こんにちは、月曜日の朝が1週間で最も辛いバズバレッツの雷人です。
土日の疲労が一気にくる月曜日の朝ってなかなか辛いですよね。社会人アルティメットプレイヤーの皆さん今日も一日頑張りましょう。
さて今日は「アルティメットのディフェンスにおける”カットの法則”」について解説していきます。
過去に何度か紹介したこともあるのですが、改めてその法則のみを解説していきます。
どうやったらカットシーンが生まれるのか?
チームの中でこの法則を共有することで、自分がマンツーマンディフェンスの際に何をすべきかがより明確になるはずです。
それではいきましょう。
アルティメットのマンツーマンディフェンスにおける”カットの法則”
カットの法則については以下の過去記事で何度か登場してきました。
何度か登場しているカットの法則ですが、具体的にその内容について触れた解説はしてこなかったので改めて解説していきます。
カットの法則は2011年に当時バズのメンバーでA代表の選手兼監督だった阿部さん(現JFDAアルティメット日本代表強化委員)が教えてくれたものです。
カットの法則とは
- パスを単発にする
- パスをかさませる
- ミドルとハンドラーを分離させパスの距離を長くする
- 守る範囲(コース)を限定する
- カウントをかさませる
- その長くなったミートをカット!!
というものです。
この作業を行うとカットマンと呼ばれるダイブカットなどを得意とするディフェンダーに対して、良い状況(カットしやすい状況)を作り出すことができ、よりターンオーバーを奪える確率が上がります。
いわゆる「ターンオーバーが匂っている」「ターンオーバーが起きそうな雰囲気」の時はこのカットの法則がうまくハマっている事が多いです。
#匂ってる匂ってる #ターンオーバーには匂いがある
それぞれ解説していきます。
パスを単発にする
最初に「パスを単発にする」こと。まずはこれが出来ないと話が始まりません。
ただこれが法則の中で最も大事で、最も難しい気がしています。
パスを単発にするためには、ディフェンスがそれぞれのマーカーに対してしっかりと近い距離で守っている必要があります。
スローワーがレシーバーに対して「抜けてる」と思っているとパスは容易に出されます。
それぞれのディフェンスがしっかりマーカーにつくことで、スローワーがパスを躊躇したり、出し渋る状況を作り出す事がカットを生み出す最初の条件になります。
そのためにはミドルがしっかりとついて縦のパスを簡単に出されないようにする事、ハンドラーが守りながらリズムを狂わせるような守り方をする事が大事になってきます。
パスをかさませる
次に「パスをかさませる」事です。
ミドルの場合はなるべく短い距離のミートのパスや、ハンドラーでの横の展開のパスを数多く投げさせます。
自分たちがやられたくないところをしっかりと守りながら、持っていきたい場所にディスクと人を追いやっていきます。
パスの回数が増えれば増えるほどミスする確率は増えるので、パスをかさませる事も重要な一手となります。
ミドルとハンドラーを分離させパスの距離を長くする
ここまで出来てきたら「ミドルとハンドラーを分離させパスの距離を長くする」ことを目指します。
この状況は、ハンドラーがパスを回しているけどミドルがミートに来れず、ミドルとハンドラーの距離が長くなって分断している状態です。
ミドルとハンドラーとの距離が長くなるとシュートも長くなり追いつかれる可能性が高くなってくるので、ミドルとしての選択肢がミートに絞られてきます。
そうなるとミドルのディフェンスはミートに対して強くプレッシャーをかけられるようになります。
守る範囲(コース)を限定する
ここでストーリングなどを上手く使って、マーカーに対して守る範囲を限定することでカットチャンスがより広がります。
ミドル側からストーリングに対して「インサイド」を切って欲しいのか「裏」を切って欲しいのか大きな声で指示を出します。
ストーリングが指示した場所を守ってくれれば、ミドル側は1つ選択肢が消えるので守る範囲がより少なくなり限定する事ができます。
ストーリングの重要性がここで出てきます。
カウントをかさませる
ここまできたら「カウントをかさませる」です。
ミドルとハンドラーが分断された時に、ターンオーバーの香りがプンプンしてくるので、ここはハンドラーの頑張りどころです。
ここでハンドラーが駆け上がりなどをやられてしまうと、ガタッと崩れてしまう可能性があります。
ここではハンドラーもジッと我慢して自分のマーカーに簡単にパスを出されないように、かつ上がられないように距離を詰めてパスを出させないようにします。
そうするとだんだんとハイカウントになってきます。
最後にその長くなったミートをカット!!
「最後にその長くなったミートをカット!!」します。
ミドルとハンドラーが分断されると、必然的にミドルの走る距離が長くなるか、スローの距離が長くなります。
カットマンはこの距離感が長くなればなるほど、ダイブカットに行けるかどうかを判断する時間が長くなります。(短い距離だとダイブするのに足が合わなかったりする事がある)
ダイブカットを狙える選手はスプリントの能力が高い選手が多いと思うので、加速する距離や時間が長くなるとより能力を発揮します。
走る距離が長ければ長いほど、走っている間にマーカーとの距離を詰める事ができるのでカットできる可能性が大きくなるというわけです。
まとめ
というわけで、今日はカットの法則について解説していきました。
再度確認するとカットの法則とは
- パスを単発にする
- パスをかさませる
- ミドルとハンドラーを分離させパスの距離を長くする
- カウントをかさませる
- その長くなったミートをカット!!
というものです。
最終的にはミドルがミートでカットしているシーンでの解説になりますが、ハイカウントになってハンドラーが横パスをカットしたり、苦し紛れに打たれたシュートを奥でカットしたりとカットのシチュエーションは様々です。
最高の形としてはストール・アウト(テンカウント)を奪う事です。
このカットの法則は7人全員がしっかりとそれぞれのマーカーに対してディフェンスをした上で成り立つ話です。
とても難しい内容かもしれませんが、カットマンに対してお膳たてをするのも他の6人の立派な仕事だと私個人的には思います。
カットが起きている手前では玄人好みのディフェンダーが良い仕事をしていることは多々あります。
「カットの法則」、学年末テストに出るので覚えておきましょう。
#ここテスト出るぞ〜 #先生の宣戦布告
というわけで今日はこの辺で。
ではまた。
#カットの法則
#WUCC2022開幕まで181日
#WUCC2022世界一まで187日