こんばんは、バズバレッツの能勢です。
個人的な本日のトピックスは「NISAの恒久化について金融庁が財務省に提出したこと」です笑。是非実現してほしいものです。
「年金2000万問題」が記憶に新しいと思いますが、「老後資金は自分たちでなんとかしておいてね」と言う国の意図があるように感じますので、しっかりと各自お金の勉強をして老後に備えましょう。
さて、本日はエンド前のマンツーマンディフェンスについてです。
質問いただきました。
エンド前マンツーDFのコツ教えていただきたいです。
エンド前のディフェンスにおいて抑えるべき点を自分なりに解説していきます。
マンツーマンディフェンスについて
まだ、アルティメットを始めたばかりの人もいるかもしれないので念の為解説します。
「1人が1人をマークし止める」のがマンツーマンディフェンスとなります。
マンツーマンではフォースサイド(サイドトラップ)、フォースバック(バックトラップ)、のようにディスクを片側に持って行くD Fと、ディスクをなるべく中央に寄せるFM(フォースミドル)が一般的です。
アルティメットのディフェンスの軸となる守り方で、ゾーンディフェンスもマンツーマンディフェンスを理解した上でやるとより理解が深まります。
過去ハンドラーとミドルのポジション別で記事を書いていますので参考にしてください。
エンド前のマンツーマンディフェンス
以前書いた「マンツーマンディフェンスの基本」ではどのエリアで守っているかと言うことを特に気にせずに書いていました。
”エンド前”のエリアはどのようなエリアか考えるとどうするべきかやるべきことが見えてきます。
エンド前になると単純に奥のスペース(シュート)がなくなるのでDFとしては守る範囲が少なくなり、より守るスペースを限定できます。
他のエリアより奥のスペースがないのでエンド前は””ターンオーバー””が起こる確率が高くなります。
そのことを意識しながら、ミドルとハンドラーそれぞれどう守って行くべきか考えてみましょう。
エンド前のマンツーマンディフェンス・ミドル
基本的な守り方はマンツーマンディフェンスの基本・ミドル編で紹介している守り方の「ミートケア」と同じ考え方で良いです。
ディスクが中央からハメ側にある場合は以下のポジションで守っていきます。
この時、奥のスペースがほぼないのでシュートはないと割り切り意識をよりミートに持っていきます。
そして必ず””「オープン」で自身のマーカーに得点されることを防ぐ””事が最重要となります。
個人的にはオープン側を自分で守り、『「インサイド」と「裏」にスルーザマーカーされてパスが通ったらしょうがない』と思いながら守っています。(もちろんストーリングに対して声は出しますよ。)
基本的には早めにオープン側のスペースにポジションを取ることで相手に走らせないようにすることが大事かなと思います。
ディスクがハメ逆に行った場合・ミドル
基本的にエンド前は他のエリアよりもスイングの回数が多くなるので、ポジションチェンジを行う必要があります。
ディスクが真ん中のエリアよりハメ逆の方に行った際はポジションをディスクのある方につき変えます。
ハンドラーのマンツーの画像なので縦の距離感が長いと思ってください。
ハメ逆に行ってもオープン側にポジションをとっているとインサイド側の方がスペースがある状態になるので不利になりやすいです。
マーカーとスローワーの間に入るような形でパスを防ぎましょう。
インサイドと裏はポジションで勝っているので、ディスクに対する直線のコースと、オープンに意識を持っていきます。
このポジションチェンジをディスクの流れを見ながら先に行うことが重要になります。
番外編・後ろ2枚で挟む
ちょっと番外編ですが2人で協力して守る方法もあります。
エンド前で多くのチームがエンド内のミドルがスタックを組みます。そのスタックを横で挟むのことで、有効的に守ることができます。
上図のように最後尾の2人が一番挟みやすいです。
プレーの中で少し間が空いた時にパートナーの名前を呼び互いにポジションを取ります。
⑥がオープンを、⑦がインサイドやハンマーをケアします。
注意することは相手OFに動かれて片方がマンツーにならざるをえない状態になった場合は速やかに解消してポジションを取る必要があります。
基本的には最後尾の2人の方が余裕があってやりやすいですが、前の④と⑤でも可能ですので挑戦してみてください。
とっさの状況判断が物を言いますし、お互いに意識していないとできないですが、顔をあげて周りの状況を確認して声を出すことができれば大丈夫です。
エンド前のマンツーマンディフェンス・ハンドラー
ハンドラーのエンド前でのディフェンスは、上がりをやられてしまうと得点に繋がってしまうので、第一優先は上がりになります。
なので上記のような守り方になるかと思います。
上がりを行かれないポジションを取りながら、どれだけ青丸の部分まで相手O Fを下げさせられるかの勝負になります。
あまりにもセーフティーに守り離しすぎていると簡単にスイングされてしまうので、エリアやカウントによってつき方を変えて勝負することも重要になってきます。
ディスクがハメ逆に行った場合・ハンドラー
ハンドラーもディスクがハメ逆にある場合はポジションを変える(考え方を変える)必要があります。
ハメ逆からのA(インサイドの上がりのプレー)はミドルとの距離が近くポーチカットがあると考え、タイト目にポジションを取ります。
フェイスまでは行かないでも、意識的には上図のようにつきます。
ただチームの方針で””エンド前でもしっかりハメ側に持って行ってから勝負しよう””と言う決め事があるのであればもう少しセーフティに守っても良いかもしれません。
ミドルのポーチも近くにいるため起こりやすいと言うだけで、基本的には1対1が基本ですからね。
そういう考え方もできるということで捉えていただければ良いです。
番外編・ストーリングを外す
ハンドラーの番外編として、ストーリングを外して得点を防ぐことがあります。個人的にはよくやります。
説明が難しいのですが、過去記事「ストーリングの技術について」で説明した「後ろを見ながらストーリングをする」ようにしていると、ミドルがオープンをやられていてもストーリングを外しフォローすることができます。
エンド前でこの状況になった場合②へのパスで得点が入ってしまいます。
なのでストーリングを外し青②に一瞬だけついちゃいます。
この後ウラのパス一本で得点を取られてしまうケースもありますが、””誰がどう見てもその後その人にパスが出たら点が入るという局面””で自分が一番近いDFだったら迷わずストーリングを外してでも得点を防ぎます。
この考え方はストーリングに限らず、目に入ってその場で得点されると思ったら、迷わずそこを防ぎにいきます。
どうなればパスがつながり、得点が入ってしまうかわかっていれば優先して守るべきところが変わるのはごく自然なことですね。
まとめ
今日はエンド前のマンツーマンディフェンスについて書いていきました。
簡単にまとめると
- ミドルは奥のスペースがないのでミートケアでオープンを死守(スイングに合わせてポジションを先取りする)
- ミドルの後ろの方は挟めそうなら挟む
- ハンドラーは上がりをやられないことを基本にハメ逆ではタイトにつく
- 得点されると思ったらストーリングを外してでも得点を防ぐ
基本的にはマンツーマンなので番外編についてはしっかりと個人個人が守れるようになってからやるべきかなと思います。
まずはミドルはオープンをやられないこと、ハンドラーは上がりをやられないことを最優先として守ってみましょう。
どのエリアにおいても
優先順位を常に考えて守ること
が重要です。
それではまた。