こんばんは、バズバレッツの雷人です。
今日は久々にアルティメットの記事を書きます笑。
このブログの本来の目的は「日本アルティメット競技力向上」なのでこっちも頑張ります。
さて、今日は「ハンドラーのプレー”B”について」解説していきます。
”ハンドラーの”と言ってますが、もちろんミドルでも使える重要な動きになるので、覚えておきましょう。
特に風の強い日などは有効的な貰い方になるので意識してやってみてください。
「B」のプレーが出来るようになると
- ハンドラーをやっているけど中々パスが貰えない
- 横パスばかりで前に進んでいない
こう言った悩みが解決できるのではないかと思いますので最後まで読んでみてください。
ハンドラーのプレー”B”について
まず「B」がどんなプレーか説明すると、アルティメット用語辞典で「B」は以下のように紹介しています。
スローワーの横からコートに対してまっすぐ走り出し、直角(90度)にカットを踏んでもらいに行くプレー。ハンドラーが有効的にもらう為のプレー。
少し昔の言い方だと「さしがね」と読んでいました。(さしがねは建築用の工具で直角の定規の事です。文化シヤッターは建築業界ですからね笑)
「ハンドラーが有効的にもらう」としてますが、要はスローワーと同じぐらいの位置から前方に走り出し、真横にカットを踏んでもらいにいく方法なのでミドルでもその位置にいればやることはできます。
「B」のプレーの利点
この「B」のプレーの利点としては
- ハンドラーとミドルの間のスペースでパスをゲインで貰える
- 貰った後に”斜め”にプレーを広げられる
- 強風時に有効的
- シュートが打ちやすい(特にサイド)
と言ったところです。
ハンドラーとミドルの間のスペースでパスをゲインで貰える
このプレーではハンドラーとミドルの間のスペース(私は個人的に「1.5列目のスペース」と呼んでいる)にて”ゲイン”してパスを貰えるメリットがあります。
特にホライゾンで攻める場合このプレーをすることで、ハンドラーとミドルの距離を縮めることができるので、そこから大きくシュートを狙ったりすることもできます。(3が狙うのもありです。)
スタックでもエリアによってはできますが、縦にオフェンスが配置している分ピックになる可能性は否めません。
なのでスタックの場合はコートの中央にディスクがある時よりも、コートのライン側にディスクがある時(ハメ側、ハメ逆に関係なく)の方がピックなども起きにくく、やりやすいかもしれません。
貰った後に”斜め”にプレーを広げられる
このプレーの良いところはパスを受けた後に”斜め”にプレーを広げられるところです。(上の図で言うと⑦へのプレーがやりやすい)
アルティメットに限らずフィールドで行うスポーツにおいて”斜め”の概念は非常に重要です。45度とかまさに斜めですよね。
「B」をもらうことでその後に”斜め”のプレーが生み出しやすくなります。
強風時に有効的
またこの「B」というプレーは強風時にも有効的なプレーとなります。
「A」のプレーを紹介した記事でも書いたように、強風時にスローワーに”向かって”プレーするミートはスローワーにとってもレシーバーにとっても結構ストレスがあります。
このプレーではレシーバーが横に向かって走っていくので、スローとレシーバーの接点が点になってしまうデメリットがあるものの、キャッチやスローに対してのストレスは真正面に向かっていくミートよりも低くなります。
シュートが打ちやすい(特にサイド)
このもらい方はシュートが打ちやすい貰い方になっています。
特にサイドシュートは体の流れのままに打てるので打ちやすいです。(下の図⑤へのシュート)
ミートに比べてパスを受ける際にすでにコートに対して半身になっているので流れでシュートを打つことができます。
バックの場合は少しパスを受けてから踏み出した足に体重を乗せて打つ必要があるので少し大変です。(無理な話ではないがサイドの方がやりやすい)
「B」のプレーの注意点
今度はこのプレーの注意点についてですが、「B」をする際の注意点は
- 事前にスペースがあるか確認する
- リードパスが長いとミドルにポーチカットされる
- 縦の動きをサボらない
- 縦に動いている時にミドルの状況を見る
となります。
基本的には「A」のプレーの注意点と同様です。
事前にスペースがあるか確認する
ホライゾンでもスタックでも前方の状況(1.5列目のスペース)をしっかりと見極めて狙うことが重要になります。
特にスタックの場合は、スローワーに対して縦に陣形を取るので「B」を狙いたい場所に他のハンドラーがいる場合があ流ので注意が必要です。
自分がポーチで抜けたからと言って走り込んでしまうとピックか事故が起こります。
狙う前には貰いたい場所にスペースが空いているかどうかを確認しておきましょう。
リードパスが長いとミドルにポーチカットされる
