こんにちは、JFDA公認GAの雷人です。
真夏日からうって変わって今日は雨でしたね。土日の練習に影響が出ないことを祈ります。
さて今日は「アルティメットのハンドサイン」というテーマで書いていきます。
「アルティメットをやってるけどハンドサインがよくわからない」「ハンドサインの情報ってどれが正しいの?」と思ったことはないでしょうか?
この記事を読むことで正しいハンドサインを覚え、アルティメットの試合や練習で使えるようになって欲しいと思います。
それではいってみましょう。
アルティメットのハンドサイン
アルティメットのハンドサインは、試合中にチームメイトや周りで見ている観客などに何が起こったかを知らせる重要なサインになります。
また、SOTGの採点基準「コミュニケーション」の中にもハンドサインを正しく使っていたかどうかが入っています。
ハンドサインは非言語で世界共通のものなので、海外の試合ではコミュニケーションツールとしても役にたちます。
競技者としてアルティメットのルールを理解することはもちろんですが、ハンドサインも正しく理解し使用していきましょう。
アルティメットのハンドサインの掲載箇所
勘違いされがちですが、アルティメットのハンドサインの掲載箇所はアルティメットの公式ルールの方ではなく「付帯資料」の方にあります。
2017年発行WFDFアルティメット公式ルール 付帯資料v4.0
(日本フライングディスク協会HPより抜粋)
こちらの付帯資料には公式ルールの方には載っていない大事な情報も盛り込まれているので、ルールブックと一緒に読んでおくようにしておきましょう。
ハンドサインは全部で23種類掲載されています。
こちらの画像は保存してお気に入り登録しておくなどして、忘れたときにすぐに確認できるようにしておきましょう。
特に覚えておきたいハンドサイン
一気に23種類ものハンドサインを覚えるのは大変なので、最初はアルティメットの試合中によく使われる主要なハンドサインから覚えておくと良いです。
よく使われるハンドサインは
- 1.ファール
- 2.バイオレーション
- 4.コンテスト
- 5.ノーコンテスト
- 10.ピック
- 11.トラベル
- 12.タイム・バイオレーション
- 15.オフサイド
- 18.(その他の)中断「インジャリー」等
上記の9つになります。ちょっと多いですかね。
特に多いのは黄色でマークしているところなので、多すぎると感じた方は最初そこから覚えてみてください。
それぞれ説明していきます。
アルティメットのハンドサイン「ファール」
ファールのハンドサインは、片方の腕を前に伸ばし、もう一方の腕で叩きます。
頭上でこの動作をするとオフサイドのハンドサインと混乱してしまう恐れがあるので、胸の前あたりで行うようにしましょう。
身体接触禁止のスポーツなので本来ないに越したことはないですが、使用頻度は少なくないので覚えておきましょう。
また、後述しますが、この「ファール」のハンドサインの後には「コンテスト」か「ノーコンテスト」をセットで合わせて使うことが好ましいのでセットで覚えましょう。
⇨ファールの後はコンテストorノーコンテストをセットで使おう
アルティメットのハンドサイン「バイオレーション」
バイオレーションのハンドサインは、頭の上で両手でVの字です。この時に手は拳を握ってください。(ゴールとの混同を避けるため)
バイオレーションはルールとしては、色々使える万能コールのような感じなんですが、よく使われるパターンとしては「プレーの再開時」が多いです。
チェックにてプレーを再開する際に、「ディスク・イン」から再開になりますが、それよりも早くプレイヤーが動いてしまうという時によく使います。
アルティメットのハンドサイン「コンテスト」
コンテストのハンドサインは、胸の前で両手を握り合わせ、肘を左右に張ります。(互いに意見がぶつかり合っているというサイン)
「コンテスト」はコールを受けた選手がそのコールに対して納得(同意)しない場合のコールです。
なので、ファール・ファールじゃないなど意見が平行線でやむなくワンバックにする際などは、このハンドサインをすることで周囲に「コンテスト」だったことを伝えることができます。
また、後述しますが、この「ファール」のハンドサインの後には「コンテスト」か「ノーコンテスト」をセットで合わせて使うことが好ましいのでセットで覚えましょう。
⇨ファールの後はコンテストorノーコンテストをセットで使おう
アルティメットのハンドサイン「ノーコンテスト」
ノーコンテストのハンドサインは、掌を上にして両腕を前に差し出します。
「ノーコンテスト」は相手のコールに対して、納得した場合のことです。
例えば、スローワーがスロー動作中にストーリングに腕を叩かれて「ファール」をコールした場合に、ストーリングをしていた人がファールを認めた場合「ノーコンテスト」となります。
