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「アルティメット」試合の動画を見る時に意識していること

マインドセット
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんばんは、バズバレッツの雷人です。

昨日ブログの記事を有料化するかもしれないと言う話をしました。現時点、賛否両論いただいており、優柔不断な私は正直どうしようかと路頭に迷っています。

収益化についてはポイントを見極めながらもう少し考えて行きたいと思いますので、引き続きこのまましばらく発信を続けます。急に全部が有料記事になって読めなくなるなんてことは無いのでご安心ください。

さて、今日は「試合の動画を見る時に意識していること」についてです。

質問いただきました。

試合の動画を見るときって何を考えながら見るんですか?

この素朴な疑問に答えていきます。

自分たちの試合や、代表クラスの試合など、動画を見る機会があると思いますが、その時何を意識してみているのか、私なりの視点で解説していきます。

ただなんとなく動画を見て「おー」とか「すげー」で終わらせないためにも、試合の動画を見る時に意識することを紹介していきます。

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試合の動画を見る時に意識していること

多くのチームが試合や練習の動画を練習後や試合後に見てフィードバックを行なっていると思います。

また現在では多くの試合がYouTube上で見ることができます。

しかし、動画を見てもなんとなく見てるだけだったり、自分の中でプラスになっていないともったいないですよね。

そこで今日はあくまでも私の見方になりますが、「動画の見方」について紹介していきます。

1人にフォーカスして見る (木を見る)

まず一つ目の動画の見方としては「1人にフォーカスして見る」方法です。

これは、コート内のある一定の人に注目して見る方法です。

アルティメットは7人対7人で行う競技なのでコート上には14人のプレイヤーがいます。

その中で1人のプレイヤーを中心に動画を見るようにします。

自分を中心に見る

1人にフォーカスして見る方法の中でも「自分を中心に見る」方法があります。

もしかしたら多くの人がこの方法でしか動画を見ていないかも知れません。

ごく一般的で当たり前の見方かも知れません。

自分のプレーはどうだったか、この後どうすべきだったのかなど自分のプレーのフィードバックができます

基本的には私が動画を見る際も「自分を中心に見る」方法が一番多いです。

特に良いプレーは繰り返して見る

みんなそうだと思いますが、その中でも特に良かったプレー「ナイスプレー」は繰り返し見るようにしています。

これは自分のプレーに自信が持てるようになったり、良いイメージが頭に残ったりするのでやっておくべきことだと思います。

逆にダメなプレーに関しては、なぜダメだったかが理解できたらその後は切り替えてあまり見ないようにしています。

ネガティブなイメージを頭に残したくないので笑

特に自分で良かったと思うプレーについては繰り返し繰り返し見て頭に焼き付けるようにしてます。

上手い人のプレーを見る

次に1人にフォーカスする見方の中でも「上手い人のプレーを見る」方法です。

自分よりも上手な選手のプレーを見ることで、一つの教材にします。

  • どんな風にレシーブしているのか
  • どんな風にシュートを打っているのか
  • どんな風に守っているのか

など上手な人を観察します。

真似してみる

スポーツに限ったことではありませんが、人が成長するには「真似する」ということが一つの近道になります。

動画で上手な人を観察した後は、イメージを膨らませて実際に自分のプレーに落とし込んでやってみます。

そうすることで「もう少しこうした方がやりやすい」と言ったような改善策が自分の中で生まれてきて、そこからオリジナルなものができてくることは良くあります。

モデルはそこら中に転がっているのでまずは真似してみるのはうまくなるための一つの手段です。

ゲーム全体を見る(森を見る)

二つ目の見方としては「ゲーム全体を見る」方法です。

「1人にフォーカスして見る」方法に対して「ゲーム全体を見る」方法はイメージとしてはドローンで上の方から見るイメージです。

ぼんやりとコート全体を見るような感じで見ます。

私はがライブ中継や目の前で試合を見るときはこういった目線で見ています。

その中でもいくつか違った見方ができます。

ゲームの流れを感じながら見る

全体を見る中で具体的な見方としては「ゲームの流れを感じながら見る」方法です。

一歩引いた目線でゲームを見ていると、流れの変わる瞬間などを捉えることができます。

「このターンでブレイクが起こりそう」とか「このポイントが大事」とか想像しながら見ることができます。

その後に関しては結果論でしか語れないのですが、このような見方を身につけておくと自分自身が試合をしている時にも「このタイミングではタイムアウトを取った方が良さそうだ」と言ったように、冷静に局面を見れるようになります

ゲームは生き物のようなもので必ず流れがあります。

それを見極める力をつけるにはこの「ゲーム全体を見る力」が必要になります。

ディスクの流れを読みながら見る

もう一つは「ディスクの流れを読みながら見る」方法です。

ディスクだけを目で追いかけるのとは違って、「その先のプレー」を予測しながら次の動きを見ます。

例えば一つパスが通った後に、その後誰がもらいにくるか、その次に誰が動くかということを意識しながら見ます。

これを意識して見ていると、オフェンスの流れがわかるようになってきて自分自身が実際にオフェンスをやるときにもスムーズにパスをもらえるような動きができるようになります。

また、逆にディフェンスにも応用できて、ディスクの流れを感じられるようになると、相手より先読みしてディフェンスすることができるのでディフェンスも上達します。

レベルの高い選手がマーカーを離したりしていてもディフェンスが出来ているのはこのディスクの流れを理解している選手が多いからです。

攻め方・守り方をぼんやりと見る

最後は「攻め方・守り方をぼんやりと見る」方法です。

ゲーム全体を見ながら、そのチームがどんな攻め方や守り方をしているのかを見ます。

相手チームの分析をしたいときなどはこの見方をしていると、相手のオフェンススタイルがわかったり、どのように守ろうとしているかが確認できるので事前に対策が打てます。

攻め方にしても「ホライゾン」か「スタック」だけでなく、ファーストカットを誰がしているのか?その後誰が合わせているのか?など注目すべき点はたくさんあります。

ぼんやりと全体を見ているとくっきりと浮かび上がるように見えてくることもあります。

チームメイトと一緒に見る方が良い

動画を見る際は可能な限りチームメイトと一緒に見るのが良いです。

私たちバズバレッツでも、合宿や大会のときなどはみんな一つの部屋に集まって一緒にその日の動画を「あーでも無い、こーでも無い」と言いながら見てます。

アルティメットはコミュニケーションスポーツなのでチームメイトと一緒に動画を見て共通認識を増やすことが大切です。

動画はその一つのツールになるので、動画を一緒に見ながら時には一時停止をしたり巻き戻したりしながら、それぞれの意見を交換して一致させていくことが重要です。

これはオンラインでも出来るので今やろうとすれば出来ることですね。

まとめ

動画の見方一つをとっても色々な見方があります。

木を見て森を見ずという状態も良く無いですし、森ばかり見て木が見えない状態もよく無いです。

一つの動画を一度だけ見てハイ終わりとするのではなく、何度かに分けて”違った視点”で見てみると新しい発見があるかもしれません。

同時に違った見方をするのはかなり難しいので、まずは一つずつ上記のどれかを意識しながら見てみてください。

というわけで今日は動画の見方についてでした。

それではまた👋