こんばんは。バズバレッツの能勢です。ブログ開始から1週間が経ちます。自分の文章力の無さに凹みながらも頑張ります。
今日はアルティメッターの強敵である「爆風の中でのプレー」についての記事です。
風が強い日のアルティメットって、楽しくないですよね笑。でもそんな事言ってられないです。自分なりの答えを解説していきます。
質問いただきました。
「爆風の向かい風のオフェンスで点がとれません。ゾーンDをされると尚更でした。このような状況の試合でのオフェンスのポイント、或いは試合全体を通しての戦略などを教えていただきたいです。」
誰もが悩むこの問題に思いつく限り回答していきます。
スロー編
まずはディスクを投げる必要があるのでスローにフォーカスして解説していきます。
ディスクにめちゃ回転をかける事
これはもちろん普段から意識すべき事なのですが、風の強い日は特にディスクに回転をかける事を強く意識します。
回転が弱いとすぐに風に煽られてしまいディスクが飛ばされてしまいます。普段から手首のスナップを使いディスクを回転させる意識で練習しましょう。
ディスクを思い切り傾ける
これもスローの面ですが、強風の時投げたディスクは徐々に風に負け、縦になります。
それを防ぐためにあらかじめディスクを大きく傾けておきます。場合によっては体ごと傾けてください。
傾けるのはディスクを体側で構えた際の外側です。巻きのスロー(カーブ)を投げる時とは反対に傾けます。これをする事でディスクを平行に保ちます。
風の影響が少ない角度を見極める
スロー練をする時追い風と向かい風でのみスロー練をしていませんか?ぐるぐる少しずつ時計の針のように回りながらスロー練をしてみてください。
『あれ?この角度投げやすい』って角度があります。それを攻めの中で使うのです。これをする事でミスをする確率を減らします。
経験上ですが投げやすいのは風に対して真横や45度の角度でしょうか。
向かい風に対して真横だとゲインが無いので45度がミソになりそうですね。
風の強い日はいろんな角度からいろんなスローを投げてみてください。向かい風の時は思い切り下から、だっだり追い風はリリースを上にしたり、投げ出す角度を変えたりと自分なりに工夫して風に対してどの角度の時はこのスローというのを体に覚えさせましょう。
シュート練から観察し、飛距離の出るシュートを狙え
向かい風の中でもしっかりシュートを狙います。向かい風を攻められているDFの心理からするとミートを狙いに行きがちですよね。
なのでシュートを狙わないと相手の思うツボです。向かい風であろうとシュートを狙う意識を忘れないでください。
そのためには練習あるのみです。でもただ練習するのではなくて先ほどの「風の影響が少ない角度」を意識します。
もちろん強風向かい風の際は思い切り打ち込まないと飛ばないので思い切り打ち込みます。
コートに対してストレートのシュートが飛びやすい日もあれば、クロス(ボンバー)のシュートの方が飛びやすい日もあります。バックとサイドでも差が出たりしますのでそれを見極めます。(ボンバーがわからない人は→アルティメット用語辞典参照)
そしてその日のチームメイトの打つシュートをよく観察します。誰がどこで持ってどのように打てば良いシュートが飛んでくるのかを考えます。
チームに一人ぐらい風にも負けない、風を切り裂くようなシュートを打てる人がいるのであればそれを軸に攻め込みましょう。
プレー編
スローの次はどのようなプレーが強風時に有効的なのかを解説していきます。
駆け上がりのプレーを狙う
向かい風のオフェンスをする際に、ミートするのは難易度が高いです。インサイドの駆け上がりのプレー(バズでは”A”と呼びます)を積極的に狙います。(”A”の説明はこちら)
これはミートに投げる長いスローよりも上がりに対する短めのスローの方が比較的投げやすく風に負けにくいからです。
また上がりを狙う事でその逆のスペースが空いたりするので強風時に有効的なプレーと言えます。
インサイドを狙う
これも「風の影響が少ない角度」を使ったプレーになるのですが、インサイドはその深さによりますがコートに対して”斜め”になり、45度に近づきます。
この”斜め”というのはスポーツ界で重要なポイントですね。アルティメットも例外ではありません。この斜めの考え方もすごく重要なので後日別記します。
話戻しますがその斜めを使って攻めるという事です。
インサイドというのは相手が止めたいトラップサイドに対して逆を突くプレーになります。DFのウィークポイントなのです。そこを攻めましょう。
45度ミートを狙う
斜めです。
風の影響の少ないスローを投げられる角度にディスクを持っていき45度のミートを狙います。
