これからアルティメットを始める君へ

マインドセット

これは、これからアルティメットを始める14年前の大学一年生の自分に向けて書いたもので、何か学びがあるかと言われたらそんなことはないただの手紙です。

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これからアルティメットを始める君へ

拝啓

こちら2021年の3月も末になり桜も満開になる季節になりました。

さて、一人暮らしを始めた君はいかがお過ごしでしょうか?

きっと一人暮らし初日の朝を迎え見慣れない天井の景色に「あれ、ここどこだっけ?」と思うことでしょう。

4月から大学生活がいよいよスタートしますね。

これからどんな4年間を迎えるのか、体育教師を目指して一歩を新たな生活をスタートさせることに君はワクワクとドキドキを抱えていることでしょう。

4月1日にいよいよ大学生活が始まり、最初に新入生向けのオリエンテーションがあって、D201という今までみたことのない大教室で新入生が一斉に集まって大学のあれやこれやとガイダンスを受けるんだけど、そこで君は大学最初の友人「ヒロ」と出会います。

学籍番号順に着席した席の並びで、隣に座ったヒロはお笑い芸人2丁拳銃の小堀をもうちょっとイケメンにした感じの和歌山の進学校出身のナイスガイです。

ガイダンスの中で行われた「アイスブレイク」で自己紹介を済ませるとクラスも同じこともわかり、すぐに友達になります。

大学最初の友達であり、アルティメットの道へ誘ってくれる大切な人物なので大切にしてください。

「クラブは何に入るの?」

そうヒロに聞かれた君は「クラブには入らないでトレーナーチームに入る」と言ったね。

ただその道はこの大学最初の友達「ヒロ」と、この後出会う同郷の先輩「ワンさん」によって大きく変わることにるよ。

大学2日目の朝、新入生向けオリエンテーション2日目を受けるべくその日もD201へB地区から歩いて向かいてるところで、多くのクラブの先輩がビラを配り新歓をやってる。

ライフセービング、アメフト、野外活動、体育実技研究、フィールドホッケーなど様々なクラブの先輩から「君も〇〇クラブに入らないかい」と誘われるんだ。

大学には”サークル”なるものがあると思っていた君は、大阪体育大学には公式のサークルがないことを知ります。(本当にサークルはなくて全てクラブか同好会)

入る気もないクラブのビラを一枚一枚受け取りながら、D201にたどり着くとその日もヒロと隣の席に座ってオリエンテーションを受ける。

オリエンテーションの中でも「クラブ紹介」の時間があり、様々なクラブの先輩方が5分毎くらいに代わりがわりクラブ紹介を行うんだけどその中に、その後人生を変えるアルティメットがあるからちゃんと聞いておきなよ。

そして数日後のある日、ヒロともう1人のクラスメイトである「シンゴ」と3人で歩いていると、ヒロが「アルティメット興味あるんやけど体験しに行ってみやん?」と誘ってくるよ。

「アルティメット」って正直なんだかよくわかんないけど体験ぐらいいっかと思ってついて行くことになるんだけど、それが君の人生の大きな分かれ道になるよ。

体験に行くと新入生はごっそり30人とかいて、ごった返す中小さな時に慣れ親しんだ「フリスビー」を投げることになる。

野球男児だった君はそこそこ上手に投げられて先輩からも褒められるけど、鼻は伸ばさないように注意してください。

その日はそこそこ楽しい体験で終わり、次の日に教室(C棟の教室だったかな)で行われるクラブ説明会にこれまたヒロとシンゴと向かうことになる。

そこで衝撃の映像を見ることになるから心の準備はしておいてください。

説明会の教室に入ると新入生と先輩方がぞろぞろと揃ってて、説明会が始まると軽くクラブの詳細を聞かされた後に君は初めてアルティメットの試合映像を見る事になるよ。

今君が所属しているバズが2006年に行われた世界アルティメットクラブ選手権で優勝した時の映像だ。

緑の芝生の上で駆ける選手と、綺麗な軌道を描いて放たれるフライングディスク、ダイナミックなダイブキャッチやジャンピングキャッチに一瞬で心を奪われるから注意するんだよ。

ある先輩が「この選手は松野さんといって、大体の先輩でもありサスケにも出たことあるよ」なんて紹介を受けるけど、これまたこの人もその後君の人生を大きく変えるキーパーソンだからしっかり名前を覚えておいてね。

