こんばんは、バズバレッツの雷人です。
年末年始に実家に帰ることを見送ることを決めました。けして若くない両親に対して年に二回しか帰れない中で苦渋の選択ではありますが、オンライン帰省でもしようかと思っています。
さて今日は「大学3・4年生が急にアルティメットが上手くなる理由」について考えていきます。
先日質問箱に届いた質問で
一年生にどうやって動き方を教えたらいいかわからないです。
という質問というか悩みが届きました。
もしかしたら同じ悩みを抱えている人も多いのかもしれません。
少し目線が変わってきますが、この質問から「大学の上級生が急にアルティメットが上手くなる理由」について考察してみました。
直接的な悩みの改善になるかわかりませんが、何かのヒントになればなと思います。
大学3・4年生が急にアルティメットが上手くなる理由
私自身も経験したり、後輩を見ていて感じたことがあるのが「上級生になって急にアルティメット上手くなった」ということです。
たまに天性のセンスを持っていて1年生の時から上手い選手もいますが、そういった選手も上級生になる頃にはさらにスキルが上がっています。
今回の質問者さんが何年生かわかりませんが、大学3・4年生が急にアルティメットが上手くなる理由を理解していけば、もしかしたら自分自身のやるべきことが見えてくるかもしれません。
私なりに考えた「上級生が急にアルティメットが上手くなる理由」は
- 下級生にアウトプットするから
- だんだんアルティメットの事を理解し始めるから
- 自分たちでアルティメットの事を考え始めるから
- 理解した事をまたアウトプットするから
だと考えています。(あくまで個人的な意見です。)
もちろん経験年数が上がれば技術は向上して行くので少なからずそれも理由にありますが当たり前な話なので今回は除外してます。
それぞれ深掘りしていきます。
下級生にアウトプットするから
まず最初に「下級生にアウトプットするから」という理由です。
アウトプットは要するに「教える」という事です。
アウトプットするには、まず自分自身で理解している事を”言語化”して伝える必要があります。
「こういう時はこうなってこうなるからこうした方がいいよ」といった感じの事です。
この”言語化”がすごく難しく苦労する人は少なくありません。特に「感覚的」なことは教えることはできずに「経験」という言葉ですませがちです。(私も一年生の頃に先輩に最高到達点でディスクが取れる方法を聞いたら「経験ちゃう?」と一蹴されたことがあります。)
それはさておき、アウトプットは自己成長する上ですごく大事な要素になります。
上級生は下級生ができて初めて「人に教える」という事をし始めます。
そこで、「どうやったら伝わるのか」という”言語化”を考える事で、改めてアルティメットの動きなどを「再理解」しているのです。
だんだんアルティメットの事を理解し始めるから
上記のことからつながる話ですが、後輩に対してアウトプットを続けていると、自分自身の「アルティメットへの理解力」がだんだんと高まっていきます。
上級生は下級生に対して伝えながら理解を深めていっているのです。
より理解が深まった状態でプレーしていき、自分でわかったことがあればまたそれを伝えて理解を深めていく。
そのようにして上級生はだんだんとアルティメットに対する理解を深めているのです。
自分たちでアルティメットの事を考え始めるから
さらに上級生はチームのことを考え始めます。
1年生や2年生の時には「チームが勝つためにどんな練習をするか」「勝つために戦術をどうするか」などを考える機会は少なく、どちらかと言うと「上級生が決めたことに対してどうやって応えるか」という思考になりがちです。
アルティメットを始めたばかりではなかなかそこまで考えられる状況にはありません。
しかし、学年が上がるにつれてチームを引っ張っていく立場になったときに上級生は「アルティメットについて」より考え始めるようになります。
それまでは「自分がいかにして試合に出るか」という事を考えていた人たちが、だんだんとチームのこと(チーム運営やマネジメントの領域)を考えるようになり、アルティメットに対する理解をより深めていきます。
もしかしたらこの部分は日本のアルティメットにおいて指導者がいないことが大きく影響している可能性がありますね。(指導者がいると自分たちで考えなくなってしまうというデメリットもある)
理解した事をまたアウトプットするから
アルティメットの事やチームのことを考えた上級生は、そのことを下級生に伝えるべくまた”アウトプット”を始めます。
アウトプットすることで再理解が深まることは先述した通りなので、さらに上級生のアルティメットに対する考え方や理解力が上がっていきます。
