こんばんは、バズバレッツの能勢です。
昨日は幕張で行われたクラブジュニアさん主催のMUL4に参加してきました。良いアクティブレストになりました。久々に同期と一緒にプレーすることも出来て楽しかったです。
また、本日はAOUGCが開幕のようですね。ウィメンが早速オーストラリアと対戦し勝利したようです。
ライブ配信等はあるんですかね?気になるところですが情報を待ちましょう。
AOUGC日本代表特設ページは→こちら(日本フライングディスク協会より)
さて今日は
ブログでゾーンディフェンスについて拝見しました!
1ー3のスイング後のポジショニングを知りたいです!
と言う質問を頂いていましたので回答していきます。(遅くなってしまってごめんなさい)
以前「ゾーンディフェンスを始めるにあたっての概要ざっくり説明」で紹介した「1−3」のゾーンについて説明していきます。
ゾーンディフェンスとは?
念のためおさらいで説明しておきます。
一人が一人をマークして止めるマンツーマンディフェンスとは違いゾーンディフェンスはエリア(地域・ゾーン)を守ります。
それぞれが守る場所を決めて、その場所を守るのがゾーンディフェンスです。
まだ読んでない方は以下の過去記事をあわせて読んでみてください。
1ー3(ワン・スリー)とは?
前記事同様内容です。
バズが採用している1−3(これはサイドはめ)という陣形です。なぜ1−3というのかわかりません笑(個人的には1−4だと思っている)
外人相手に時間を稼ぐために作られた、間を抜かれにくくする為のゾーンです。
なのでTOを狙うためのゾーンではありません。コンセプトは”時間稼ぎと相手の足を止めること”です。
風向きなどによって、ハメ側に持っていきハンマーを捨てるか、ハメ逆に持っていって逆サイドへのチョップを捨てるかDFスタート時に決めていきます。
1ー3の各ポジションの名称と役割
1−3の基本的な陣形は上の通りで各ポジションに役割があります。
基本的な決め事としては”シュートを無くし、間を抜かれないようにして、相手の足を止めることと時間稼ぐ”です。
1(ワン)
赤①の1(ワン)の役割はディスクをコントロールすることです。
ディスクが動いても常にストーリングに入ります。時にストーリングに入らずに守ることで時間を使います。
インサイドと連携を取りハメ側に持っていく、ハメ逆に持っていくという作業を行います。
オープン
赤③はオープンというポジション。
中の2人と連携を取りながら、自身の右側を必ず守ります。青③へ展開された場合の縦を切ります。
中(なか)
赤②と④の2人を中と呼びます。
ゾーンのショーDのような役割を2人で行います。2人がなるべく向き合うように守り、2人の間を抜かれないように守ります。
この2人はあまり場所にとらわれず、スイッチすることが多いです。
インサイド
赤⑤のハメ逆ポジションをインサイドと呼びます。
1(ワン)と連携を取りつつ、中の右側、自身の左側を通されないように守ります。
オープン・中・インサイドの4人を”フロント”と総称します。フロント陣は間を抜かれないことが第一優先となります。
良い状態の時はこの4人が場所を入れ替わることが多いです。
奥
赤⑥⑦は奥と呼ばれ、シュートを打たれないように守ります。
フィールド全体を見ることができ、フロント陣に早めに指示を出すことが要求されます。
上競りの強さもあると良いですね。
各ポジションの名称と役割は以上の通りです。
次にディスクが動いた時の説明をします
ハメ側にディスクがある場合
ハメ側にディスクが行った場合の守り方は以上の通りです。
- 1はストーリングに入り、「インサイド」か「裏」の指示を聞き反応する。
- オープンは縦(青⑥へのコース)を第一優先。いなければ中の方を見る。
- 中は45°を守りつつ、2人の間を死守。
- インサイドは1へストーリングの指示を出しつつ、ハンドラーへプレスをかけたり、中のフォローをする。もしくはハンマーに備える。が、あまり中と離れたくない。
- 奥はシュートを打たれないよう注意する。
この時青④を捨てるかどうかをDFが始まる前に決めておく。赤⑥がついて、インサイドを前にプレッシャーかけさせるのが理想的。
ハメ側にディスクを持っていきたい時の意識
ディスクをハメ側に持っていきたい時は、1を含めてフロント陣が全員右側から守っていけば自然とディスクはハメ側(サイド側)にいきます。
オープンが左を意識的に捨てることでディスクをハメ側へコントロールしていきます。
ハメ逆にディスクがある場合
ハメ逆にディスクが行った場合の守り方は以上の通りです。
- 1は45°の角度にOFがいないか確認しコースを切りながらストーリングに入ります。ディスクがハメ逆に流れた時の1の右手側は第一優先になるのでダッシュです。マンツーで言う裏なので頑張ります。
- オープンは右側を意識しつつ、中の指示等で青②や青③へプレッシャーをかけます。
- 中は45°を守りつつ、2人の間を死守。人数的に余裕があれば青②へ1人プレッシャーをかけにいく。行き過ぎて間を抜かれないように注意する。
- インサイドは縦を第一優先に切ります。その後ストーリングにどこを切って欲しいか指示を出しつつ連携を取ります。
- 奥はシュートを打たれないよう注意する。
この時捨て所は青⑥になります。赤⑦が良い距離で長いパスを狙います。
ただあくまでも時間を稼ぎたいゾーンなので赤⑦が無理な場合は、中の1人がフォローにいく必要も出てきます。
ハメ逆はシュートが打ちにくい場所になるので、全員ががっちり人につけるポジションでもあります。場合によってはここでコールをかけて「トランジション」を行うこともあります。
ハメ逆にディスクを持っていきたい時の意識
ハメ逆に持っていく時と反対ですね。フロント陣が左側を優先しながら守ればハメ逆にディスクはいきます。
オープンから積極的に詰めていき、1がインサイドを切るとハメ逆にいきます。
ただハメ逆は本来ウィークサイドなのでその後リカバリーを早くしないと、裏シュートを打たれたりしてしまうので注意が必要です。
1−3の注意点
あくまでも外人向けのゾーンなので日本人チームにはあまり向かないかなと個人的には思っています。外人は一人一人の距離感が遠く、スローワーがディスクを長く保持してくれるためやりやすい。
前記事でも書いたように、効きやすいチーム、効きにくいチームそれぞれあると思います。
大事なことは自分たちで決めているコンセプトを守れるかと言うところです。
もしこの1−3を参考にするのであれば自分たちなりにコンセプトを決めて、アレンジすることをオススメします。
まとめ
1ー3のまとめとしては、
奥はシュートを消し、フロント陣が連携を取りながら間を抜かれないようにして時間を稼ぐ。
となります。
あくまでも形やコンセプトは一例です。
大切なことは前記したように、”自分たちなりのコンセプトを決め、アレンジをする”ことが大事です。
これをやったから止まると言う”正解”ではないですし、相手によって臨機応変い対応する必要があります。結果が出れば正解になりますね。
自分達の大きな軸を決めておけば少し変えることはそんなに苦労しないと思うのでまずは自分達のゾーンがどういったものなのかしっかりとチームで理解しておきましょう。
とはいえ、ゾーンは”布石”として使って欲しいのが個人的な願いです。
それではまた。