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「アルティメット」基礎練習を派生させるメリットと方法

基礎練習
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、バズバレッツの雷人です。

昨日嬉しい出来事がありました。コロナ期間の4月から「プログラミング学習」をしていて、7月からウェブ制作会社に転職活動?を行っていたのですが、昨日「9月からお願いします」という連絡が来ました。

離職期間でいろんなことを勉強し、考え、悩んだ末に目指したキャリアだったので素直に嬉しく思います。

離職期間も長く、かつ業界未経験で、さらにこのコロナ期間の厳しい社会情勢にも関わらず採用してくださった会社には感謝しかありません。

いろんな形で会社に貢献できるように頑張ってまいります。

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基礎練習を派生させるメリットと方法

さて、今日は「基礎練習を派生させるメリットと方法」についてです。

今日の記事を読むことで、いつも行っている基礎練習に工夫を加える方法がわかり、より試合に近い感覚で練習できたり、次のプレーを予測して動けるようになります。

ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

基礎練習を派生させるとは?

基礎練習を派生させる」というのはどういうことかと言うと、簡単に言うと「次のプレーを追加する」ということです。

いつも行っている基礎練習に1つでも良いので、「このプレーの次はこうなるなぁ」というプレーを追加します。

とても簡単ですし、得られるメリットも大きいと思いますので、ぜひチームの練習でもやってみてください。

基礎練習を派生させるメリット

基礎練習を派生させるメリットはいくつかあり

  • 次のプレーを予測しやすくなる
  • 次のプレーを考える思考が身につく
  • 試合により近づけて練習できる為、リアリティーが増す
  • ディスクの流れに沿ってプレーができるようになる

といったものがあります。

デメリットは「人数が1人か2人追加しないとできない」ということぐらいだと思うので、やらない理由は特にないと思います。

それぞれ解説します。

次のプレーを予測しやすくなる

1つ目のメリットは「次のプレーを予測しやすくなる」ということです。

普段やっている練習にもう一つプレーを追加するので、直感的に「次こういうプレーになるよね」ということが練習しながら理解できます。

これは、特に初心者の中では大きなメリットになると思います。

初心者の場合、ディスクをもらった後どうしても「何をしたらいいのかわからない」という思考になってしまい、慌ててディスクを投げてしまう傾向があります。

その為、基礎練習を派生させて次のプレーを追加してあげることで「ディスクをもらった後にやるプレー」が明確になりシンプルなプレーができるようになります。

次のプレーを考える思考が身につく

2つ目のメリットは「次のプレーを考える思考が身につく」ということです。

これは初心者よりも中級者〜上級者(経験年数3年以上ぐらい)向けの話です。

なぜなら単純に中級者以上の方がプレーの引き出しが多いからです。

どういうことかというと、例えばオープン側にミートを貰う練習があったとして、次にあり得るプレーを一つ追加するとします。

と、言われていくつ思い浮かんだでしょうか?

ある程度経験している人であれば、5パターンぐらいはパッと浮かぶかと思います。

このパターンをどれだけ考えられるかというのがアルティメットのプレーの幅を広げることになります。

ちなみに答えをいくつか言うと「オープン側へのミート後のあり得るプレー」は

ストレートのシュート、ボンバーのシュート、オープンミート、シュートフェイクからの45度へインサイドか裏、駆け上がりへの小ボンバー、おひょい、サイドチェンジ、などなどありますね。

後ほど図解します。

いくつ当てはまっていたでしょうか。

基礎練習を派生することを考えていれば、自然とこういったプレーが思いついたり、次のプレーを考える思考が身につくようになります。

試合により近づけて練習できる為、リアリティーが増す

3つ目のメリットは「試合により近づけて練習できる為、リアリティーが増す」ということです。

基礎練習を一つのプレーで区切ってしまうと、その練習は集中して行うことができますが流れが切れてしまします。

そこで、次のプレーを一つでも追加すれば、より試合に近い感覚で基礎練習を行うことができるようになります。

先ほどの「考え得る次のプレー」を追加して練習をしていると、チームの中で「そのプレーあるね」と言うような感覚になり、より基礎練習にリアル感が出てきます。

もちろんディスクをもらった人がどんなプレーを得意とするのかなどを考えて次のプレーを追加すればさらに「試合あるある」な練習ができるようになり、試合でもそのプレーが生まれやすくなります。

