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全日本アルティメット選手権、大学選手権延期を受けて個人的に思うこと(※あくまで個人の感想です)

ひとりごと
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんばんは、バズバレッツの雷人です。

日本アルティメット界で大きな大会である、全日本選手権と大学選手権が延期されました。

このことを受けて個人的に思うことを書いていきます。あくまでも私の個人的な意見だとご理解の上で読んでいただけると助かります。

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全日本選手権、大学選手権延期を受けて個人的に思うこと

日本フライングディスク協会(以下JFDA)は、7月22日に「全日本大学アルティメット選手権」の延期と、9月1日に「全日本アルティメット選手権大会」の延期を決定しました。

第31回全日本大学アルティメット選手権大会及び2020年度各種全日本選手権大会について(7/22公開版)
・2020年度各種全日本選手権大会について(9/1公開版)
(日本フライングディスク協会ホームページより抜粋)

そのほかにもアルティメットの各種大会が延期になっていますが、今回は割愛して日本としても二大大会であるこの2大会の延期について個人的な思いを書いていきます。

ちなみにJFDAの延期判断にはスポーツ庁の意向が含まれているものと予想しますが、私個人スポーツ庁の資料などはほぼ見ていないので、そこもご了承ください。

モチベーションの維持が大変

これはみなさん共通の悩みというか想いだと思いますが、「モチベーションの維持」が大変です。

だいたいのチームがこのふたつの大きな大会に目標をおいて努力されていると思いますが、バズバレッツとしても同じです。

今年は国別選手権(WUGC)がある予定だったので、バズとしては日本国内大会での目標を立てていました。
しかし、開催されるかどうかわからないような状況でのモチベーションを保っていくのはなかなか難しいものがあります。

個人的にはいつ開催されても大丈夫なように準備をしておくしかないと思い、個人としてできることを最大限努力しているつもりです。

でもどこかで「最悪のケース」つまるところ「全日本選手権の中止」を想定してしまうと、トレーニングに身が入らない日もあります。

先行きが不透明なのでしょうがないと割り切ってますが、同じ気持ちの人は多いと思います。

所属の組織からのOKが出ないと厳しい

所属の組織からOKが出ないと何もできません。

それは大学も一緒だと思います。チームとしては動きたいけども所属組織(大学など)からNGが出ているところも少なくないと思います。

バズも例外ではなく、会社の名前がありますので社内でOKが出ない限りは何もできません。

その点、社会人の会社や所属がバラバラのチームは特に失うものもないので(なくはないですが)普通に近い形で活動しているチームもありますね。

良きもわるきも守られているのでこればっかりは仕方ないです。

開催者側のリスクを考えると厳しい

選手側の思いは腐るほどあると思いますが、開催側も相当な悩みになっていると思います。

私自身も開催者という立場を取っていたので痛いほどわかりますが、JFDAの抱えるそれは私の比ではないことは容易に想像できます。

抱える参加者数が全く比べものにならないので、開催判断には非常に頭を悩ませていると思います。

頭によぎるのは「参加者で感染者が出たら」ということと、「感染者が出た時の世間体」です。

私はどちらかというと後者の方が怖いです。でも良く考えると、クラスターでもない限りそのイベントで感染したかどうかなんてわからないんだろうなぁと思ったりします。

移動と宿泊のリスク

JFDAや大会参加者が特に頭を悩ませているのは「大会に長距離移動と宿泊が伴うこと」だと思います。

個人的にも大会参加者側でが考えた時に、宿泊が伴うことはあまり乗り気になれません。

開催者の立場になって考えてみても、何百人・何千人もの参加者を一箇所に集めて大会開催することは怖くてできないです。

一人部屋を確保することも難しいでしょうし、何より会場までの道のりで必ず公共交通機関を利用する参加者は多くいるはずです。

そう考えると今の世間情勢ではなかなか踏み出せないものと思います。

個人的な意見だと、「今年の大会開催は厳しい」と考えています。

JFDA財務状況が心配

今回延期の二大大会はJFDAのとっても財務を支える大会です。JFDAホームページの財務(事業報告書・収支決算書)を見ればわかりますが、全体の競技会(大会)の占める割合は3分の1ぐらいあります。

