アルティメット東京ユーストレセンのお手伝いをしてきました

レポート
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんばんは、バズバレッツの能勢です。

今日は多くの社会人が仕事納めかと思いますが、今年も一年お疲れ様でした。

年末年始しっかり休んで2020年良いスタートが切れるようリフレッシュしましょう。

さて、今日は先日行われた「東京ユーストレセン」の高校生の部の講師をしてきましたのでそのレポートとなります。

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東京ユーストレセンって?

東京ユーストレセンって何?と思う方も少なくないと思います。私もそうでした。

東京都フライングディスク協会が主催するイベントで、実は2015年から企画・開催されていました。

2016年にも数回やっていたのですが、運営側の問題があってかストップしていたようです。

それが今回久しぶりに再開するという事でお手伝いさせていただくことになりました。

なんか確かに数年前聞いたような気もする・・・。

スケジュールと人数

スケジュールとしては、9:30から小学生の部、11:15分から中学生・高校生の部という時間割で実施しました。

それぞれ参加人数は小学生が男女で14人ほど、中学生は男女40人ぐらい?、高校生は男子のみで15人の参加でした。

合計およそ70人ほどの人数が参加したことになります。

実施内容

私は高校生の部を見させてもらいました。

半数はGONA所属だったので、GONAが普段やっている練習をベースに進めていきました。

練習の中で「こういう考え方もある」「こういう意識でやると良い」という事を伝えていきました。

練習メニューとしては以下の通りです。

  • スクエア
  • 45度
  • シュート
  • 制限付きのセット練習

それぞれの練習で伝えた内容を紹介します。

スクエア

スクエアを最初にやりましたが、ここで伝えたのは「リード側(走っている進行方向側)に投げること」と「バックとサイドどちらで投げても構わないよ」ということぐらいです。

普通にやってても面白くなかったので、小ボンバーを加えてやりました。(スクエアⅡの紹介記事「スクエアの応用練習」)

あまり普段使わない動きなのか、なかなかリアル感が出ない・・・。

小ボンバーは縦を狙う動きなのに、切り返して横に動いたり、スペース空けが小さかったりとまだまだ改善するところがあったので実際に動きを見せたりしてやってみました。

45度

45度についてはあまり言うことがなかったです。

レシーバーの走り出しが早いところがあったので、「投げる人がシュートを打てるタイミングで走り、フェイクするからカットバックすること」という事を伝えました。

みんな同じような貰い方しかしない(ここがリアリティがないと思えるところ)ので、その後「AやBも組み合わせて自由にやろう」と伝えました。(「45度の応用編」参考にどうぞ)

チームメイトじゃない人が何が得意かわからないので、難しかったかもしれませんがそれなりにそれっぽくはなっていました。

シュート

シュート練習は1本パスを出してからシュートを打つ形で行いました。(参考記事「シュート練習の応用編」)

しばらく静観していたのですが、「皆同じ方向でもらってストレートにシュート」でした。

「ボンバー打つ人いないの?」と聞いたら始めてボンバーで打つ人が出てきたという状況でした。

3本打ち終わったところで、レシーバーとシューターの修正の仕方と、シュートを打つ前の貰い方のバリエーションをレクチャーしました。(参考記事リンクさせてます。)

制限付きのセット練習

ここでピックアップのゲームをしても特に意味がないと感じたので、制限付きのセット練習をしました。

先日紹介した「ペアにはパスできない」という制限です。(参考記事「制限付きのミニゲーム」)

5人いたので2ペアとフリーパーソン(どちらからもパスを貰える人)でやりました。

パスを受けられる人は3人いるはずなのにパスが出ない・・。少し難しかったのかもしれません。

伝えたこととしては、「パスが貰えない時にスペースを空ける動きをしながら、次に貰うための準備をしておくこと」です。(参考記事「オフ・ザ・ディスク

東京ユーストレセン今後の課題

再開させた方も悩んでいましたが、場所の問題や来てくれる人のレベル差の問題などまだまだ課題は多いようです。

”トレセン”と呼ぶには少し早いような気もする感は否めません。

しかし、形どうあれこのような場を作っていく事や、継続させていくことがすごく大事だと感じています。

継続していれば違った改善策や、アイデアが浮かんでくるのでまずは継続していく事が大事です。

指導についての悩み

基礎的なスローやキャッチを強くするには間違いなく反復練習が必要です。

GONAはそこをしっかりしているので、すごく基礎能力が高いです。

私がこれからユース世代の指導していくあたり、その「反復練習を繰り返し基礎能力をしっかりとあげる事」と「反復練習の中でもいろんなバリエーションを伝えながら練習していく」というところで悩みが生じました。

おそらくどっちを先にやるかという事だと思うのでなんとも言えないですが、私としてはこれからも「試合とリンクしたバリエーションに富んだ基礎練習」を伝えていきたいです。

中高生の練習環境がない?

学習指導要領にアルティメットが追加された事もあり、教育現場に対する普及活動が少しずつ進んでいると個人としては感じています。

実際に埼玉ナイトアルティメットでも未経験の方から直接TwitterのDMなどで問い合わせが来たりします。

普及が進んで来た中で、これからアルティメットを始めたいという中高生が始められる場所(チーム)が少ないのが現状です。

そこで私としてもこれはなんとかしたいと思っているので何かしらアクションを起こしていきます。

せっかく自分の意思でアルティメットをやりたいと思ってくれても場所やチームがないと始められないですからね。

アルティメットは案外すでに「どうやって認知して貰うか」という課題から「どうやって始めてもらい、続けてもらうか」という課題にシフトし始めているのかもしれません。(関東に限るかもしれませんが)

ないなら作ろうクラブチーム

将来のある人たちに道を作るのが大人の仕事だと思います。

今からアルティメットを始める中高生は、9年後ちょうど良い年齢になっていて、もしかしたらアルティメットでロサンゼルスオリンピックに出られるかもしれないという可能性があります。

今は夢のような話かもしれないですが、せっかくやりたいのにやれないのは勿体無い。

ないなら作ろう、クラブチーム。

という事で、今までは総合型地域スポーツクラブにスクールを追加してもらうという考えでやってきましたが、自分でクラブチームを作る動きを進めます。

まとめ

まだまだ経験が浅い選手にリアリティを求めるのは違うのかなと思う事もありましたが、「試合のために練習している」はずなので、より試合っぽくなるような練習方法を伝えました。

今回伝えた事はある意味ではもう古いかもしれませんし、生かすも殺すも、選手たち次第です。

これからのアルティメットを自分たちで創り上げて行って欲しいです。

今回の東京ユーストレセンに参加した事で、今後のアルティメットの課題が見えて来た気がします。

やりたいことはたくさんあります。

そこに熱を持って情熱を注ぎ、覚悟を持って行動していきます。

最後決意表明のような形になってしまいましたが

作ります。

クラブチームを。

自分で。

それではまた👋