こんばんは、バズバレッツの能勢です。
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バズバレッツは明日15時過ぎに羽田空港を発ちアメリカの大会US OPENに参加してきます。基本平日にブログ更新しているんですが、遠征中は時間があれば更新という形になるのであまり更新できないかもしれません。ツイッター中心になりそうです。
さて本日はSOTG関連の「スピリットキャプテンについて」という話題で書いていきます。これもあくまでも私が思うところで書いていきます。
SOTGについては今後も記事を書いていくつもりです。
以下質問をいただきました。
スピリットキャプテンとして意識している事はありますか?
スピリットキャプテンとしての取り組みとかあったら教えてください!
というスピリットキャプテンに関しての質問がありましたので、少しまとめながら回答していけたらと思います。
スピリットキャプテンとは?
まずスピリットキャプテンって何?というところから。おそらくルールに記載が無いので完全なる個人的な主観になりますが、スピリットキャプテンは
「ルール(SOTG)に関するチーム代表者で、ゲームを円滑に進めるために相手チームのスピリットキャプテンと話し合いをしたり、チーム内のSOTGへの意識を高める役割を担う人」
だと思っています。
チームにスピリットキャプテンはいますでしょうか?学生チームにはまだいないチームもあるかと思います。
しかし、ルールブックの付帯資料(2017年発行WFDFアルティメット公式ルール 付帯資料v1.0)に以下の文面があります。
- B1.5. チームは、試合ごとに、キャプテンとスピリットキャプテンを【1人ずつ】決めなくてはならない。
つまり、ルール上はいなくてはならないのです。
まだいないチームがあればまだ幸い学生選手権まで時間はありますので、スピリットキャプテンを決めてか大会に臨みましょう。
ちなみに近々JFDAの方から、スピリットキャプテンの役割的な資料が出るそうです。
2019.8.9に日本フライングディスク協会SOTG委員会から「スピリットキャプテンの役割」をまとめた資料が出ました。
https://www.jfda.or.jp/web/wp/wp-content/uploads/2019/08/7780fb6379312c747671a03d4064e721.pdf
ルールに詳しくなくてはならないか?
スピリットキャプテンはルールに詳しく無いといけないのか?という疑問が上がると思います。
正直言ってそんな事はありません。もちろん知っている方が良いのは間違いないのですが、ルールの熟知度はチームの歴等によってバラツキがあります。
私個人としてもいまだにこのケースはよくわからないという場合は、他チームのスピリットキャプテンやゲームアドバイザーに確認します。
なのでルール理解に自信がないからと言って出来ないというわけではないです。
どんな人がやるべきか?
ではスピリットキャプテンはチームにおいてどんな人がやるべきか?ということですが、個人的な意見としては
「ゲームを客観的に見ることができ、チームメイトにも相手チーム(スピリットキャプテン)にも意見を言える人」
かなと思います。
なので、いろんな人と話ができるような「社交的な人?」みたいな人の方が向いているのかな〜なんて思っています。
あくまでも私が思うことなので、各チームで話し合って決めてください。
日本のSOTGに対する流れ
最近の大学生だと今の状況が普通だと思っているかもしれませんが、ここ数年で日本のSOTGに対する意識は大きく変わってきています。
なぜこんなにSOTGがどうだとか、スピリットキャプテンをたてましょうとか言っているのか。
大きなきっかけとしては、2018年1月にパースで行われたU24の大会で日本チームのスピリットスコアがあまり良くなかったことがきっかけになっています。(それまでもよくなかったのかもしれないがあまり表に出てこなかった?)
その年の全日本選手権予選の時にゲームアドバイザーの方から、パースでの報告と日本の現状についてと、今後日本のSOTGへの意識を高めていきたいという話がありました。(実はバズもこの日までスピリットキャプテンはいなかったので、その日のうちに私がスピリットキャプテンをやる事になりました。)
そこから少しずつではありますが日本国内で色々なことが変わっていったように思います。
スピリットキャプテンとして意識すべきこと
”スピリットキャプテンとして意識すべき事”としては、「チームメイトにルール(SOTG)について考えてもらうようにする事」だと思っています。
バズの場合は歴史もあり、競技歴もそこそこ長い人も多いので各自にしっかり考えてもらうようにしています。
要所で「こういう意見があるので気をつけましょう」とか伝えるその程度です。
結局ゲームを作るのはコート内にいる7人ですし、コールに対して議論するのも基本的には当事者です。なのでその中の人たちの意識が変わらないといけないと思っています。
スピリットキャプテンの取り組み
2018年の全日本選手権からの流れで、チャンピオンズリーグのトリプルスターでは色々な取り組みをしました。
- スピリットキャプテンによるライングループの作成
- 各チームSOTGに対する目標の共有
- スピリットキャプテンミーティングの実施
- 試合終了後スピリットスコアをつけてからスピリットサークルをする。その時スピリットキャプテンもゲームについて話する
- ゲーム前、ハーフタイム、試合終了後にスピリットキャプテン同士で話し合い。
等々かなり時間のない中やってみようという事でやってみました。
良かった点もあったので、その後社会人チームだけでなく学生チームにも広げていきたいねという話にはなっていました。
しかし全体的に意識が薄れてしまったこともあり、現在はその動きも少し止まっているように思います。誰が主導権を握ってやっていくかというところが中々難しいところかなと感じています。
スピリットキャプテンとしてやっていること
私がスピリットキャプテンとしてやっている事は以下の通りです。
- 試合前に相手スピリットキャプテンに挨拶(今までの試合で起こったことや、注意があったことの共有)→チームへ共有
- ハーフタイムで相手チームのスピリットキャプテンと前半のフィードバック→チームへ共有
- 試合後に相手チームのスピリットキャプテンとフィードバック→チームへ共有
基本的にこんな感じです。要は相手チームとSOTGに関しての確認をして、チームへ共有して「もうちょっとここを意識しましょう」ってその程度です。
難しくないですね。
これに加えて「試合中にもう少し相手スピリットキャプテンと話をしながらゲームを進める」のが現在私のスピリットキャプテンとしての目標です。
学生にもやって欲しいこと
まずはスピリットキャプテンを必ず立てること。そこからスタートです。
今年の全日本選手権でも学生チームと試合をしたのですが、ゲーム前に話に行くとスピリットキャプテンがいませんでした。
キャプテンが代わりに代表として話をしたんですが、チームのことをキャプテンとしてまとめながら、スピリットキャプテンまでやるのは大変すぎます。
なので必ずスピリットキャプテンを置くようにして欲しいです。
そしてチームでSOTGについて話す機会を増やすようにしていきましょう。
まとめ
スピリットキャプテンについてまとめると
”ゲームを円滑に進めるため、相手チームともコミュニケーションをとり、より良いゲームを作る為の仲介人”
といったところです。
社会人チームにはだいぶスピリットキャプテンが浸透してきているので次はは大学生チームです。
自分達のチームにスピリットキャプテンがいないのであれば決めてください。いや、決めなければならない、です。
やってみてわからないこともあるかもしれませんがそれがチームの成長につながると思います。
今後の日本アルティメット界SOTG向上を願っています。
それではまた。
以下ルールについてのリンクを貼っておきます。
- 2017年発行WFDFアルティメット公式ルール
- 2017年発行WFDFアルティメット公式ルール 付帯資料v1.0
- 2017年発行WFDFアルティメット公式ルール Spirit of the Game ハンドブック
- WFDF発行 アルティメット公式ルール 「スピリット・オブ・ザ・ゲームスコア 採点の基準例」(2014年作成)
上記日本フライングディスク協会公式ルールページより抜粋