こんばんは、バズバレッツの能勢です。
新型コロナウィルスが各地で拡大してしまっているようです。
いつか映画の世界のような事が起きてしまわないか心配です。
どこで何が起こるかわからないので、1日1日を大切に生きたいところです。
さて、今日は「ディフェンス時に、マーカーとの距離が離れていても守れる理由」について解説していきます。
過去質問をいただいておりました。(かなり回答が遅くなってしまって申し訳ございません。)
文部科学大臣杯の試合を通して、バズバレッツさんのマンツーDFは距離が離れていたり、ストーリングもわざと離しているように見えました。何故DFを離した状態でもあそこまでプレッシャーをかけることができるのでしょうか?
何故マンツーマンディフェンスをしていて距離が離れていても守れるのか?
何故ストーリングを離していてもパスは防げているのか?
「経験だ」と言ってしまえばそれまでですが、私なりに「離した状態でオフェンスに対してプレッシャーをかけられる理由」を解説していきます。
この記事を読めば、バズの選手が何故”離して守っているか”がわかり、あなたも”離して守ること”が出来るようになるかもしれません。
オフェンスに後ろからついていくディフェンス『金魚のフン』から卒業できる日も遠くありません。
ディフェンス時に、マーカーとの距離が離れていても守れる理由
マンツーマンディフェンスをしていて、マーカーとの距離が離れていてもディフェンス出来る理由は以下の通りです。
- 離して良い状況を理解している
- スローワーを見ている
- 周りと連携を取って挟んで守っている
- ストーリングは先にコースを切っている
上記4つが大きな理由になっています。
それではそれぞれ解説していきます。
離して良い状況を理解している
マーカーを離していても守れている理由の一番大きなところはディフェンスをしている時に「離して良い状況を理解している」からです。
マンツーマンなのに離して良いの?と思うかもしれませんが、「状況」によっては離しても問題ない場合があります。
離して良い「状況」とは以下のような状況です。
スローワーから直接パスが来ないところ
「スローワーから直接パスが来ないところ」はマーカーから距離を取っていても問題はありません。
「スローワーから直接パスが来ないところ」というのは以下の場所を言います。
- スローワーから他のオフェンスを”経由”しないと自分のマーカーにパスが来ないであろうところ
- スローワーから直接パスするには距離が長かったりリスクのあるところ
例えばホライゾンオフェンスをされていてフォースバックでハメ側にディスクがある場合、対角にいる選手はその場所にいると言えます。
このような場所ではマーカーに対して近くを守っていてもディスクは飛んで来ないので、離しても大丈夫です。
上図はあくまで1つの例なので、自分自身で色々試してみると良いでしょう。
つくべきところはついている
もちろんいつもオフェンスに対して離している訳ではありません。
状況が変わればマーカーとの距離感もやるべきことも変わります。
パスによってディスクが動いて自分自身のマーカーがディスクを貰いに行くタイミングになった時はしっかりとついているようにしています。
離すところは離しているし、つくところはついている。
その「強弱」が重要と言えます。
スローワーを見ている
2つ目の大きな理由としては「スローワーを見ている」からです。
「スローワーとマーカーが見えるポジションで守る」というのはディフェンスにおいての基本中の基本です。
良いポジションで守りスローワーを見ながら守ることができていれば、スローワーが違うところを見ている時マーカーを離すことができます。
ノールックは別として、スローワーがレシーバーにパスを出す時はレシーバーの方を見ています。
スローワーが自分のマーカーを見ていない時はパスは飛んで来ないという判断ができるので離しても大丈夫ということになります。
常にスローワーとマーカーが見えるポジションをキープしましょう。
参考記事「マンツーマンDF基本・ミドル編」
参考記事「マンツーマンDF・ハンドラー編」
9割スローワー、1割マーカーと周り
視野の割合を個人的な感覚でいうと、9割スローワー、残り1割はぼんやりマーカーと周りを見ています。
常にそういう訳ではありませんし、状況が変わればこれが7:3になったり8:2になったりします。
しかし常にスローワーを見る割合が多いことは確かです。
バズの名ディフェンダー達も「スローワーを見て、マーカーは視野に入れる」というような表現を使っています。
自分のマーカーとマンツーマンしながら「スローワーと勝負している」といった感じです。
周りと連携を取って挟んで守っている
3つ目の理由としては「周りと連携を取って挟んで守っている」からです。
マンツーマンは一人が一人を守るディフェンスです。
その中で2人や3人で連携を取って挟んで守っているので離しているように見えるケースがあります。
数秒離しているように見えるかもしれませんが、その後スイッチしたり、マーカーにつき直しています。
参考記事「ディフェンススキル”スイッチ”」
マーカー以外が見えているからできる
この連携を取って挟んで守ることは、自分のマーカーばかり見ているディフェンス(金魚のフン状態)ではできません。
スローワーを見ながら周りを見て周囲の状況を把握し、事前に声を掛け合っているからこそできることです。
離しても良いタイミングで、周りを見ることで一緒に守ることができるパートナーを探すことができます。
ストーリングは先にコースを切っている
最後にストーリングが離している理由は「先にパスコースを切っている」からです。
スローワーはレシーバーが空いている(フリーの状態)のを確認してパスを出します。
ストーリングに入る前に、次にパスが出るであろう場所(レシーバー)を守ってからストーリングに入るという作業をしてる為、離しているように見えるのかもしれません。
別記事参照「ストーリングの技術」
マーカーを離している時に何をしているかが重要
マーカーを離していても守れる理由を説明しましたが、この”マーカーを離している時”に何をしているかがすごく重要です。
ただ単純に離して休んでいる訳ではなく、周りを見て連携を取ったり、ポーチカットを狙いに行ったり、他のディフェンスに声を出したりしています。
マーカーを離している状況で、スローワーを見ながら守れるようになってくると段々と周りが見えるようになり、ディスクの流れが予測できるようになってきます。
まずは先日の記事「ディフェンス時のコート外での声の出し方」を実践して、コート内でも意識してやってみると良いでしょう。
まとめ
マンツーマンディフェンスをしていて、マーカーとの距離が離れていてもディフェンス出来る理由は
- 離して良い状況を理解している
- スローワーを見ている
- 周りと連携を取って挟んで守っている
- ストーリングは先にコースを切っている
です。
離して良い状況はすぐにわからないかもしれませんが、スローワーを見ることは誰でもできます。
まずはマンツーマンディフェンスをする際に必ず、「スローワーとマーカーが見えるポジション」を意識してそのポジションをオフェンスより先に取ることを目指してみましょう。
スローワーを見ながらディフェンスできるようになればディフェンス中に見える景色はガラッと変わるはずです。
”スローワーを見てマーカーを視野に入れる”
これができるようになれば「金魚のフン」卒業です。
難しいですが、試行錯誤しながら自身のポジションを探しましょう。
それでは今日はこの辺で👋