今年は日本代表活動もストップしているので、こちらも2019年度では全体の40%強を占めています。

つまり、JFDAの財務は主に各種競技会事業と日本代表関連事業が約75%を占めていることになり、今年はその2つの柱が全く今の所動いていない状況と言えます。(と言っても収支を見るとこの二大事業は赤字なのでなんとも言えませんが・・・)

収入源を占める大きな項目の残り一つは「会費・登録費など」です。ここで20%ほどの収入を確保しています。(32,736,500円/2019年度実績)

今年は「大会が開催されるかわからないから」という理由で会員更新をまだしていない人もいるのではないかと思います。

そんな人がどのぐらいいるか想像もできませんし、こんな世間情勢なのでそのこと自体は否定しませんし、あれこれいうつもりもありませんが、JFDAがいなければ大会もできないことを理解しておく必要があると感じます。

大会参加のために必要な会員登録でもありますが、JFDAを支えるためのお金でもありますのでまだ会費を払っていない人は払ってあげてください笑。

私はJFDAの人間ではありませんが、協会には大好きな同期もいるし大学の後輩もいます。彼らの給料はどこから出るのでしょうか?彼らは必死に毎日頭を抱えながら、「何かできないか、どうやったら大会を開催できるか」などを考えてくれているはずです。(直接聞いてないので推測です)

彼らの命をつなぐためにも会費は払いましょう。と言っても「財務全然平気ですよ」って言われたら読みが甘かったので謝ります、ごめんなさい。

大学選手権だけでも開催してあげて欲しい

「開催してあげて欲しい」なんてどの立場から言っているんだと言われそうですが、個人的な意見です。

当たり前ですが、大学選手権に出られるのは”大学生だけ”です。社会人は来年も全日本選手権には出られます。

私自身も大学四年間はかなりの”情熱”をアルティメットに注ぎました。そんな中で特に大学四年生や三年生で引退する人が最後の大会に出られないのはかなり残念に思います。

甲子園が中止になったり、アルティメット界だけの話に留まりませんが情熱をかけて頑張ってきたことを放出する場所がなくなるのは寂しいです。

望みはまだあるのでモチベーションの維持は難しいとは思いますが、その時に十分な力を発揮するためにも日々のトレーニングやチーム練習に情熱を注ぎ続けて欲しいと思います。

誰のせいでもない

今年のこの流れは、”誰のせいでもないこと”を理解する必要があります。しょうがないと割り切るしかないと思います。

個人的にはコロナが落ち着くのは”3年ぐらい先”だと思ってます。あくまで”落ち着くのは”です。
完全に終息することはないと思っています(あっても100年後とか)。なぜそう思うかはYouTubeで「中田 感染」と調べて勉強してみてください。

コロナに対する考え方は人それぞれですが、私は「うまく関わっていくしかない」と思っています。

誰のせいでもないこの世界を巻き込んでいるウイルスは、自分たち人間が環境を破壊しつつ生息地を広げていった結果なので、強いてゆうなら「人間全員のせい」なので自分のせいでもあります。

なので、やれることをやりましょう。

まとめ

以上「全日本選手権、大学選手権延期を受けて個人的に思うこと」について個人の思いを綴ってみました。

思いをまとめると、「今年の大会開催は厳しい」「大学選手権だけでも開催してあげてほしい」「JFDA財務が心配」「誰のせいでもないから自分のやるべきことをやろう」です。

どこも厳しい状況は同じですし、自分だけが苦しいと思わず、ネガティブにならず、前を向いて日々やるべきことをやることが大事だと思います。

このような内容を発信するかどうか悩みましたが、一人でもいいからだれかのネガディブな気持ちがポジティブな気持ちになればなと思います。

9月1日よりひさびさに働き出したのでおそらく今後ブログ更新頻度が下がりますが、時間を作って更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。

というわけで今日はこの辺で。

ではまた。