ディスクの流れに沿ってプレーができるようになる

最後に「ディスクの流れに沿ってプレーができるようになる」というメリットがあります。

あくまでも個人的な意見ですが、アルティメットのオフェンスにはある程度の”流れ”というものがあると思っています。

「ディスクがこう流れたらこうなって、次はこうなって、次はこう」という感じで、流れるようなオフェンスが出来た時はディスクがその”流れ”に沿って進んでいったんだなと感じることがあります。

例えば、真ん中からオープン側に展開する⇨インサイドにパスがズバッと通る⇨裏に素早くはたく⇨逆サイドで貰う⇨からの裏シュート

みたいな感じです。伝わりますかね…笑

こんな風にディスクが綺麗に流れて行くのは、ディスクの流れに沿ってオフェンスが進んでいるからです。

基礎練習を派生することで、このディスクの”流れ”を考えながらプレーできるようになります。

基礎練習を派生させる方法

基礎練習を派生させるメリットがわかったところで、具体的な方法を紹介して行きます。

今回は先ほど例に挙げた「オープン側へのミート」を参考にしてみます。

基礎中の基礎練習であるオープンヘッズをどのように派生できるか考えてみましょう。(オープンヘッズの紹介記事「初心者向けの基礎練習〜ヘッズ〜オープンヘッズ」)


こちらの基本パターンで考えてみます。

まずは止まっている人にパスを出す

青②がパスを受けた後のプレーを追加すれば良いので、一番簡単な方法としては「振り返ってパスを出す」です。

慣れてきたら動きをつける

ある程度慣れてきたら、追加するプレーに動きをつけてみます。

1人目に合わせて、奥に走ってカットバック(45度の動き)を追加します。

アルティメットは動いている人に投げることの方が多いので、こう言ったプレーもきっちりできるようにしたいですね。

さらに、バリエーションを増やし対応してプレーする

追加するプレーが一つだと、そのプレーは上手くなるかもしれませんが、その時の状況は毎回違います。

なので、もっと慣れてきたら追加するプレーのバリエーションを増やしてみましょう。

先ほどの「考え得るプレー」をすべて図に入れるとこんな感じになります。

ストレートのシュート、ボンバーのシュート、シュートフェイクからの45度へインサイドか裏、駆け上がりへの小ボンバー、おひょい、サイドチェンジ

どんな基礎練習にも応用できる

今回はオープンヘッズを例に挙げましたが、どんな練習でもこのように派生することは出来ます。

どれだけ自分たちで次のプレーを考えて、「試合あるある」に近づけられるかということが重要です。

何度も何度も当ブログで言っていますが「リアリティ」を出すには、自分たちで考えてやりたいプレーを練習することが大事です。

ぜひ自分たちの基礎練習を”派生”させてみてください。

まとめ

というわけで今日は「基礎練習を派生させるメリットと方法」について紹介してきました。

メリットとしては

  • 次のプレーを予測しやすくなる
  • 次のプレーを考える思考が身につく
  • 試合により近づけて練習できる為、リアリティーが増す
  • ディスクの流れに沿ってプレーができるようになる

があり、練習方法はまずは簡単なプレーから追加して、慣れてきたらどんどん「ありそうなプレー」を追加していくと良いでしょう。

基礎練習を派生することで、プレーの幅が広がったり、ディスクを持っても落ち着いてプレーできるようになるはずなので試してみてください。

自分たちで考えて基礎練習もチームのオリジナルなものに変化させていきましょう。

日本全国同じ基礎練習をしているのは気持ち悪いですもんね。

というわけで今日はこの辺で。

それではまた。