こんにちは、バズバレッツの雷人です。
季節の変わり目に風邪を拗らせてしまい投稿が滞りました。
今日は先日発表のあった「日本フライングディスク協会の現状に関する会長声明」(JFDAホームページより抜粋)について非常に重要な事項と考えたので記事にさせていただきました。
アルティメットプレイヤーのみならず今後の日本のフライングディスク全体に影響が出てしまう問題だと感じています。
今日の記事を読むことで一人でも多くの方が日本フライングディスク協会(以下JFDA)にとって「年会費」の位置づけを理解して、今後の競技を続けるためにも納入することを願っています。
日本フライングディスク協会を救え!多額借入について考える
今回の記事はもろにコロナの影響を受けたJFDAの今後の行方を左右する、つまりは我々競技者にとって今年度や来年度以降も競技を、アルティメットの大会に出られるかどうかを決定する問題です。
この問題は5000人の会員数を抱えるJFDAの為にも、そして”自分たちの保身”の為にも重要な事項と捉えて続きを読んでください。
9月24日「日本フライングディスク協会の現状に関する会長声明」
去る9月24日にJFDAから衝撃の内容のメールが届きました。私自身ある程度予測はしていましたがここまでひどいとは思っていませんでした。
過去記事で「全日本選手権、大学選手権延期を受けて個人的に思うこと」の中でJFDAの財務状況が心配ということを書きました。
ただ、実際は私が思っていた以上でした。
師岡会長の声明の内容をまとめると
- 全日本選手権各種大会(マスターズアルティメット、大学ミックスアルティメット、個人総合、ガッツクラブチーム、大学ガッツ、ビーチアルティメット)の中止
- 全日本選手権各種大会(大学アルティメット、全日本アルティメット、ガッツ、ミックスアルティメット、U21アルティメット)の大会を2月以降に延期
- 財務切迫による4,500万円の特別借入
- 業務執行体制の改革
ということになります。
執行体制の改革については私たちにすごく影響がある事項では無いと感じるのでそれ以外の項目に注目し、その中でもやはり「4,500万円の特別借入」についてフォーカスを当てていきます。
全日本選手権各種大会の中止と延期
会長表明では、全日本選手権各種大会の中止や延期が発表されました。
これは、コロナウイルスの影響を受けて会場側や宿泊施設側の問題もあってどうしようもないことだと思います。
前の記事でも書きましたが、やはり開催側としても宿泊を伴うイベントや大会の開催はリスクが高すぎますし、そもそも受け入れてくれる施設がないという状況かと思います。
その中でも、中止にする大会と延期にする大会をはっきり分けたことは、会長の言葉にもあるように、「主要な大会の開催判断を見誤らない為」ほかならないと思います。
年度末にあれだけの大会を毎週末、何百人・何千人と集めて行うなんて絶対にできないです。これは考えたらわかることなので、しょうがないと割り切って行くしかないのです。
ともあれ大学四年生にとっては非常に厳しい状況に変わりなく、引退を決意した方もいると思うので残念でなりません。情熱を注いできた4年間の集大成をぶつける場がなくなる、その悔しさを社会人になっても続けることで晴らして欲しいと願うばかりです。
財務切迫による4,500万円の特別借入
本日メインで話したいのはこの内容です。
会長表明の中でも一番衝撃を受けた内容だと思うので皆さんの頭の中にも残っているかと思います。まだ読んでない方はよく理解してください。
JFDAはコロナの影響を受け、今回4,500万円という多額の特別借入を行いました。「特別借入」って要するに「借金」です。(めちゃヤバイし、よくこんなに借りれたなと思う)
この内容についてはJFDA法務担当の森山専務理事(愛称:なおたろー)がとてもわかりやすい記事を書いているので、以下の記事も合わせて確認してください。
なぜそこまで切迫しているのか
借入をした理由については、森山氏の記事にわかりやすくまとめてあるので大筋は割愛しますが、単純に「JFDAの財務を支える財源である”会費・登録費など”が入ってきていないから」ということになります。(JFDA 2019年度 事業報告書・収支決算書の最後のページを見れば一目瞭然です)
2019年度「会費・登録費」の内訳は
- 入会金・・・2,748,000円
- 年会費・・・25,582,500円
- チーム登録費・・・4,320,000円
- 資格認定料・・・86,000円
となっており、合計金額は「32,736,500円」となります。
この金額を持って、JFDAの事務所の家賃・職員の給料などが支払われており協会としての機能を保っているというわけです。
勘違いしている人もいるかもしれませんが、「各種大会や代表派遣で協会が儲かっている」と考えていた人は一度JFDAで実務として頑張ってくれている皆さんに謝罪した方が良いかもしれませんね笑。(大会は基本的にエントリー費などの中でトントンかちょっと赤字ぐらいで運営していることを理解するべき)
要するに、私たちが年会費を払わないということは、JFDAが1年間生きていく給料や必要経費を払えなくなるので、「=JFDAを見殺しにする」ということと同義になります。(あえて怖い言い方してます)
約8割を占める年会費について
この中でもとりわけ割合が大きいのは「個人が支払う年会費」です。
JFDAの会員数は2019年2月末時点で5,083人です。年会費5,000円×5,000人で25,000,000円になり上記の金額となります。
現状どれだけの会員が年会費を納入しているかを把握することはできませんが、今回の借入額をみれば結構多くの人が未納なんだと思います。
当然ながら年会費を支払う時期(3月ごろ)はコロナウイルスが日本に蔓延しピークに向かっていた時期で、「大会があるかどうかがわからない」ということもありました。これを理由に年会費を納入しないと判断している個人は多いと思いますし、その考えを否定することはしません。(てかこれがほとんどだと思う)
しかし本当にそれで良いのでしょうか?
