「臥竜のアルティメット」

アルティメットの漫画が
公開されました!!

こちらから読む
PR

2025年度の全日本、大学選手権が閉幕

レポート
記事内に広告が含む場合があります。
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC、2024WMUC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

Follow Me!!

こんにちは、雷人です。

めっきり寒くなってきました。こないだ秋になってきたなぁと思ったらもう冬の訪れを感じ始めています。

もうちょっと秋を楽しみたいですが、日本の四季は春夏夏冬になってしまったみたいです。

さて、今日は「2025年度の全日本、大学選手権が閉幕」というテーマで書いていきます。

更新をサボりにサボった結果、一つの記事にまとめるという奇策です。ご容赦ください。

スポンサーリンク

文部科学大臣杯第50回全日本アルティメット選手権大会

文部科学大臣杯第50回全日本アルティメット選手権大会が2025年10月11日〜12日(オープン部門)と10月18日〜19日(ウィメン部門)に行われました。

今大会は今年で50回を数え、改めて歴史を感じさせられます。

さらに今大会は来年の世界アルティメットクラブチーム選手権大会(WUCC)の出場権をかけた大会でもあり、注目度も高い大会でした。

WUCC出場権枠数は以下の通りです。

オープン部門ウィメン部門ミックス部門
2枠3枠2枠

枠数が増える可能性もありますが、すでにWFDFも調整した後のようにも感じます。

オープン部門

オープン部門はノマディックトライブが優勝し、大阪スピリッツが準優勝、3位がテクニカラーという結果になりました。

WUCCの出場権はノマとスピが獲得しています。

古巣の文化シヤッターBuzzBulletsは、まさかの準々決勝でGONAに敗れベスト8敗退。

逆にGONAは年々順位を上げており、最終4位で選抜入りを果たし、新たな時代へと移行しようとしているのを感じます。

Bustarは最終10位

私自身選手として2022年以来、Bustarでの参戦となりました。

平均年齢40歳オーバーのおじさん達が、15点ゲームを4試合は走り切れるかかなり不安でしたが、なんとかなりました。

初戦はいきなり優勝したノマとの試合で歯が立たず、その後9位トーナメントで日体とジャンドラックスに勝利したものの、最後関学相手に体力切れもありユニバースを制され敗退し10位でフィニッシュ。

最終戦はクリニックをしたこともあった関学で、顔見知りのメンバーも多く貴重な経験ができました。

対戦チームの皆様ありがとうございました。

BustarはInstagramを始めたので良かったらフォローしてあげてください。

ウィメン部門

ウィメン部門はTOKYO MAVERICKSが優勝、MUDが準優勝、SWAMPYBARGが3位。

WUCCへの出場権もこの3チームが獲得となりました。

TOKYO MAVERICKSは昨年チームを2つに分け、今年再度チームを一つにしてのぞみ、見事優勝。

ORCAやRadRiseも最近できたチームながら上位に食い込んでいる。

かつてはMUD、HUCK、UNOという3強だった時代も、スワンピーが加わり、マーベリックスが加わり5強時代を迎え、さらにまたORCAなどもそこに入ってきてウィメンはとんでもない時代に入っているように見えます。

実際試合結果を見ても1点差の試合が多く、どこが上がってもおかしくない状態になっています。

第36回全日本大学アルティメット選手権大会

第36回全日本大学アルティメット選手権大会は2025年11月1日〜2日に福島県のJヴィレッジで開催されました。

私もゲームアドバイザーとして現地に行き、試合のサポートをさせて頂きました。

大学選手権を直接見るのは久しぶりでしたが、今回はユース時代に関わったメンバーやクリニックで関わったメンバーが多く出場しており、GAをしながらも個人的に色々と楽しませていただきました。

オープン部門

オープン部門は大阪成蹊大学が初優勝、早稲田大学が準優勝、日本体育大学が3位となりました。

個人的な事前予想としては全日本選手権の本戦や敗者復活戦を見て、関学・上智あたりも本命と思っていましたが、予想は大外れ。

何が起こるかわからないと感じたオープン部門でした。

大阪成蹊大学はOF/DFセットのバランスがよく、QBを中心としたオフェンスの安定感とDFメンバーのマンツーを主体とした粘り強いDF、そして勝負セットでのブレイクとまるで社会人のようなゲーム運びを見せていて驚きました。

GAをしながら試合を見ていましたが、オープン部門は全体的にスキル面のレベルアップをしているように感じました。

ウィメン部門

ウィメン部門は日本体育大学が前人未到の7連覇を達成。法政大学が準優勝、東京都立大学が3位。

個人的にはMVPに教え子が選ばれたことが、嬉しいところです。もちろん本人の努力であることは間違いないが、誇らしく思います。

日本体育大学の7連覇は1993年〜1998年までの6連覇を超え、歴史を塗り替えた瞬間になりました。

現地で「本命すぎて応援するまでもない」という人もいましたが、選手達はとんでもないプレッシャーと戦って乗り越えた結果です。本当におめでとうございます。

スピリット面の向上

大学選手権のGAを何試合か務めさせて貰いましたが、今回大学生のスピリット面が向上していると強く感じました。

コールが発生した際の議論の仕方や、相手の意見を受け入れる姿勢、試合中にコミュニケーションを取って改善していくなど、素晴らしいチームが多くありました。

中でもコールをしたが相手の意見を聞いた上でコールの撤回「リトラクト」をする場面も多々見られました。

象徴的だったシーンは決勝戦の最後の1点で、早稲田大学の選手がスローワーに対して「トラベル」をコールしていましたが、即時にリトラクトした場面。

取られたら試合終了の場面でも、冷静かつ迅速に判断できるのは本当にすごいことです。

もちろん改善点はあるものの、大学選手権かつ配信のゲームであのようなハイスピリットなゲームが残っていくと、これを教材に後輩達は学んでいくので良い循環が生まれそうです。

コーチ陣の存在

多くのチームがコーチを抱えていることも印象的でした。

大会だけの帯同というチームもあるかもしれませんが、普段から社会人でも続けているOBOGが後輩の練習や大会を見にいって社会人のノウハウを伝承しているようです。

投げる捕るなどの基礎スキルはもちろんですが、ゲーム運びやタイムアウトの取り方、先ほどのSOTG面でも大きな影響があると思います。

今回大学生のレベルが上がっているなと感じた裏にはそういったコーチの存在は大きそうです。

自分も大学アルティメットのコーチをやってみたいとも思いました。ご依頼お待ちしております笑。

まとめ

1年の大目玉である「全日本アルティメット選手権大会」と「全日本大学アルティメット選手権大会」が終わりました。

散ってしまったドラマもあれば、新たに始まったドラマもあり、様々なドラマがあった1年ありました。

一番は古巣Buzzが負けてしまい、来年のWUCCに出場できないこと。ただ、ここからまた会社が応援してくれる限りは残ったメンバーで新たなBuzzを作り上げて欲しいと思います。

引退した4年生へ。社会人アルティメットは大学アルティメットにはない、また違った楽しみがあります。ぜひ、社会人になってもアルティメットに続けて欲しいです。

プレーヤーじゃないにしても、どんな形であれアルティメットに関わってほしいものです。

気がついたら10年経ってるかもしれませんが、大人になっても頑張れることがあるということは案外悪くないですよ。

というわけで、選手のみなさん、お疲れ様でした!

ではまた。