2019U-23アルティメット地区選抜対抗戦に参加して(ゲームアドバイザーとして)

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この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんばんは、バズバレッツの能勢です。

本日は9月から営業をかけてきたスポーツクラブとコラボして「桶川ナイトアルティメット」が始ります!

以前から営業しているスポーツクラブの話については以下の記事を確認ください。

スポーツクラブとしてスクール生を集め、埼玉県協会として大人競技者を集め同じ場所で同じ時間に開催することで子供にとって良い見本を見せるようなシステムでやっていきます。

どのぐらいの人が来てくれるのか蓋を開けてみないとわからないのでドキドキします。

さてこの土日は新潟に行って来ました。

ゲームアドバイザーの実習のために2019U-23アルティメット地区選抜対抗戦に参戦しました。

2019U-23アルティメット地区選抜対抗戦 | JFDA
大会趣旨 「2019U-23アルティメット地区選抜対抗戦」は、U23世代を対象として、将来的な日本代表選手及び指導者の育成環境を向上させることで「世界一のニッポン」を目指すことを目的としたプロジェクトです。全国5地区より

そこで感じたことなどをレポートしていきたいと思います。

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地区選抜対抗戦について

地区選抜対抗戦はJFDAのサイトの説明では

「2019U-23アルティメット地区選抜対抗戦」は、U23世代を対象として、将来的な日本代表選手及び指導者の育成環境を向上させることで「世界一のニッポン」を目指すことを目的としたプロジェクトです。全国5地区より選抜チームを結成し、定期的な対抗戦を行うことで日本のアルティメット競技者の過半数を占める【大学生以下世代の全国的なレベルアップ(スキル&SOTG)】を目指すとともに、【同世代の地区を超えた相互意識】を構築します。また同時に、【指導者育成の場】としての環境を用意し、アルティメットのコミュニティー内で高い技術と熱い想いを持った選手の再生産的循環を生み出すことも狙いのひとつです。オリンピック種目入りへの追い風を受けて世界中でアルティメットの普及が進む中でも世界トップクラスの成績を維持し続けるため、重要度の高いプロジェクトのひとつとして位置付けています。

2015年?から始まった大会で、全国の猛者が集まり地区別で順位を競い合う大会となっています。

この大会にGAとして参加して感じたこと

私たちの時にはなかったのですがどんな大会なのか知らなかったのですが、ゲームアドバイザーの実習をさせていただくことになりました。

ゲームアドバイザー目線で感じたことを書いていきます。

以前大学選手権にGA講習を受けた話はこちら

選抜レベルでも浸透していないルール

以前上記記事にも書いたんですが、浸透していないルールというか今まで間違ったまま覚えてしまっているルールがありました。

ちなみに記事で紹介している4つのルールは私が実際にGAとしてついた試合で全ての事象が起こりました。

自分もそうでしたがルールは自分自身で読んで覚えましょう。先輩や相手の言っていることが正しいとは限りません。

翻訳がすごく難しいですが、マンスリーミーティングなどGA主催のルールミーティングに参加して見ると自分の疑問に思っているルールやわからないルールについて教えてくれます。

チャンスは活かしましょう。

英語で秒数を伝えるとキョトンとされる

以前ゲームアドバイザーの講習会をして感じたことで「日本語でアナウンスするとなんかかっこ悪い」と思っていました。

今回は英語でやってみようということで秒数のアナウンスなど英語でやってみました。

しかし、選手の頭の上には「???」というのが浮かんでいました。

結局当面は「英語+日本語」で進めて行くことになりそうです。

流石に世界大会経験のある監督・コーチはいつも通りという感じでしたが、日本で世界基準に合わせて行くには少し時間がかかりそうですね。

監督・コーチの経験値の差が試合結果に出る

ゲームアドバイザーは試合をS席で観ることができます。(もちろんちゃんとやることやってですよ。)

客観的に、かつ試合に入り込みながら全体を見る必要があるので、試合の流れをすごく感じることができます。

そして各地区の監督・コーチがどのような采配をして行くのかも楽しい見所でもあります。

選手起用方

経験の豊富な監督は前半ビハインドゲームになっても落ち着いています。

しっかりと後半の後半までのビジョンが明確にある選手起用をしているように思います。

一方経験の少なそうな方(失礼な言い方で申し訳ございません)は、良い選手をどんどん使って行くので一番高いパフォーマンスをしなければならない後半に良い選手が疲れてしまって力を発揮できていないというシーンがありました。

