こんにちは、バズバレッツの雷人です。
連日コロナのニュースが尽きませんね。東京ではどんどん感染者数が増えていますし、世界状況を見ると数週間後にはそうなっているかもしれないという恐怖があります。
いま自分たちにできることは少ないかもしれませんが、自分たち一人ひとりの行動が一つの命を救うと信じて行動しましょう。
さて、今日は「エンド前でハンドラーをメインにゴールを狙う方法」について解説していきます。
以前質問をいただいておりました。
エンド前、無理にミドルを絡めずにハンドラーで点を取りきりたいです。何か意識すべき点、練習方法などはありますか?
エンド前は基本的にターンオーバーが多くなる場所です。
そこではできるだけシンプルに得点を取りたいと考えるのが普通だと思います。
「ハンドラーで点を取りきりたい」ということなので、エンド前で使えそうなハンドラーの動きを中心に解説していきます。
この記事を読んで、様々なハンドラーの攻め方のオプションを増やして頂ければ幸いです。
エンド前でハンドラーをメインにゴールを狙う方法
エンド前でハンドラーをメインにゴールを狙うにはまずはエンド前がどのような場所かを理解する必要があります。
どんな場所か理解した上でどこのスペースをどのように使うかをしっかりとチームで話し合って共通認識を持つようにしておきましょう。
エンド前はどういう場所か理解する
まず、エンド前という場所がどういう場所か確認します。
エンド前はプレイングフィールドに比べて極端にスペースが少なくなります。
奥のスペース(シュートを狙うスペース)がなくなり、狭い場所にオフェンスとディフェンス沢山のプレイヤーがいることになります。
ミドルのディフェンスの心理としてはシュートの選択肢がなくなるのでよりミートにプレッシャーをかけられる場所になり、ミートでのカットを狙いやすくなるエリアになります。
これがエンド前でのターンオーバーが多い一つの理由だと言えます。
このようなミドルがプレッシャーをかけられるような場所で「ハンドラーをメインに得点を狙いたい」と質問者のように考えるのは自然な流れですね。
ハンドラーをメインにパスを動かす
それではエンド前でハンドラーをメインにパスを動かすにはどのようなパターンがあるのでしょうか。
想像できるパターンが沢山あるので「自分たちのチームでも出来そう」とか「このパターンやってみたい」というものを練習してみると良いですね。
大事なことは「エンド前はこうやって得点を狙おう」ということをチーム内で共有して理解しておくことです。
シンプルにスイングからゴールを狙う
まずはシンプルにスイングの中でミドルにパスを供給するパターンです。
エンドゾーンドリルの練習は多くのチームがやっている練習ですが、このパターンも一つのハンドラーがメインになっている攻め方です。
関連記事「基礎練習”エンドゾーンドリル”について」
ドロ+裏のパス
ドロのパスから裏へのパスでゴールを狙うパターン。(アルティメット用語辞典「ドロ」)
このパターンではミドルのディフェンスがオープン側を守っていることが多いので、2本のパスでゴールを狙うことができます。
関係しないハンドラーが気を利かせてスペースを空ける必要があります。
これは私が大学時代キャプテンが考え出したセットプレーでよくやってました。(その名も「果汁グミ」という謎の名前のセットプレー」)
ドロ+小ボンバー
ドロのパスと小ボンバーを組み合わせたもの。
1人がドロにパスを貰いに行ってパスを出した人がそのまま小ボンバーのリードパスをもらう方法です。
この動画の28:38からの得点シーンはまさにこのプレーです。
よく耳を澄ましてみるとプレー前に「一回ドロ行くよ」と日本語で喋っている事がわかります。
参考記事「ダンプパスのメリットとデメリット」
ヤマト、タカサキを狙う
エンド前でヤマトやタカサキを狙うのも一つのオプションとして使えそうです。
ヤマトは裏サイドを狙うプレーになるので、ミドルとしては守りにくいプレーになります。
もしもヤマトを狙ってディフェンスにケアされたら、タカサキ(小ボンバー)に切り替える事でゴールを狙う事ができます。
この動画の2:20〜の2つのプレーはヤマトから得点に直結しているプレーです。
