東京マーベリックスのチームブランディングとクラウドファンディング

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この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、バズの雷人です。

気づけば明日クリスマスイブで今年も残り1週間となっていて驚き戸惑っています。

今日は「東京マーベリックスのチームブランディングとクラウドファンディング」というテーマで書いていきます。

特にお願いされたわけではありませんが、個人的に素晴らしいなぁと思っていることなのでクラファンの応援の意味も込めてひと記事書いてみます。

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東京マーベリックスのチームブランディングとクラウドファンディング

以前から何度かツイートなどでマーベリックスの「チームブランディングは見習うべきところが沢山ある」と呟いたことがあります。

個人的には日本のアルティメットのチームで一番上手なんじゃないかと思っています。

今日はそのチームブランティングが上手だと思う理由やその重要性などについて触れて、最後に現在行われているクラウドファンディングの紹介をしていこうと思います。

東京マーベリックスとは?

ここは改めて説明する必要はないかもしれませんが、知らない方のために少しだけチームの紹介を私の知る範囲でさせていただきます。

東京マーベリックスは2018年9月に結成された関東の社会人女子チームです。

2018年のU24世界大会に出場していたメンバーを中心としたチームで、まだまだ結成されたばかりの若くて勢いのあるチームです。

「日本のアルティメットを変えたい」という大きな軸があり、結成からわずか3年ほどで日本女子トップチームの仲間入りを果たしています。

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東京マーベリックスのチームブランディング

マーベリックスはチームブランディングをとても上手に行っている印象があります。

Twitterでは338フォロワーとそこまで多くありませんが、Instagramのフォロワーは976ともうすぐ1000人になるほどの人気アカウントとなっています。(2021年12月23日現在)

チームのホームページもしっかりと作り込んであり、選手一人ひとりの紹介ページなどコンテンツも充実しています。(東京マーベリックスWebサイト

Instagramは選手と同世代の20代の女性の利用も多く、Twitterよりも一度フォローしたら外すことも少なく、拡散性こそないもののファン作りには適したSNSだと思うのでInstagramを主戦場に選んでいるあたりもさすがだなと思います。

積極的に大学チームと交流

マーベリックスは過去記事でも書いた通り、大学チームとよく一緒に練習をしている印象があります。

しかも、大学チームの練習場にマーベリックス側から出向いているパターンが多い気がします。

そうすることで、大学生とのつながりをキープすることができますし、チームへの勧誘がしやすくなったりします。

さらには、一緒に練習しているとお互いに対して「応援しよう」という感情が芽生えるため、自然とお互いがお互いに応援し合う関係になっていきます。

普及活動にも積極的

さらに普及活動にも積極的に動いています。

メディアに対するアプローチはもちろんですが、京王観光さんがスタートさせた山中湖村でのグラウンド作りの際にチームとして芝植えを手伝いに行っています。

まだまだあると思いますが、こういった活動をしていることから多くの方が「応援したい」という気持ちを持つのではないでしょうか。

東京マーベリックスのクラウドファンディング

12月20日に東京マーベリックスがクラウドファンディングをスタートさせました。

クラファンのページはこちら

最初の支援額目標は50万円でしたが、なんとわずか半日で100%達成をして現在ネクストゴールとして150万円の支援額を目標としていて、現在の支援総額1,151,000円、支援者数は127人となっています。

クラウドファンディングをやっている理由としては、来年行われる世界クラブアルティメット選手権大会(2022WUCC)に向けての活動資金を集めるためということです。

世界大会での渡航費に充てるというよりはそれより前の国内での活動費(主にグラウンド使用料)にしたいというものだと理解しています。

以前「関東の”場所がないない問題”を解決するために」という記事でも書いた通り、関東ではチーム数のわりにグラウンドの競争が激しく、さらにその場所もフリーの河川敷のため良い環境ではない状況です。

そういった状況を打破するためには、まずは社会人チームがきちんとした場所を借りて練習することが大事だと書かせていただきました。

そのことを体現するかのように、マーベリックスはこれまでも何度か公共施設などを借りて練習していたそうです。

ですがその使用料はやはり選手負担になっており、その負担は少なくないものだと思います。

今回の支援金を使って良い環境で練習することができれば、チームの力は格段にアップするでしょうし、もちろん怪我のリスクなども減らすことができます。

ここまでの支援額や支援者数を見ると、応援されるチームブランディングをしっかりとしてきた結果が表れだと感じています。

クラウドファンディングという選択肢

今回アルティメットのチームとしてはおそらく初めてとなるクラウドファンディングをマーベリックスがやってくれたことで、他のチームも選択肢としてクラウドファンディングを選べるようになったと思います。

これまで世界大会などの海外遠征の渡航費は、選手の個人負担であることがほとんどでした。海外遠征に行くとだいたい30〜50万円の渡航費が必要になり、社会人であってもボーナスが一発でなくなるほどの金額です。

好きでやっているのだから仕方ない気もしますが、渡航費をなんとかしたいというのはアルティメットで世界と戦いたい人たちにとっては外せない問題でした。

そこでクラファンという選択肢で、チームとして活動資金を集めることができれば少しはその負担を減らせるのではないかと思います。

今回は主に国内活動費に充てられるようですが、1つの選択肢としてクラファンもあるという提示をマーベリックスがしてくれました。

今後マーベリックスに続いてクラファンを選択するチームが現れるかもしれませんね。

応援されるチーム作りの重要性

クラファンが1つのチーム活動資金を集める手段であると言いましたが、前提には「応援されている」ということがあります。

クラファンをやったとしてもチームや各個人が応援されるようなチームや人でなければ支援は集まりません。

クラウドファンディングは信用や応援をお金に変換する装置なので、もし自分たちもやってみようと思う場合には、まずチームブランディングをしっかりと行って、「応援されるチーム」を作っていく必要があります。

これは1日2日でできるようなものではないので、長い期間ブレない軸を持って活動を続けるようにしなければなりません。

マーベリックスは結成当初から「日本のアルティメットを変える」というブレない軸を持ってチームブランディングを続けていて、その辺は本当に見習っていくべきところだと思います。

まとめ

というわけで今日は「東京マーベリックスのチームブランディングとクラウドファンディング」というテーマで書いていきました。

海外遠征の渡航費を補填するためにクラウドファンディングが1つの選択肢となりますが、そこで支援を集めるためには普段から応援されるようなチーム作りがとてもとても大切だということです。

こうして支援が集まるとチームとしても「応援されている」という気持ちが芽生え、「結果でお返しする」という気持ちになります。

今後も東京マーベリックスの活動に注目しながら、来年の2022WUCCでの飛躍を期待したいと思います。

もちろん自分もバズとして世界一を取りに行くのでもし良ければ文化シヤッターBuzzBulletsの方も応援よろしくお願いします。

というわけで今日はこの辺で。

ではまた。

東京マーベリックスのクラウドファンディングはこちらから