こればっかりは上級生にならないと(立場が変わらないと)経験できないことです。
しかし、下級生でも成長速度の速い人は同級生に自分の理解したことをアウトプットしていたり、下級生ながらチームのことや練習や試合のことを考えている人が多いはずです。
バズも例外ではなく、個性的なメンバーが多い中で首脳陣(キャプテンや副キャプテンなど)を経験している人は成長することがあります。
チームの中で発言するということは「考えていないとできない」ので、成長度合いはそれ以外の人に比べて早くなるようです。
動き方を教えられない理由
質問者さんのように「教えられない」「教え方がわからない」という人にも理由があるはずです。
個人的に思うのは逆説的ですが、上記に当てはまっていないからだと思います。
自分自身がそこまで考えてアルティメットをできていなかったり(行き当たりばったりのプレーをしている)頭で理解してプレーできていない可能性があります。
言語化してアウトプット出来るほどに頭の中でアルティメットの理解が深まっていないのではないでしょうか。
まずは自分の理解している部分から伝えていく
アウトプットができないからといって諦めることはありません。アウトプットは訓練すれば出来るようになります。
まず最初は自分自身が理解していることから伝えていきましょう。
どんな些細なことでも、言葉にして伝える。その繰り返しをします。
下級生が理解するまで諦めずに伝えていきます。もし、なかなか伝わらない場合は自身の言葉が難しすぎる可能性があるので、細かく分解して伝えてみましょう。
「教える」ということはかなり難しいことで、相手が理解して実行できて初めて「伝わった」と言えます。
「前にも言ったじゃん」というのは伝える側の勝手な感情で、伝えられる側としては「わかった」という理解でさらにそれが実行できる状態で初めて伝わったことになります。
伝わるまで伝える。言い方を変えて伝える。そう言った工夫が上級生には必要です。
アルティメットの事を考える
伝えるためには上級生のように「アルティメットのことについて考える」必要があります。
また、自身がプレーするときも”考えて”プレーすることが大事です。
何も考えずにプレーしていると、言語化できずに下級生に伝えることはできません。(当たり前のことを当たり前に言ってます)
体を動かすには脳みそで考えてから体を動かすので、たくさんたくさんアルティメットの事を考えましょう。
動画を見て、仲間とコミュニケーションをとって、ノートに書き出して、とにかく考えます。
私も大学時代授業中にアルティメットノートに書きながら作戦を考えたりしてました。
考える⇨考えた事をやってみる⇨また考える⇨修正してやってみる、この繰り返しです。
考えるときには言葉を必ず使うので、いっぱい考えていれば自然と”言語化”出来るようになってきます。
まとめ
というわけで今日の話をまとめると「上級生が急にアルティメットが上手くなるのは、立場が変わりアルティメットについてたくさん考えるようになり、さらにそれを下級生にアウトプットして伝える事で再理解を深めている。どう教えたら良いかがわからない人は、自身の理解力がまだ浅いと感じる場合はとにかくアルティメットを考える必要があり、難しい言葉を使っている可能性があると思う人は下級生でもわかる言葉で伝える必要がある」という事です。
アルティメットの事をいっぱい考えて、言語化してアウトプットするとまた自分の中で理解が深まるはずなのでぜひ試してみてください。
私自身こうして昨年からブログを通じてアウトプットを続けている事で、「こう言った考え方もあるな」とか「この方が伝わるのかな」と考えることで再理解できていると感じています。(これがまた出来るとは話が変わってくるのが難しいところですが)
私のブログで発信していることがどれだけ”伝わっている”のか確認することはできませんが、いつか多くの人が「ブログを読んでアルティメットについて考えるようになりました」と言ってくれるとこれほど嬉しいことはありません。
どうかあくまでも私のブログの全てが正解と思わずに、自分自身の頭で考え、仲間と話をして自分たちで考えてアルティメットをして欲しいと願っています。
このブログではこういった練習や考え方もあるのかという「考えるきっかけ」を提供していけたらなと思います。
鵜呑みにせず、思考を止めず、自チームだけの練習や戦術を考えましょう。
というわけで今日はこの辺で。
私が立ち上げるアルティメットクラブチーム「U.C.ABLAZERS」のディスクを販売しています。少しずつご支援いただいており、現在6名の方がディスクを購入してくださり、5名の方が投げ銭してくださいました。ありがとうございます。
もしよかったらご支援のほどよろしくお願いします。
ではまた。