理解した上で、ゾーンになるわけですが基本的にはゾーンでもその優先順位は同じことになります。

例えばフォースバックでディスクをハメ側(守っている方から見て右)に持っていきたいゾーンをしているとします。

この時にそれぞれどこのポジションであっても(特に前の方のポジション)優先順位の高い守るべきところは左になります。

それぞれが左にいるOFを優先して守り、右に流れていくものを隣の人に渡していけば自然とディスクと人は右へ流れていきます。

あとはハメ側に行った時に縦と45度の2択をどう潰すのかを考えていけばディスクはそこでストップします。

それぞれのポジションで各々がどのコースにパスを出されちゃいけないのかということを理解していればそんなに難しく考えることはないのかなぁと思います。

次のパスは誰に出るのか?

あまり経験のない人がゾーンディフェンスをすると決まって起きる現象が「スローワー(ディスク)しか見ずにディフェンスしている」ということです。

後ろに人がいて守るべき対象はそこなのにスローワーを見ながら自分の守るエリアに行って結局パスを出されるというシーンが多々見られます。

パスを出された後はその人(スローワー)を見ても仕方ないです。スローワーが次に誰にパスを出すのか?ということを考えて次にパスが出そうな人を潰していけばディスクは止まるはずです。

ここで大事になるのは首を振って周りを見ることです。

これに関しては以下の過去記事が参考になると思うので読んでみてください。動画解説もあるので割とタメになると思います。

「アルティメット」ゾーンDFの極意!フロント陣(前衛)が間を抜かれる理由と意識すべき5つの事

真ん中の列をやる人は最低でも半身、騙されたと思って後ろを見ながらディフェンスしてみる事をお勧めします。

「百聞は一見にしかず」なので自分の目で見て確認しましょう。

他のポジションもやってみる

昨日Xでもポストしたんですが、アルティメットをやる上でOF・DF問わず自分の専門のポジション以外もある程度できるようになっておく方がチーム力はアップします。

専門外のポジションを完璧にできるようになる必要はないです。

最低限のスキルだけでも身につけておけば、その場面が来たとしても落ち着いてプレーすることができます。

OFだとミドルがハンドラーのポジションをできた方が、ハンドラーから奥に仕掛けるということもできるようになるし、ハンドラーがミドルのポジションをできれば奥に行った後ミートでパスをもらうこともできます。

DFならマンツー・ゾーンに関わらず、スイッチして守ることができるようになり、より効率的に組織的にディフェンスできるようになります。

ポジションを変えてみることで、新しい発見があったり違った見え方ができるようになって、既存のポジションでもレベルが上がる可能性があります。

ずっと同じポジションばかりやってると、「そこしか出来ません」という選手になってしまいがちなので、ぜひ練習では違うポジションもトライしてみてください。

ミドルだったけど実はハンドラーのDFの方が得意だったなんてことはあるかもしれません。

いろいろ試してみる。答えは自分の中にしかない

クリニック中に質問で多かったのは、「DF時にどこのポジションで守るか?」という質問でした。

こればっかりは各自持っている身体能力は違うので一概に言えません。

私個人は足も速いわけでもなく、上競りが得意なわけでもないので、基本的にスローワーがいつも見えるポジションを取りながら守る事を意識しています。

人によってはフェイスでついたり、スローワーを見ずにアジリティでついていくという人もいます。

本当に人それぞれなので、いつも同じポジションで守るのではなく「今日は違うやり方で守ってみよう」という風に色々試してみることで自分がしっくりくるポジションを探していくしかないと思います。

自分なりの正解を見つけるには自分で色々試していくしかないのです。

最後に

遠方のクリニックとしては、岡山アルティメットオープンの後に関学ARROWS以来2回目の実施となりました。

今回は練習日程の関係で土曜日のみでしたが、遠方の場合はせっかく行くので土日の練習や合宿などでお声掛けくださると助かります笑。

基本的には日程調整すればどこでも行くつもりなのでまずは連絡ください。

練習まで行かないにしても相談したいことなどあればお気軽に連絡もらえれば回答します。

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チームでお困りのことがあればご連絡お待ちしております。

ではまた!