こんにちは、日光にめっぽう弱い雷人です。辛い季節になりました。
連日猛暑とゲリラ豪雨に見舞われていますが、いかがお過ごしでしょうか。暑い日が続きますので熱中症には十分気をつけましょう。
さて、今日は「2024WJUC閉幕。男女とも6位」というテーマで書いていきます。
日本の戦績にも触れつつ、全体的な感想も残しておこうと思います。
2024WJUC閉幕。男女とも6位
2024年7月21日(日)〜 27日(土)の日程で、イギリス・バーミングハムにて開催されていた「WFDF2024世界ジュニアアルティメット選手権大会(2024WJUC)」が先日すべての日程を終え閉幕しました。
参加された日本代表メンバーの皆様、並びにスタッフや保護者の方々はお疲れ様でございます。長時間フライトでの帰国が残っているかと思いますが、ひとまずお疲れ様でした。
日本チームの戦績としてはオープン部門、ウィメン部門ともに6位という結果となっております。
過去の成績から見ると両部門でベスト8以上になったのは2008年以来(オープンは8チーム中8位なので参考にならないですが)になります。
年 | オープン | ウィメン |
---|---|---|
2024 | 6位 | 6位 |
2018 | 12位 | 6位 |
2016 | 6位 | 11位 |
2014 | 9位タイ | 7位タイ |
2012 | 9位 | 8位 |
2010 | 13位 | 7位 |
こうして見るとU20では、なかなか結果が出ていない状況でしたが今回は両部門6位ということで少し明るいニュースになったのではないでしょうか。
2年後、4年後に期待
今年のU20日本代表はこれまでのU20とはメンバー構成が少し違い、ユースチームから多くのメンバーが選出されていました。
オープン部門では22人中10人、ウィメン部門では19人中8人とチームの半数が大学生以下のメンバーになっています。
これまでに数名ユース経験者が選出されることはありましたが、チームの半数を占めるのは今回が初めてだったのではないかと思います。
U20となると今までは大学2年生で早生まれ(選考段階ではまだ1年生)の人しか選考資格がなく、経験年数も1年足らずで世界大会に出場するという状況だったこともあり、なかなか結果が出ていませんでした。
今回はまだ高校生や中学生だったメンバーが強豪国と戦い、何を感じてこれからどう過ごしていくかで日本の未来は変わってくると思います。
2年後や4年後では、さらにメンバー構成もユース経験者が選出され、経験年数もある程度あるメンバーで再度大会に参加することになるので、今から楽しみであります。
ミックス部門も派遣できるぐらい人数が増えているのが理想ですね。
ミックス・オープンはアメリカ、ウィメンはフランスが優勝
ミックス部門、オープン部門で優勝したのはアメリカで、ウィメン部門ではフランスが優勝しました。
さすがは最強国アメリカの3部門決勝進出でしたが、3部門優勝とはなりませんでした。
オープン部門の決勝戦を映像でみましたが、U20とは思えないハイレベルの戦いをしており、日本の現状のレベルではまだそこまで行ってないなぁというのが正直な感想です。
ユースチームでどんなことを意識して練習するのが良いのか、自分ももう一度考えてみる必要がありそうです。
フランス・イタリアの台頭
ウィメン部門を優勝したフランスはオープン部門でも決勝戦に進んでおり、国としてU20に力を入れていることが伺えます。
ちなみにミックス部門でも5位になっているので、オープン準優勝、ウィメン優勝、ミックス5位ということでランキングのポイントもかなり入り、世界ランキングも2024年現在日本に次いで6位にいるので近い将来日本より上のランクになることが予想されます。
関連記事:「【2024年最新版】アルティメット世界ランキング」
また、イタリアについても近年ユース世代からレベルが上がってきており、今回もオープン4位、ウィメン3位、ミックス7位とコンスタントに各部門で良い成績を収めています。
こちらも3部門でポイントが入るので、現在9位の世界ランキングを上げてくるでしょう。
日本は世界ランキング5〜7位のところにいるので、このままだとフランス・イタリアに抜かれワールドゲームズの出場権すら危ぶまれる可能性があります。
引き続きユース部門の強化は日本アルティメット界の将来を左右する大きなことだということを、全体で認識して注力していかないといけないですね。
ミックス部門ハンガリー代表が銅メダル剥奪
今大会を語る上で重要なニュースとして避けられないのが、ミックス部門ハンガリー代表が銅メダル剥奪されたというニュースです。
先日WFDFから発表があり、以下が翻訳した内容になります。
2024年7月26日金曜日、WFDF(世界フライングディスク連盟)の役員との会議と状況の見直しの後、WFDF 2024年ジュニア・アルティメット世界選手権(WJUC)の大会規則グループ(TRG)は、ハンガリーの混合チームを即時にWJUC 2024から一時停止し、混合部門の銅メダルをメダル授与式で授与しないという全会一致の決定を下しました。
TRGは、ハンガリー代表団が混合部門の銅メダルマッチ(ハンガリー対シンガポール)において、役員からの警告にもかかわらず、「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」に則って行動しなかったと判断しました。また、その試合前後の行動が不適切であり、WFDFの行動規範に明確に違反していると認定しました。TRGは、詳細な議論とハンガリー混合チームの大会全体での行動の見直しを経て、これらの決定に至りました。
さらにTRGは、行動委員会またはWFDF理事会がWJUC 2024でのハンガリー代表団の行動を再検討し、追加の制裁を検討することを勧告しました。ハンガリーチームまたは個々の選手は、TRGの決定に異議を唱える場合、30日以内に挑戦する権利があります。
WFDFの記事より要約
ハンガリーミックス代表は、複数の国からスピリットスコアで0点の項目もあり、3位決定戦でも改善されなかったということです。
とても残念なニュースではありますが、大会側としてこういった判断を下したということは重要なことだと思います。
若年層へのSOTG面の指導については、各国の指導者の考え方が反映されてしまう気がするので、日本としてはこういったことにならないように、こちらについても若い世代から教育していく必要があると感じました。
まとめ
繰り返しになりますが、日本としては参加した両部門でこのカテゴリーとしては久々のベスト8突破ということでしたが、フランスやイタリアの台頭もあり、さらにユース世代の育成強化に力を入れていかなければならないと感じました。
競技力の向上はもとより、世界に通用するためのスキルやマインド、スピリットに対する考え方など、をしっかりと伝えつつ、教育していく必要があります。
また、若い世代がアルティメットを始めたり続けられる環境を日本国内で増やしていって、若い世代からの競技人口を増やしていかないと日本のアルティメットは他の国に遅れをとってしまうでしょう。
これまで「大学から始めるスポーツ」だったアルティメットを、サッカー・野球・バスケなどの子供に人気なスポーツと同じ並びで習い事として成立させ、若い世代から育てていかないとです。
自分自身ユースチームU.C.ABLAZERSで指導している重要性を強く感じた、そんな2024WJUCの大会結果でした。
とりあえずは、U20日本代表の選手の皆様、スタッフの皆様お疲れ様でした。良いバトンをありがとうございます。
次は9月のA代表です。残りほぼ1ヶ月です。頑張っていきましょう。
というわけで今日はこの辺で。
ではまた。
#WUCまで33日
#WMUCまで103日