レシーバーは横に走ってパスを受けるのでスローワーはリードパスもしくはぶつけるようなスローになります。
マイナスになってしまうとディフェンスにカットされたり、そもそもレシーバーが取りにくいパスになってしまうので、スローワーはレシーバーが走っている先にパスを投げます。
しかしこのパスが長すぎると他のミドルのディフェンスなどにポーチカットされる危険性があるので注意して投げる必要があります。
縦の動きをサボらない
この動きはコートに対して「横」に動いてパスをもらうプレーですが、その前の「縦」の動きが弱いとディフェンスを振り切れません。
なので、あわよくばそのまま奥に走ってシュートをもらうぐらいの勢いで縦に走り、ディフェンスにやばいと思わせる必要があります。
このようにパスをもらう際は意外とその前の予備動作のほうが大事だったりします。
ディフェンスに「ヤベッ、奥行かれる!」って思わせるようにしましょう。
上図の太い青矢印の部分を頑張ります。
縦に動いている時にミドルの状況を見る
これは少し難易度が高いかもしれませんが大事な注意点です。
こう言ったプレーを狙う際にネックになるのが、「ハンドラーとミドルの勝負がかぶる」ことです。
それを避けるためにも、予備動作で縦に動いているときはミドルがミートに勝負してきているか確認する必要があります。
もしミドルがミートに抜けてきていればそのままその人に合わせて奥に走る、逆にミドルが来ていなければそのままカットを踏んで「B」を狙うという臨機応変に対応していきます。
「B」の練習方法
ここまで「B」の利点や注意点を紹介したので、ここからは実際の練習方法を紹介していきます。
「A」と連続して練習することが多いので、人の流れは「A」の練習方法同様で、両サイドで行い「ストーリング→スローワー→逆サイドのDF→レシーバー」の順番で行います。(「A」の練習方法の記事はこちら)
人数が少なければ、片側だけでも出来ます。
ストーリングについてはどっちアップでも構わないので両方やると、オープン側へのプレーとインサイドへのプレーの両方が練習できます。
ディフェンスをつけて行う
「A」の練習同様にディフェンスをつけて行います。
この「B」の練習でのディフェンスは「奥に走られないように守る」です。
そのために先ほど注意点で述べたように「縦へのダッシュ」を意識しましょう。
外側の足で一歩でカットを踏む
レシーバーはカットを一歩で行うように意識します。
縦へダッシュ(ここ全力)→小刻みにしてスピードを少し落とす→外側の足で”一歩”でカット→横にダッシュ
という感じです。
これがなだらかに丸を描くような人がいますがそれではディフェンスが守りやすいので、「一歩でカットを踏む」ことを意識してみましょう。
手前に入り込むイメージ
カットを踏んだ瞬間に相手ディフェンスとスローワーの間に入り込んでいくイメージで走りこみます。(上の図の右上に書いてる線みたいな感じ)
ディフェンダーよりスローワー側に入ってしまえばすローワーとしては、レシーバーの進行方向にパスを出すだけで良いのでパスが出しやすくなります。
なかなか難しい技術ですが意識的にやってみてください。
色々なスローを投げる
このような練習はレシーバーの動きばかりに目が行きがちですがスローワーの工夫も重要です。
レシーバーに対して「ぶつけるスロー(速いパス)」で投げたり、「進行方向に浮かしておくスロー」を投げたり、色々工夫して投げてみます。
練習の時に色々試しておくことが試合で出せるかどうかに関わってきます。(練習でできないことは試合ではできない)
「ヤマト」とは違うの?
以前質問箱で「B」と「ヤマト」って一緒じゃないんですか?という質問を受けたことがあります。(別記事→「ヤマト」についての解説)
「ヤマト」の方が広く知られていることもあり、ここまで読んだ方の中にも同じことを思った方がいるかもしれません。
同じと言えば同じだし違うと言えば違います。
「ヤマト」の中に「B」の動きがあるという感じです。
ヤマトはライン側から展開を出してその後パスをもらうところまでの一連のデザインされたプレーに名前をつけただけです。
今回の「B」は「縦行って横!」という貰い方に名前がついているだけです。
なので「ヤマト」のプレーの中で「B」という動きを使ってレシーブしているということになりますね。
動画解説
いつかやります😅
最近YouTubeアップ出来ていませんがチャンネル登録をお願いします。
「Rising Ultimate Channel」
https://studio.youtube.com/channel/UCrjUbQBpmsOASSrGeiQLy2Q
まとめ
今日はハンドラーの貰い方「B」のプレーについて紹介していきました。
この貰い方をマスターできるとハンドラーとしてのプレーの幅がぐっと広がるはずです。
アルティメットは前に前に攻めて行くスポーツなので、常にゲインを意識したプレーを心がけましょう。
それでは今日はこの辺で👋