こんばんは、バズバレッツの能勢です。
最近はラグビーにバレーに野球にスポーツ界が盛り上がってますね。来年の東京オリンピックに向けての争いも注目です。
さて今日は「意外と知らないアルティメットのルール」というテーマで書いていきます。
多くの人が勘違いしたまま覚えてしまっていることや、日本に間違ったまま浸透してしまっているルールについて紹介していこうと思います。
もし書いている内容がおかしいよっていうことがありましたらこっそり教えてくださいね。
プル(スローオフ)がコート外に出た際のOFについて
これは本当に多くの人が勘違いしているのではないでしょうか。
相手DFのプルがアウトオブバウンズに出た際、OFはディスクが空中で出たサイドラインから始めるかブリックから始めるかを選択します。
7.12. プル(スローオフ)されたディスクがプレイングフィールド内に落ちず、かつオフェンス側の選手に触れられることなくアウ ト・オブ・バウンズとなった場合、スローワーは、自陣のエンドゾーンに近いブリックマーク、もしくはディスクがアウト・ オブ・バウンズへ出た位置に最も近いセントラルゾーン内のどちらかをピボット(軸)を置く位置として選択できる。(11.7. 参照)ブリックマークからの開始を選択する場合、オフェンス側の選手は、ディスクを拾う前に頭上で片手を伸ばして 「ブリック」とコールをしなくてはならない。
この場合でOFはブリックを選んだとします。
QBがディスクと拾い、ブリックマークまで行きマークを踏みます。
その後が問題です。DFが「ディスクイン」とチェックしているシーン。実はこれが不要なんです。
OFはブリックマークを踏んだ時点でスローを投げても大丈夫です。
プルがアウトオブバウンズに出ていてもインプレー中なので、チェックは不要です。
なのでOFはサイドラインを選んだときも、ブリックを選んだ時も、正しい位置にピボットを確定したら(ブリックマークを踏んだら)スローを投げていいのです。
相手のチェックを待つ必要はありません。
現状日本ではほぼチェックしてる気がしますね。
関連記事「アルティメットのルール、チェックについて」
「ストーリング」について
ストーリングについても誤認しているパターンがあります。
インプレー中、自分のマーカーがディスクを持っていて3m以内にいればストーリングを数えて良いのですがそのまま
「1、2、3・・・」と数えているパターンがあります。これはいわゆる「ファストカウント」です。
正しくは
「ストーリング、1、2、3・・・」です。
ん?と思いましたか? 何が違うのかというと
数字を数える前に「ストーリング」を言っているかいないかです。
「ストーリング」には「0」の意味合いがあるので必ず言うようにしましょう。
インプレー中だけでなくチェックで再開する際も同じくです。
「ディスクイン、1、2、3・・・」だとNGです。
「ディスクイン、ストーリング、1、2、3・・」となります。
数を数え始めるときは必ず「ストーリング」から始めるようにしましょう。
9.1.マーカーは、ディフェンス対象のスローワーに対し、「ストーリング」と言ってから1から10までのカウントを数える。各カ ウントの間隔は、【1秒以上】でなければならない。
ファールへの認識について
特にレシーブの際のファールについてよく見られる議論ですが
例えばシュートを追いかけていてOFとDFが接触し、ターンオーバーが起きました。そこでOFが「ファール」をコールした時によくあるパターン。
「先にディスクに触った、触ってない」とか「身体接触がなかったとしても取れていましたか?」と言う議論が行われることがあります。
上記の議論は実は論点がずれています。
本来であれば「身体接触に対するファール」をコールしているので、「身体接触があった、なかった」と言う議論になるはずです。
17.2. ディフェンス側の選手によるレシーバーに対するファール(ディフェンシブ・レシービング・ファール):
17.2.1. ディスクに対するプレイの前や最中、直後に、ディフェンス側の選手がレシーバーに対して身体接触につながる動き(イニシエイト・コンタクト)をした場合に発生する。
上記のようなルールがあります。なのでDFは身体接触を避けるようにしてDFをする必要があるのです。
これは同時にOFについても同様なルールがあるので注意が必要なんですけどね・・。
(17.6. オフェンス側の選手によるレシーブ時のファール(オフェンシブ・レシービング・ファール):を確認して見てください。)
ややこしいですが、要は身体接触を避けるようにしながらプレーしなければならないと言うことです。