その日の風向きにもよりますが、コートに対してストレートのミートより確実に取りやすいはずです。
”シュートを打つ為に”を考える
やはりシュートです。スロー編で意識したシュートを打ちます。
チームとして誰が(切り裂きシュートを打てる人)どの場所から(風を受けない打ち出し場所)打つのかを考えそこにディスクを全員で持っていきます。
シュートを狙えばDFも後手になり、ミートも抜けてくるという良い循環が生まれます。
ただ難点としては45度もそうですがシュートの投げ出し角度まで持って行くのが大変というところです。こればっかりは頑張りましょう。
上記を組み合わせて攻める
上がり、インサイド、45、シュートを組み合わせて攻めます。
- 上がり〜シュート。
- 45度〜うら〜ボンバーシュート
- インサイド〜うら〜うら〜シュート
こんな感じです。簡単に言うようですがあくまでも理想です。
風が強ければそう上手くいきませんが、もう本当にこればっかりは頑張るしかないです笑。
走って、抜き去り、止まって貰う
今までスローワー目線でしたが、これはレシーバーが意識する事です。もちろん一番に狙うべきはシュートなのですが、それ以外のところで。
特に風の影響を大きく受けるスローを投げなければならない時はスローワーも投げるのに時間がかかります。その為動いているレシーバーに照準を合わせスローをするのは難しいです。
走って、DFを抜き去ったら、スローワーが投げられそうな距離で”止まって”レシーブします。
ダダダダダッ・ピタッ・バシッ(走って・止まって・キャッチ)
イメージこんな感じです笑。
取ってから素早く投げる
ディスクを受けたらなるべく早く次のレシーバーにパスを出します。
その為には次のレシーバーが準備して声を出してパスを要求しましょう。
これでコンマ何秒かスローワーの判断が変わります。
投げられる場所にいたり、走り込まなきゃダメなんですけどね・・・。
これはすごく難しいです。強風時は風の少ないときと違って思わぬところにディスクが飛んできて、取るのに精一杯、投げるのに時間かかる、のでなるべく素早くでやってみましょう。
ゾーンに対して
強風時ゾーンを仕掛けられた際の攻め方の解説していきます。
ディスクを回しシュートを狙う。
ゾーンに対しても基本的には前記の意識を持ちながら攻めていきますがどうやったらシュートを打てるかを考えながら攻めていきましょう。
逆サイドに持って行くことが必要であればダンプパス(攻め方向と逆のパス)を恐れず投げ、そこからV字回復させる展開のスローを投げます。
ゾーンの攻め方のセオリーは色々あるんですが、強風時と言う環境下を考えると実現が難しいと思います。(参考記事→ゾーンオフェンスはどう攻めるべきか。基本のき)
投げやすい風の影響が少ないスローを選択しながらシュートまで持って行く。と言うのが精一杯の回答です。
戦術面
最後に強風時の戦術として考えられる事を解説していきます。
流れを考えブレイクチャンスを狙う
強風時は向かい風のDFでブレイクできるかどうかが鍵になります。
もちろん1ターン1ターン大事なのですが、一度でブレイクすると言うよりは試合の中盤から後半にかけてブレイクを狙う考え方を持ちましょう。
とは言ってもターンオーバーを起こさないとブレイクチャンスは来ませんが・・・。
ただ強風時は追い風のOFも結構難しいのでターンオーバー起こりますよね。
ブレイクチャンスの中でどこが攻めやすいのかを前半で見極め、中盤からそこを目指してプレーしていきます。
まとめ
- ディスクに回転をかける
- ディスクを傾ける
- 風の影響が少ない角度を探す
- シュート練習で色々投げて観察する
- 駆け上がり・インサイド・45・シュートを軸に攻める
- 走って・抜いて・止まってもらう
- パスを受けたらすぐ投げる
- ゾーンであろうがシュートを狙う
- ブレイクチャンスをジワジワ狙う
以上が爆風アルティメット時に意識することです。
何も考えずにただただ一生懸命投げて取ってを繰り返すよりは”意図したプレー”を心がけましょう。
どのプレーなら成立するか?パスのつながるプレーを想像し、点の取り方のイメージを膨らませて試合に臨と良いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは明日明後日、菅平で爆風が吹かないことを願いましょう笑。
全日本選手権本戦https://www.jfda.or.jp/2019/05/25/2019alljapanultimate/
まだまだ質問お待ちしておりますので疑問点等あればご質問ください。
質問箱→https://twitter.com/raito_ultimate/status/1140540456901603330