また、後述しますが、この「ファール」のハンドサインの後には「コンテスト」か「ノーコンテスト」をセットで合わせて使うことが好ましいのでセットで覚えましょう。
⇨ファールの後はコンテストorノーコンテストをセットで使おう
アルティメットのハンドサイン「ピック」
ピックのハンドサインは、握りこぶしで肘を曲げて両腕を上げます。
ピックもアルティメットでは頻度の高い反則になるので覚えておきましょう。
関連記事
「アルティメット」難しいルール”ピック”について解説(図解あり)
アルティメットのハンドサイン「トラベル」
トラベルのハンドサインは、手を握り体の前で両手を回します。バスケットボールのトラベリングと同じです。
もちろんトラベルをしないことを前提にしていますが、ファールと同様にアルティメットでは頻度の高い反則になるので覚えておきましょう。
関連記事
アルティメットの「トラベル(トラベリング)」コール後の正しい再開方法
アルティメットのハンドサイン「タイム・バイオレーション」
タイム・バイオレーションのハンドサインは、掌を開き片手で頭を軽くポンポンと叩きます。
主に「ストールアウト(10カウント)」の時に使用します。
変更前はこれがインジャリーのハンドサインだったので混同しないように気をつけましょう。
関連記事
⇨アルティメットのストール・アウト(10カウント)からの正しい再開方法
アルティメットのハンドサイン「オフサイド」
オフサイドのハンドサインは、手を握り頭上で腕を交差させます。エックスを作ってください。
オフサイドについてはオフェンス側もディフェンス側も取る機会はあります。
あまり気にしないでやっているところがほとんどのような気がしますが、結構重要なルールなのでルールの内容も合わせて理解を深めておきましょう。
また、オフサイドは2020年のルール改定で大きく罰則が変わっているので注意しましょう。
関連記事
アルティメットのルール変わってます!”オフサイド”について再確認
アルティメットのハンドサイン「(その他の)中断「インジャリー」等」
(その他の)中断のハンドサインは、頭上で両手を握り肘を曲げます。
その他の中断とありますが、特にインジャリー(負傷などでプレーを継続できない)の際に使うことが多いです。
そのほかの例としては、使用しているディスクが割れたり大きく変形してしまった際に中断する「テクニカル」の時に使用します。
ファールの後はコンテストorノーコンテストをセットで使おう
この中で個人的に特に抑えて欲しいところは「ファールのハンドサインはコンテストorノーコンテストとセットで使う」ということです。
ファール⇨ノーコンテストの場合
例として、オフェンスのスロー時にストーリングをしているディフェンスに腕を叩かれたとします。
この時、オフェンス側のスローワーが「ファール」を主張しますが、ディフェンス側のストーリングが認めた場合「ファール⇨ノーコンテスト」となります。
上記のように、腕を叩いてからそのまま両手を開き掌を上にして、ノーコンテスト(ファールを認めます)という流れになります。
ファール⇨コンテストの場合
反対にディフェンス側が動いてなかったなどと主張してスローワー側の「ファール」を認めない場合は、「ファール⇨コンテスト」となるので
上記のように、腕を叩いてからそのまま両手を拳のまま胸の前でゴツンとあててコンテスト(ファールに納得できません)という流れになります。
この流れを綺麗にできると海外でもスムーズに相手が理解してくれるので、日本でも普及すると良いなと思います。
ただ、コンテストはあくまでも当事者同士で議論をした上での最終妥協案なので、すぐに「ファール⇨コンテスト」というサインをして終わりということはないようにしましょう。
逆にすぐに自分のファールを認める場合は素早く「ファール⇨ノーコンテスト」のサインをして一言「ごめんね」と謝ってその後同じような接触が起こらないように注意しましょう。
まとめ
というわけでアルティメットのハンドサインについて、情報源や全体像、それから主要なハンドサインについて説明してみました。
すぐに全部覚えるのは難しいと思うのでまずはよく使われる以下の9つから覚えてみてください。
- 1.ファール
- 2.バイオレーション
- 4.コンテスト
- 5.ノーコンテスト
- 10.ピック
- 11.トラベル
- 12.タイム・バイオレーション
- 15.オフサイド
- 18.(その他の)中断「インジャリー」等
アルティメットは審判がいない競技ではなく、選手自身が審判の競技です。
ルールとともにハンドサインも覚えて、プレーをしている人も見ている人も気持ちよくアルティメットができるようにしていきましょう。
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というわけで今日はこの辺で。
ではまた。