メリークリスマス、バズバレッツの雷人です。
世はクリスマスですが、特に予定もなくせっせとブログ更新しています。今日は休もうかなと思ったのですが、特に予定もないしとりあえず一ヶ月毎日更新してみることにしているので今日も更新します。とはいえまだ17日しか経ってません。毎日欠かさず発信している人は本当にすごいですね。
さて、今日は「アルティメットの基礎練習では不測の事態にも対応せよ」というテーマです。
ユースチームの指導やクリニックなどを行っているときによくあることで、なんでそうなっちゃうんだろう?と思うことの1つです。
もしかしたらあなたもそんな風に練習しているかもしれません。
今日の話は試合にしっかりと基礎練習をつなげるために重要なので最後まで読んでってください。
アルティメットの基礎練習では不測の事態にも対応せよ
アルティメットに限った話ではありませんが、スポーツにおいて基礎練習や反復練習をいかに”試合っぽく”練習しているかが大事になります。(参考記事「アルティメットで大学生チームはどんな練習を取り入れれば良いのか?」)
「練習は試合のように、試合は練習のように」とむか〜しからよく言われていることです。
ですが、なぜか多くのチームがこれを実践できていないことがよくあります。
今日は不測の事態とはなんなのか、なぜ練習を試合のようにできないのかを考えてみたいと思います。
基礎練習における不測の事態とは?
まずはじめに「基礎練習における不測の事態」とはなんのことを言っているのかを説明します。
不測の事態というのは、自分が予想していなかったことが起こることです。
わかりやすい例を1つあげます。
あなたのチームですごくオーソドックスなシュート練習(シュート打つ人が一本パスをもらってシュートを打つ練習)をしているとします。
ここでなんらかの理由でシュートを打つ人がシュートを打たなかった、もしくは”打てなかった”とします。(距離が長い、走り出しが早い、握れなかった、突風吹いたなど)
本当はシュートが飛んでくるはずだったのに、飛んでこなかったという事態はレシーバーにとって予想していなかった事態です。
こういった事態を今日は「基礎練習の不測の事態」とします。
不測の事態が起きた時どうしてる?
先ほど挙げたシュート練習の不測の事態なような状況が、もし自分がレシーバーの時に起きたらあなたはどうしますか?
多くのレシーバーは「なんでシュート打たないの?」という雰囲気を出してプレーをそこで辞めてしまいます。
そうしてしまう理由は「シュート練習だから」だと思います。
別に間違ってはいませんが、試合のことを考えるとここではまだやれるべきことがあります。
不測の事態に対応する
もしシュート練習のレシーバーをやっている場面で、常に試合を想定している人たちが同じ状況(シュート練習なのにシュートを打たなかった不測の事態)に陥ったらどうなるか。
答えは単純です。
「カットバックしてミートで貰う」です。
理由は単純で試合ではそうするからです。(他の人がミートに来るとかいう話もありますが、ここでは割愛します。)
シュートがなんらかの理由で打てないことは試合でもあります。(というかこの方が多い気がする)
シュートレシーブに行ってシューターが打てなくてフェイクしたら、カットバックしてミートをもらいに行くというただそれだけの話です。
考えていることは「試合ならこのあと何が起きるか?」です。
それをシンプルに実行すれば良いだけの話なんです。
なかった時のことや、別のパターンを常に考えておく
不測の事態に対応するには、練習中常に「そのプレーがなかったときのこと」や「別のパターンのプレー」を考えておくとスムーズに対応できます。
そういったことを考えながらプレーしているチームとそうでないチームとでは間違いなく大きな差が生まれます。
そもそも試合なんて、相手が何をして来るかなんてわからないので「不測の事態」だらけです。
どれだけ相手のして来ることに対応できるかは、「不測の事態に対する準備」をどれだけしているかで変わってきます。
常に「このあとどうなる?」と自問自答しながら練習してみましょう。
不測の事態に対応できない理由
では何故突然基礎練習中に起きるこのような不測の事態に対応できないのでしょうか?
考えられる理由としては
- 考えてプレーしていない
- そもそも次のプレーがわからない
- 練習内容を決めつけている
この辺じゃないかなと思っています。
前の2つに関してはアルティメットの経験が浅ければ浅いほど起こりがちなので、これはチーム内の先輩が口うるさく決めておく必要があります。
この中で一番重要で問題なのは「練習内容を決めつけている」です。
この練習はシュート練習だからシュートしか打たない。みたいな感じです。
これは経験年数にかかわらず、陥りがちで大学4年生がやってしまっていたらまずいと思っておいた方が良いです。
練習内容を決めつけないこと
先ほどのシュート練習に話を戻します。
確かに練習内容としては「シューターが1本パスを受けて、シュートを打つ」というシュートを打つための練習です。
シュートを打たなかった(もしくは打てなかった)場面でプレーを辞めてしまうのは、シュート練習において一見、正しいように思えます。
これは「シュート練習=シュートを打つ練習」と決めつけて、シュートを打つことが正しくてそれ以外は全て不正解という考え方が根底にあると思います。
練習内容をガチガチに決めつけてしまうとこういった不測の事態に対応できない選手が増えてしまうので、より試合っぽくしたいのであればシュートを打たなかったときは45度に切り替えてみると良いです。
いざ急にシュート練習でシュートが飛んでこなかったら、「えっ?」ってなるので意外と難しいです。
シュート練習でもランダムにあえてシュートフェイクをしてミートするパターンも入れるとよりチームに浸透しやすいかもしれないですね。
練習を試合っぽく
こういった不測の事態に対応する能力を身につけるには、常に「練習を試合っぽく」しておく必要があります。(普通のことを繰り返し言ってます。)
でもどこか自分たちの練習に「試合っぽさ」が欠けていると思うのであれば、その練習は「練習のための練習」になっている可能性が大です。
チームの先輩が中心になって、「試合の時にどんなプレーをしているのか」や「その練習が試合のどの場面を想定したものか」を考えて練習を組み立てましょう。
周りのチームがやっている練習はそのチームにあった練習であって、自分たちのチームにあった練習ではありません。
常に試合っぽい練習をしていれば、試合の中での不足の事態にも対応できる選手が増えてチームは強くなるはずです。
まとめ
今日の話をまとめると「試合の中で練習でやっているプレーを出すためには、普段の基礎練習から不足の事態にも対応した練習をしておく必要がある。そのためには、基礎練習を決めつけてプレーするのではなく他のプレーを考えたり、そのプレーがなかったときのことを常に考えておく必要がある」ということです。
普段の練習からどれだけ試合を想定して練習できるかで、試合のできは変わってきます。
「試合」は読んで字のごとく「試し合い」です。
練習で培ったことをお互いに「試し合う」場所なんです。
そんな場所に「練習の練習」をしているチームが混ざっていればボコボコにされるに決まってます。
試合で練習の成果を出すには、「練習を試合のようにやっておく」これしかありません。
オフに入っている方も多いと思いますが、一度チームの練習について見直してみてはいかがでしょうか。
というわけで今日はこの辺で。
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ではまた。