こんにちは。バズバレッツの能勢です。
昨日はホライゾンのオフェンス・攻め方について考えてみましたが本日はディフェンス・守り方について考えてみましょう。
ホライゾンのオフェンス、攻め方の記事はこちら
今回の記事は対戦相手にホライゾンオフェンスをするチームが多い方向けとなります。
少しでも参考になればと思います。
質問いただきました。
ホライゾンのDF、OF共にある程度のセオリーみたいなものがあれば教えてほしいです!
昨日と同じ質問ですが”DF”共にとありますので、ディフェンスについてもセオリーを考えていきます。
セオリーといっても人によって考え方は違いますし、多くの守り方があります。ゾーンとか言い始めたらおかしくなるのでマンツーマンに絞って書いていきます。
私個人としてこうした方が良いのでは?という事を書いていきますが、最後は自分たちで考えてください。
参考程度でご利用ください。
ホライゾンタルスタックとは?
以前「日本にホライゾンOFをするチームが少ないのはなぜか?」でも紹介しました。ホライゾンスタックとは以下の通りです。
「ホライゾンタルスタック」は画像のように攻める方向に対して、ハンドラー3人、ミドル4人という配置が一般的です。水平に4人並んでいるミドルの前後に大きくスペースがあり、奥のスペースが広いためシュートが狙いやすいというメリットがあります。
マンツーマンディフェンス
ある程度の各自ミドル・ハンドラーのつき方は以前のブログを参考にしてみてください。
基本的にはこちらのつき方をメインに考えながら、チームの決め事に基づいて守っていきます。
奥ケア(シュートケア、奥張り)
まずは奥ケアの場合の考え方は以下の通りです。
- まず第一にミドルが後ろからDFし、シュートを打たれないことが第一優先。一発シュートは論外。
- ミートでパスをかさませ、エンドゾーン近くまで来たら奥のスペースがなくなるので、プレッシャーの比重をミートに持って行く。
- ハンドラーはミドルが後ろからついているので、ある程度のプレッシャーをかけられると考える。
ミドルが後ろからつく過程であまりにもミートへのプレッシャーがなさすぎると、ポンポンポンと簡単に取られてしまう可能性がある。
その為奥ケアといえど打たれないポジションで守りつつ、ミートされてもすぐにストーリングに入れるポジションを取っていきます。
ハンドラーは多少上がりをやられてもミドルがシュートを打たれる心配はないので少しポジションを近づけて守ります。
ミートケア(前張り)
ではミートケアの場合はどうでしょう。考え方は奥ケアと逆になります。
- ミドルはミートに行かれない、もしくは短い距離のミートになるようプレッシャーをかける
- ハンドラーは上がりを死守する
シンプルですがこれが難しいです。
ミドルもミートにプレッシャーに行くのですが、簡単にシュートで取られない距離を模索します。
”打たれるポジション”ではなく”打たせるポジション”を探します。
そしてシュートを打たれたら、他の選手も追いかけます。人数は多い方が勝ち目は多いです。
ハンドラーは上がられないポジションを取りつつ相手OFのリズムを崩すように意識します。
チームとして”シュートを打たせる”DFなのである程度「ナイスシュートは仕方ない」というように割り切ることも大切です。
ハメ側に持って行くDF
ミドルがの守り方が決まったらディスクをどちらに持って行くのか決めます。
基本的にはトラップサイド側(ハメ側)に運ぶことで相手の攻めるスペースを限定させる方がTOの確率は増えます。
ハメ逆にディスクがある場合は次の画像のようにディスクをハメ側へ運んでいきます。
ハメ逆にあるディスクを青2番、青1番とハメ側に行くように、赤2番、赤1番はオープンスペースを潰し、ディスクを誘導します。
この時あまりにもゲインされるようだとあまり良くないがチームの方針をどうするかによって、カウントによって詰め寄ったり、ガオーを狙いに行く等決めていきます。(ガオーの説明はこちら「アルティメット用語辞典」)
ミドルに関しても赤6、7番はオープン側へミートさせるように守ることでハメ側へ持っていきます。
赤4番はこの時少し余裕があるのでスローワーと駆け引きし、シュートへのポーチへいける準備をしておく。
ハメ側での守り方
ディスクをハメ側まで持っていけたらいざ勝負です。
4、5番はある程度のリスクを追いながら、チームの決め事の中でいける範囲ミートにプレッシャーをかけていきます。
7番は直接ディスクが飛んでくることはほぼないので、シュートへのフォローの意識を持ちながら、スローワーと駆け引きします。
3番も同じくスローワーから裏サイドで見にくいので、ポーチカットを狙いにいったり、2番と目を合わせ”ガオー”や”どやさ”を狙います。(ガオー・どやさの説明はこちら「アルティメット用語辞典」)
ハメ逆で勝負する考え方
上記はハメ側に持っていってハメ側で勝負するというオーソドックスな考え方です。
風の状況によってはハメ逆の方が勝負しやすい時もありますので紹介します。
風向きによってはハメ逆からのシュートが打ちにくい状況もあると思います。そんな時は、ハメ逆といえどミートをガンガン切りにいきます。
4番もスローワーと駆け引きしつつシュートへのフォローをしつつ、自分の相手にミートされないところで守ります。
ハンドラーもガンガン勝負です。この時”A”をやられても、ミドルがミートに意識をしている為、少しリードパスになるとポーチカットできるという考え方もできます。(”A”の説明はこちら「アルティメット用語辞典」)
誰でもできることを必ずやること
ディフェンスの時、必ずやることとして
- スローオフ時のチェック
- ストーリング
- 浮いたディスク(打たれたシュート)は全員で追う
- 声を出す(ストーリングへ、中からはもちろん外から中へ)
これを必ずやります。
上記は1年生であろうと4年生であろうとベテランであろうと誰でもできることなのでサボることのできない事項です。
「当たり前のことを当たり前に行う」のが一番難しいんですけどね。
チームの決め事を守る
ディフェンスが始まる際にチームでどのように守るかをセット毎にきちんと決めて、守ります。
- トラップはバックかサイドか
- ミートケアか奥ケアか
- ハメ側勝負かハメ逆で勝負か
- ハンドラーが勝負するか、など
ミートケアにしてみてシュートを打ってくるのか、打ってこないのか、相手の攻め方によって組み立てていきます。
そんな中チームの決め事を守れず点を取られてしまうと、次の作戦をどう組み立てることができず、無駄な一本になってしまいます。
なのでミートケアなら「ミートケア!打たれたらしょうがない」と割り切って守っていきましょう。
チームで決めて”組織的に守って”いきます。
また、学生チームは特にですが、チーム内で片方のトラップでしか練習していないことが多く、サイドトラップは全然効かないけどバックトラップにしたらどハマりするなんてこともありますので両方練習しておくと良いでしょう。
カットの法則
「マンツーマンディフェンスの基本・ミドル編」でも紹介した、カットの法則です。
- パスを単発にする
- パスをかさませる
- ミドルとハンドラーを分離させパスの距離を長くする
- カウントをかさませる
- その長くなったミートをカット!!
この法則を意識して守ってみましょう。
まとめ
ホライゾンに対してのマンツーマンディフェンスについてまとめると
チームでしっかりと決め事を決め、その決め事を徹底し、組織的に守る
ことが大事になってきます。
今日紹介したのは一例で、風向きや相手チームの特徴によってベストなDFは変わってきます。
自分たちでよく考え、実行して行く力を身につけていきましょう。
それではまた。