関連記事「ヤマトについての解説」
Aを狙う
ディスクの持っているエリアや状況によっては「A」のプレーを狙ってゴールを狙う事ができます。
ゴールゾーンを超えてレシーバーがキャッチすれば得点となるので、状況が良ければ狙う事ができるプレーになります。
関連記事「インサイドの上がりのプレー”A”について」
ワンツーパスから上がり
展開をする中でリズムが一定だと相手も守りやすくなってきます。
そんな時は真ん中でディスクを止めて、リターンパスを出して駆け上がりのプレーを狙うのも一つです。
真ん中のDF(ストーリング)は裏展開を切りに行く事が多いので、オープン側へのワンツーは比較的抜けやすくなります。
上がりからくるり
上がりを狙ってそれで終わりにせずに、「くるり」を狙う方法もあります。
どのオフェンスでも言える事ですが”一つのアクションで終わりではなく、選択肢を2つ作る事”がオフェンスにおいては重要になります。
これを狙う事で、「駆け上がり」と「くるり後のインサイド」の2つの選択肢を作る事ができます。
上がりからの裏展開からの裏への小ボンバー
ハンドラーが駆け上がりを狙うと、ストーリングが縦にかぶる事が多く裏展開しやすくなります。また、駆け上がりされたディフェンダーも上がりを防ごうとするので逆サイドには抜けやすくなります。
そのまま駆け上がった選手が逆サイドまで小ボンバーすれば抜けやすくなるので狙い目です。
パスが長くなりそうな場合はミドルのポーチに注意する必要があります。ミドルは意識的にスペースを空ける必要があります。
ハンドラーがディスクを動かしている時のミドルの動き
ここまでハンドラーがディスクを動かしてゴールを狙うことにフォーカスしてきましたが、実はこれらのプレーを成立させるには「ミドルの動き」が重要になります。
この時ミドルが考えることは
- スペースを空ける
- タイミングよくラストパスを狙う
大きくこの二つになります。
他にもあるかもしれませんが、ハンドラーをメインに狙っている最中においてはこの二つが大事です。
スペースを空ける
ハンドラーが上がりなどのプレーでゴールを狙っているときに、ミドルが一緒にミートなど狙ってしまうと、ポーチが出てしまう可能性があり、狙いたいプレーができなくなったりパスカットされる可能性があります。
なのでハンドラーをメインにゴールを狙おうとしている時間帯はミドルはスペースを空ける意識を持っておく事が重要です。
スペースがなければパスは出ないので、誰がどのようにどのスペースを使おうとしているのかを考えながらプレーするようにしましょう。
タイミングよくラストパスを狙う
それでは何もせずスペース空けだけしていればよいのかというとそうではありません。
ハンドラーのプレーでパスをつないだけど「ノットイン」となることは多々あります。
その時はタイミングよく出てラストパスを貰いに行きゴールを奪いに行きます。
ディスクの流れを見つつ、スペースを空けつつ、相手DFと1対1をしてラストパスを狙うというのがエンドゾーン内でのミドルの狙いところです。
まとめ
今回はエンド前でハンドラーをメインにゴールを狙うパターンをいくつか紹介しました。
あくまでもこんな方法もあるよねというものなので、これが絶対に正しいというものではありません。
大事なことはチームの中で話し合って、「エンド前どうやって点とる?」ということをチーム内で相互理解しておくことです。
質問者の質問の中に「練習方法などありますか?」とありますが、このいくつか紹介したパターンを切り取って練習をするのが一番の練習方法です。
最初はディフェンスをつけずに確認して、慣れてきたらディフェンスをつけて練習してみます。
そうしていると「次の課題」が見つかったり、「こういうパターンもある」と言ったようにどんどん派生していくと思います。
自分たちで考えてやってみると、オリジナルな練習が生まれます。
自分たちは分かっていて、相手に知られていなければ必ずそのプレーは通用します。
というわけでなかなか大変な時期ではありますが、今一度チーム内で色々と話し合うよい機会だと思いますのでオンラインミーティンぐなど開催してみてはいかがでしょうか。
ピンチはチャンス
それではまた👋