それぞれの地区選手層の問題もあると思いますが、やはり国際経験のある方や競技歴の長い方の采配方法は上手だなと思いました。

タイムアウトの使い方

これも監督・コーチの腕の見せ所でセット中のタイムアウトだけでなく「得点後のタイムアウト」の使い方が上手だなと思いました。

関連記事はこちら

「試合に勝ったのは選手のおかげ、負けるのは監督の責任」と中学校の時の顧問が言ってましたが、監督の力も大事だな〜と感じました。

大会全体を見た感想

出場経験のない大会だったのでどんな大会なのか非常に楽しみにしていました。

行く前は「四年生が参加する意味はあるのかな」と思っていました。

A代表・U24代表へのステップ

終わって見ると自分が思っていたよりすごく意味のある大会だと思いました。

各地区の監督・コーチの中には、U24の首脳陣の方がいたり、試合会場にはA代表の首脳陣の姿がありました。

ここで十分なアピールをすることができれば、日本代表がよりリアルになります。

実際に声をかけられていたりしていたので、選手も良いモチベーションで試合に臨むことができるのではないでしょうか。

これは普段あまりチームで活躍できないんだけどすごく能力のあるプレイヤーや地方のプレイヤーにとっては、のし上がるビッグチャンスになるのではと思いました。

実際にGAをやりながらも、「あの選手良いなあ」と思う選手がたくさんいました。

数名はA代表の首脳陣に報告させていただきました笑。

東北や九州沖縄にとって良い刺激になり地域が活性化する

やはり情報が入りにくい場所にあるチームにとっては、このような大会でいろいろな知識や戦術に触れることは大切だと思います。

また、地域との実力差を感じ、その後さらに負けじと頑張るモチベーションになるのではないかと思います。

その経験は選手だけでなく、監督・コーチにもあると思います。

いろいろな話ができれば自分たちの地域にそれをまた還元することができるのではないかと感じました。

無駄なフェイクをする人が多い

これは少しネガティブな感想なのですが、特に男子の「無駄なフェイク」が本当に多い。

誰の真似をしたらあんなことになるのかわからないのですが、ある経験の深い方と話をしていて同じ感情を抱いていたので、そうですよねって共感しました。

かなり序盤にフェイクについての記事も書いています。

せっかく次のレシーバーが奥やミートに抜けてきているのに、何の目的かよくわからないフェイクをしている間に、すでに時遅し。

二人で共感したワードは

「いやいや、パス出せよ」

でした。

アルティメットのオフェンスは次の動きを予測して次の人、次の人と動いて行くはずです。

「無駄なフェイク」をすることで、パスを受けるはずの人と、その次に合わせていた人の走りは無駄になってしまいます。

レシーバーとしては声を大にして言ってください。

「何やってんだよ!抜けてんじゃん!パス出せよ!」

自分が頑張って走って抜けてきたのに、スローワーの謎の演技のようなフェイクでパスをもらえなかったらムカつきますよね。

ほんと、無駄なフェイクはなくなってほしいと切実に思いました。

おまけ

初日の夜に元チームメイトの先輩にゲームアドバイザー中の自分を見て

「ライト、肘曲がってるよ。ビシッとやらなきゃ」とご指導いただきました。

2日目は立ち振る舞いや動作をかなり意識したところ、スピリットディレクターに

「所作が美しい」というお言葉をいただきました。

先輩の教えは後に聞いてきますね。

やるからには「見てて日本で一番綺麗でかっこいいゲームアドバイザー」を目指そうと思います。

まとめ

昨日Twitterでネタバレしていたのでほとんど同じような内容です。

行く前に自分が想像していた大会よりももっと意味のある良い大会だということを知りました。

またぜひどのような形になるかわからないけど参加してみたい大会です。

自分たちの時にあったら、どうだったんだろうとか考えちゃいますね。関西中四国が勝ってたかなっていうと日体大の同期が黙っちゃないのでやめときます。笑

桶川ナイトアルティメットいってきます。

それではまた。

その後無事ペーパーテストに合格し2019年の年末に実習GAから公認GAになりました。

https://www.jfda.or.jp/seminar-qualifications/jfda-spiritofthegame/(日本フライングディスク協会ホームページ)