12.8. すべての選手は、身体接触を避けなければならず、身体接触につながる動き(イニシエイト・コンタクト)を正当化する条件 は存在しない。また、「ディスクに向かってプレイをした」という説明は、身体接触につながる動き(イニシエイト・コンタクト)を認める理由とはならない。
エンド内でのレシービングファールの再開方法
これも日本で全然浸透していないルールの一つです。
シュートのレシーブ時にエンドゾーン内でファールが起きた時の再開方法についてです。
この時OFがキャッチをしていてDFに弾かれたりして「ストリップ」をコールして認められた場合はゴールが認められます。
しかし、身体接触がありOFが「ファール」をコールした場合は、ファールが起こった時点までプレイヤーが戻り再開となります。
つまり、「ファールがあった場所で、DFがチェックをして(ディスクからDFが遠い場合はOFがセルフでチェック)プレーを再開した後に、ゴールラインまで戻り軸足を確定したら投げていい」と言うことになります。
以下の画像のようになります。
なんか違和感があるかと思いますが、今まではなんだかよくわかんないけどライン上までO Fが戻ってからチェックしていたと思います。
このルールは結構理解しているチームも少ないのでしっかりと理解しておきましょう。
イクイップメントの取れるタイミング
靴紐が解けてしまった際の「イクイップ」のコールについてですが基本的にはプレーが止まった時にしかコールできません。
10.3. どの選手も用具の不備を正すため、プレイの中断を若干延長してよい(「イクイップメント」)。ただし、この目的で進行中 のプレイを中断する事はできない。(ターンオーバー後はプレイが中断していないため、このコールは使用できない)
なので本当はファール等でプレーが切れた時じゃないとコールできないことになってます。
善意の元相手が認めてくれれば良いと思いますが・・・。
まとめ
本日はこれぐらいにしておきます。
まだ色々とあるのですが、一気にやっても頭に入らないので少しずつ覚えて行きましょう。
私もできる限りわかりやすく解説していきたいと思いますがつまるところやはり個人の理解に限るので、しっかりと個々がルールブックを読むようにしましょう。
選手として最低限であり、重要な務めです。
また、SOTGについてわからないことがあれば、ゲームアドバイザーが運用しているツイッターアカウントがありますのでそちらに問い合わせてみましょう。
アルティメット公式ルール日本フライングディスク協会ホームページより抜粋
https://www.jfda.or.jp/web/wp/wp-content/uploads/2017/05/RuleUltimate-2017_v1.1.pdf
各地のルール理解とSOTGへの意識が高まることを願っています。
それではまた。
コメント
こんばんは。
関西学院大学arrowsの大橋といいます。
先月行われた学生の地区予選で9位という結果で終わってしまい、4回生まで休部という形を取らせていただいています。
この期間を有効に使うため、現在女子部の学生コーチを務めているのですが、どのように指導していけばいいのかわかりません。チーム力は前回の学生予選で下から2番目とあまり強くありません。どのような練習をしていけばいいのでしょうか。アドバイスいただけたら光栄です。
コメントありがとうございます。
少々やりとりが必要かと思います。
もしよければお問い合わせフォームからのダイレクトメッセージかLINE@の方から連絡いただけると助かります。
トップページから連絡できるようになっていますのでよろしくお願いします。
コメント失礼します
スローオフではなくプレー中にアウトオブバウンズでTOした場合、QBは相手のストーリング(チャック)がなくても投げてもいいでしょうか?
同様にフィールド内のOFはチェックのコールがなくてもディスクをもらいに行ってもいいでしょうか?
フィールド内に落ちたディスクは速攻としてチェックなしでも投げても大丈夫なのは知っているのですが、フィールド外に出た場合の実際の始め方が確信できず不安です。
よろしくお願いします。
アウトオブバウンズでのターンオーバーではプレーが止まる事はないので、ディスクの所有権を得た側(オフェンスになった側)はディスクを拾ってラインのところに軸足を確定したら投げて大丈夫です。
もちろんプレーは止まっていないので他の人も動いていて良いです!
「チェックが必要な場面」と「チェックが不要な場面」については近日別記事を書こうと思ってますのでまた詳しく書きますね。
ネタバレすると「チェックが必要なのはプレーが止まった後」であり、そのほかはずっとインプレー中なのでチェック不要という事です。
ありがとうございます!
これから自信を持ってプレーできます!
とんでもございません!頑張りましょう!
チェックについて記事書きましたので参考にどうぞ