こんにちは、雷人です。
今日はかなり気温が上がるようですが、季節の変わり目は体調を崩しやすいので注意して過ごしましょう。
さて今日は「昨年学生優勝チーム関西学院大学ARROWSの練習」というテーマで書いていきます。
強いチームはどういうチームなのか?ということが詰まっている気がします。
学ぶべきところはあると思うので、真似できるところから真似してみてはいかがでしょうか。
早速いきましょう。
昨年学生優勝チーム関西学院大学ARROWSの練習で感じたこと
岡山アルティメットオープンが行われた2月11日の翌日、12日に昨年大学選手権を初優勝した関西学院大学ARROWSのクリニックを行いました。
日本一の大学生チームがどんな練習を行うのか、個人的に楽しみにしていたイベントでしたが、ARROWSが昨年優勝できた理由が少しわかった気がしました。
一つ一つの基礎レベルが高い
まずはアルティメットでもそれ以外のスポーツにおいても重要である「基礎レベル」の水準が高いと感じました。
ここでの「基礎レベル」というのは「投げる」「捕る」「走る」ののことを指します。
岡山オープンには1,2年生だけで参加してくれたのですが、本当に1,2年生か?という印象を持つぐらい基礎がしっかりしているなぁと思いました。
最近いろんなチームを見させていただく機会がありましたが、一番レベルが高いと感じました。
基礎練習についてもよく考えられていて、大学生チームによくある「何を意識した練習なの?」という動きが少なく、あまりアドバイスすることがなかったというのが正直なところです。
基礎練習をワンランク上の意識でやるならこういう意識を持ってやると、より「試合っぽく」なって試合とリンクするようになるよというアドバイスをすることができたかと思います。
基礎の上に応用があるので、基礎レベルが高いということはとても重要な要素になります。
会話のレベルが高い
次に会話のレベルが高いと感じました。
練習中の選手同士の会話を聞いていても、話している内容のレベルが高いところにあると感じました。
おそらく「大学選手権優勝」という高い目標を掲げて、そこに対してチーム全体が考えているからこそ、一人一人の発言の内容が濃いものになっているのではないでしょうか。
アルティメットのことをよく考えている
前の「会話のレベルが高い」と通じることなのですが、チームの中で一人一人がアルティメットについてよく考えていると感じました。
それは選手同士での会話を聞いていてもそうだし、練習内容を見てもそうでした。
さらには、私の方からアドバイスをした際にも「自分はこう考えてました」「自分はこう思ったのでそういう動きをしました」と言ったように自分自身がどのように考えてプレーしていたかをはっきりと言える選手が多かった印象です。
人からのアドバイスも聞きつつ、自分の中でしっかりと咀嚼して落とし込むことができているんだと思います。
アルティメットは自分の頭で考えて、それを体現することが非常に重要なので素晴らしいことですね。
あくなき向上心
また、チーム全体としての向上心は素晴らしいものがあると感じました。
クリニック中には、幾つもの質問を貰いました。過去にクリニックをやった中で、1日に貰った質問では一番多かったように思います。
それだけやはり一人一人が「どうすればうまくいくのか?」「何を改善すべきなのか?」を考えているということでしょう。
また、近年では関西の社会人チームと練習試合をしたりしていましたし、今回のようなチャンス(大会の後にクリニックを受けられるチャンス)をしっかりとものにするという意識があり、チームとしてまだまだ強くなりたいという思いを感じます。
「チャンスの神様には後ろ髪がない」という格言がありますが、少ない機会をしっかりと掴もうという意識があるんだと思います。
チーム全体の雰囲気が良い
これはかなりチームとして重要なことですが、「チーム全体の雰囲気が良い」と感じました。
一人一人がしっかり声を出せるし、盛り上げることもできる。
アップからの雰囲気もよく1日通して大きく沈むようなことがありませんでした。
おそらく日頃の練習から良い雰囲気でできているんではないかと思います。
課題としては、この良い雰囲気の中でどうやって「緊張感」を持って練習ができるかどうかというところかと思います。
そのためには嫌われ役が必要にはなるのですが・・・。
組織としてのまとまり
チームが目標に向かっていく中で、組織作りは重要な要素になります。
この組織作りも大学生ながらしっかりできていると思いました。
チームのことなので、中身がどうなっているかまでは書くことができませんが、チームの中で幹部の役割をいくつか設けていました。
通常大学生チームだと「キャプテン」「副キャプテン」の2人がメインでその2つしか役割がないということも少なくないと思いますが、ARROWSは聞いた感じおそらく5つぐらい役職がありそれぞれを任せられている感じでした。
役割がありその役職を任されるということは「責任」が伴い、チームの中で発言を求められます。
そういう環境に身を置くことがアルティメットのことやチームのことを考える強制力にもなるのですごく良いなぁと思ってみてました。
ケイタさんという存在
触れるかどうか迷いましたが笑、昨年のチームにとって「ケイタ」の存在が大きかったんだろうと思います。
関学の「佐々木」はみなさんご存知かと思いますが、昨年U24日本代表でQBも務めたプレイヤーです。
プレー面では過去の映像を見ていただければわかる通りですが、それ以上にチームに与えていた影響が大きかったんだろうなという印象を、ARROWSのメンバーと話をしていて感じました。
多くのメンバーから「ケイタさんが」という話を聞いて、プレーだけでなく精神的にも支柱になっていて、チームに緊張感を生み出せる存在だったんじゃないかなと思います。
意識レベルの高い人間がチームに1人いると、そこに釣られてチーム全体がレベルアップしていくというのはよくある話です。
ケイタが抜けた今、ARROWSとしては誰がメインで引っ張っていくのかというところが課題なのかもしれません。知らんけど笑
まとめ
というわけでARROWSの練習を見てみて感じたことについて書いてみました。
本来あるチームのことを書くのはあまりよくないかなぁと思ったのですが、今回感じることが多かったので書かせてもらいました。
大学選手権連覇という目標は大学の中で1チームしか掲げることのできない目標で、追われる立場としてのプレッシャーもあると思いますが、日々努力をして欲しいなぁと思います。応援してます。
また今回はARROWSしか見ることができませんでしたが、関西地方のチームもまだまだ見てみたいと思いました。
ぜひクリニックのご依頼連絡いただければ駆けつけます。
先日中部の大学からも連絡をいただきました。
チームとして改善したいことがあったり、教えてもらえる人がいなくて困っていたらぜひ連絡いただければと思います。
というわけで今日はこの辺で。
ではまた。