そんなこんなで完全にアルティメットに対して恋に落ちた君たち3人組は次の日もアルティメットの体験会に向かう事になる。

ある日の昼練の体験会で君は出身地を聞かれて「岡山県です」と答えると、同じく岡山県出身の「ワンさん」こと犬間先輩と出会う。

なんとそのワンさんは通っていた同じ津山市の進学校出身の、しかも野球部の先輩だということがわかるよ。

そしてワンさんにこう言われる。

「トレーナーかぁ。それも良いと思うけど、せっかく体育大に来たんだったらやっぱり競技者やってみたくない?」

もう完全に心を奪われている君はこの一言で、トレーナーとしての裏方の道ではなく競技者としての道を選ぶ決意をするよ。

その後の道としては、挫折や苦しいこともたくさんあるけど大学選手権優勝したり、日本代表になって世界大会で銀メダルを2回取ったり、そんなに悪くないから信じた道をしっかり努力してください。

そうして大学最初の戦友ヒロと同郷のワンさんの誘いによって君は「アルティメット人生」を歩み始める事になる。

新歓が落ち着いてくる4月の中頃になると、ライバルとなる新入生の顔ぶれがだんだんわかってくる。

そこには後に14年間も同じチームでプレーする事になり、日本を代表するディフェンダーでありスローオフの名手になるあのイケメンゴリラの「た〜」こと古澤選手もいる。仲良くするように。

ライバル新入生は他大学卒業後編入してきた22歳のオールドルーキーの宮さんを含めて15人と大所帯となるけど、次の年には9人になるよ笑。大学のクラブなんて大体どこもそんなもんだ。

クラブ説明会で聞いた通り、アルティメットの試合は1チーム7人で行われる。

先輩の人数は2〜4年で13人。新入生の中でも一番になれれば試合には出られると思うからまずは同期16人の中で1番になることを目標にするといいよ。

野球部時代に培った「とにかく声を出す」を実践してやる気をアピールすると先輩はきっと見てくれるはずだから。

あとはやっぱりアルティメットの基本はキャッチとスローだからスロー練習からきっちり練習するんだよ。

野球だってキャッチボールやティーバッティングができなきゃダメだからね。

なんでも一緒。基礎が大事。

だから授業の空き時間とかとにかく時間さえあればヒロとシンゴを誘ってスロー練に励むといいよ。

投げた分だけ上手になれるはず。

だんだん投げれるようになったら、スローの技術として裏展開の練習をしなよ。

初心者は訳も分からずオープンと呼ばれるスペースにミートに行かされて、先輩はハメようとしてくるから腕をなるべく伸ばした状態で少し巻いたスローを投げられるようになっとくと痛い目に合わなくて済むよ。

野球部出身の君は今までやってきてない「スペース」という概念に一年近く苦しむけど、なんとかキャッチの強さが評価されるはずだから自分の強さを信じて努力してください。

中学の時からやってた「人のミスを指摘したり、声を出すことで自分にミスできないプレッシャーをかけること」は継続してやってください。

中学時代の芦田コーチが言ってたように、それが必ず成長につながるから。

でも3年生になる頃からやりすぎて「キレキャラ」となって後輩から恐れられる気もするから上級生になったら程々にしておいた方が良いよ。

チームのために必要なことだから君に任せる。

今の君にアドバイスできることはこのぐらいかな。

あ、あともう1つ。

大学最初のGWで地元に帰り母校に行った時に日体大卒の恩師にアルティメットを始めたことを伝えると「アルティメットかぁ、じゃあ日本代表になれるな」と言われてびっくりすると思うけどひょんな事からチャンスは訪れるから逃さないように注意するんだよ。

これまで体操や水泳や野球や時々勉強を頑張ってきたように、大学でもしっかり頑張ってね。

中学校の校長先生が卒アルに書いてた言葉「どんな道を選ぶかも大事だけど、どんな風に歩くかがもっと大事」って言葉の真意がわかるようになるから、自分の選んだ道を悔いの無いように歩いてください。

それじゃあ長くなったけど、体調には十分気をつけて慣れない一人暮らしも頑張ってね。

敬具

2021年3月25日
未来の僕より

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