2020年度の年会費未納の方へ
私は別にJFDAの人間ではありません。1人のアルティメットプレイヤーです。
ですがJFDA会員です。それはコロナがあろうとなかろうとそうです。そして、この先も何年かはアルティメットを続けていきたいと思っています。
それを踏まえた上でまだ今年の年会費を納入されてない方に言わせてください。(どの立場から物を言ってんだと思う方はすいません。先に謝っておきます。)
『JFDA存続のために、年会費を”寄付”してあげてください』
納入ではなく”寄付”です。
寄付という言葉を使うのは「大会があるかどうかわからない」と考える方が多いと思うからです。
JFDAでは、これまで色々頑張ってくれてるゆうた、大好きな同期梅ちゃんや、まだ経験の浅い大学後輩の稲ちゃんが実務で働いてくれています。
私たちにも生活がありますが、当然ながら彼らにも生活があります。そんな彼らがこんな苦しい状況の中で必死に毎日今年の大会や来年以降の大会について考えたり働いてくれています。
私は年会費納入期限の3月の時点で「コロナは1年は収まらないし、今年の大会は厳しい」と思っていました。ですが、期日までに納入しました。
私が納入したから偉いとかそういうことを言いたいのではなくて、「今年、大会はできないかもしれないけど彼らを見殺しにはしたくない」という思いで納入しました。
もう一度言います。
みんなで今後のフライングディスク界を支えてくれる彼らを助けるため年会費を寄付してあげてください。
2020年10月4日に考え直しました。ごめんなさい。続きは以下の記事を読んでください。
お金は命。命をつなぐ
「お金は命である」という話をしますね。
「Time is money」という言葉があり直訳すると「時は金なり」です。
「時間=命」です。ということは『時間=命=お金』となるので『お金=命』となります。
お金を稼ぐためには時間が必要です。時給〇〇円とかです。社会人であっても月に約160時間以上働いて月給を手にします。
ということは私たちは「時間という命を使ってお金を稼ぎ、お金という命を使って、生活必需品を買ったり食料を買ったりお酒を飲んだりしている」のです。(食べ物やものを買うときもお金という命と交換してるってこと)
JFDAで働く彼らの給料は「個人の会費」からまかなわれているので、”私たちの命をもって彼らの命を繋いでいる”ということになるのです。
だから今回あえて「見殺し」という言葉を使いました。
フライングディスクが、アルティメットが好きなら、自分が競技を続けていくためにも彼らの命をつなぎましょう。
最後に
今日はJFDAが非常に深刻な状況であることと、命をつなぐ大切さを理解していただけたらと思います。
個人として「大会に出るためだけに会費を払う」という考えではなく、「競技を支えてくださっている方々への御礼の気持ちや1年間よろしくお願いしますという気持ちで会費を払う」と考える人が増えてくれればなと強く願います。
今から年会費を納入するには6,000円になってしまうと思いますが、ぜひまだの方がいたら声を掛け合って納入してあげてください。
「JFDAが借金したから大丈夫でしょ」とはいかないですし、借りたものは返さなければなりません。私たち個人がきちんと年会費を納入していれば、こんな多額の借金なんてせずに済んだのです。
JFDA借金返済はフライングディスクに関わる全員による借金です。
返すのも結局私たちの会費からなので、早く返しましょうよ。
私はアルティメットが大好きです。
これからもフライングディスクに関わって生きていきたいと思います。
あなた自身はどうですか?
みんなでJFDAを、私たちの未来をなんとかしましょう。
というわけで、今日はこの辺で。
ではまた。