アルティメットの競技人口は?世界と日本の推移

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能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC、2024WMUC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、まだポケモンGOが世間的に流行っていることを知った雷人です。(当時のポケモンをやってなかった世代がハマってる)

さて、今日は「アルティメットの競技人口:世界と日本の推移」というテーマで書いていきます。

アルティメットをやっていると

日本のアルティメットの競技人口ってどのぐらいいるの?

世界のアルティメットの競技人口ってどのぐらいなの?

と聞かれることが少なくありません。

この記事では日本と世界のアルティメット競技人口が今どのぐらいでどのような推移を辿っているのか解説していきます。

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アルティメットとは?

そもそもアルティメットってなに?という方もいらっしゃると思うので、まずアルティメットがどんなスポーツかを説明しておきます。

アルティメットとはアメリカ発祥のフライングディスク(俗に言うフリスビー)を用いたスポーツで、7人対7人で行うチームスポーツです。

攻撃側と守備側(敵味方)それぞれに分かれて攻撃側は1枚のディスクをパスしながら運び、エンドゾーンを目指しパスを繋いで進めていきます。

詳しくは以下の関連記事を読んでみてください。

アルティメットとは?スポーツとしての魅力を紹介!

日本のアルティメット競技人口

アルティメットを説明する際に、よく聞かれる日本の競技人口について確認していきます。

日本フライングディスク協会(JFDA)の公表している資料によると少し古いですが、2019年の競技人口は「5083名」と記載があります。

JFDAホームページより抜粋

公式データページを見ると2019年の数字がおかしいですが、2022年も5066名となっているので、現状おおよそ「5000名」というのが答えになるのかなと思います。

ただこちらの数字はあくまでもJFDAの会員登録をしている(公式の大会に出場するために登録する必要がある)人の数であることや、アルティメット以外の競技の数字も含まれているため正確な数字とは言えません。

フライングディスクのアルティメット以外の競技人口はかなり少ないので、ほぼアルティメットの会員だということだと考えたとして、おおよそ5000名というのがやはり妥当なところかと思います。

7割弱が大学生

JFDA会員登録者の年齢分布を見ると「19歳〜22歳」という大学生のボリュームが最も多く、全体の7割弱を占めています。

こう見ると日本のフライングディスク界は大学生アルティメットプレイヤーによって支えられているとも言えそうです。

もっと18歳までのプレイヤーを増やしていくために環境作りをしていかないとダメですね。

会員登録していないアルティメットプレイヤー

未知数なのが、公式の大会には出ないけど年に数回イベントに参加している「非会員のプレイヤー」の数です。

会員登録してなくても参加できるクラブジュニアのガイアカップやドリームカップだけ出場しているという方も少なくないと思います。

このような「非会員プレイヤー」をどのぐらいいるかということと、”競技人口”に含めるかは難しいところです。

「競技人口=ある程度継続的にプレーしたり大会に出たりしている」と考えると、会員登録している数で考えた方が良さそうです。

実際会員登録してないけどアルティメットたまにやってますというプレイヤーはどのぐらいいるんでしょうか。気になりますね。

世界のアルティメット競技人口

一方世界のアルティメット人口はどのぐらいになっているのでしょうか?

こちらも先ほどの資料を見ると古いデータになりますが、2017年の数字は「163,714名」となっています。

JFDAホームページより抜粋

2000年代から見ると競技人口は右肩上がりで増えていて、2015年ごろから緩やかにはなっているものの増加傾向にあります。

2018年以降の数字が見当たらずchatGPTに聞いてもデータがありませんと言うことだったので、現在の世界のアルティメット競技人口としては予測値で「17万人〜20万人」ぐらいとしか言えないかなと思います。(正確なことは言えません。あくまで予測値です。)

世界のアルティメット人口増大の可能性

個人的には世界的に見るとアルティメット競技人口はまだまだ増える可能性があると思っています。

近年アフリカ大陸などの国が世界連盟に新たに加盟していることを考えると、これから人口増加とともに普及が広がっていく地域も少なくないと捉えています。

アルティメットは最低限必要な道具が「ディスク1枚」と言うことや、セルフジャッジと言う特性を考えてもいわゆる発展途上国と呼ばれるような国でも爆発的に普及する可能性はあるのではないかと思います。

中国でアルティメットが流行

2年ほど前から風の噂で中国国内でアルティメットが大流行りしているという話がありました。

実際にかなり流行しているようで、各地域で多くのアルティメットチームが生まれているそうです。

来年2025年にはワールドゲームズが中国で行われることを考えると、さらに急拡大する可能性もあるかもしれません。

中国の人口は近年減少傾向といえど14億人と日本の10倍もの人口を抱えています。

単純なことを考えると競技人口も10倍の5万人いると考えてもおかしくないことですね。

先ほど見た2017年の世界のアルティメット競技人口に中国のアルティメット競技人口がどのぐらい入っていたかわかりませんが、中国でアルティメットが大流行りしていると聞いたのは2020年以降なので、中国のプレイヤー増加を入れていくともしかしたら世界の競技人口は20万人を突破している可能性もありそうです。

インドでもプレイヤーの数は増えてそうです。

アルティメットの競技人口まとめ

と言うことで日本と世界のアルティメットの競技人口について書いていきました。

結論としてはあくまで予測値になりますが

  • 日本:公式の大会に出る協会に登録している人数が5,000人前後
  • 世界:17万人〜20万人と予想。(筆者の予想では20万人前後)

と言うことになります。

今度聞かれたら上記の数字を参考に答えようと思います。

世界の競技人口は根拠となる数字が2017年のものしかないので大きな声では言えませんが、楽観的予測で20万人と予想していますが、新たな数字が出てきたらまた更新させていただきます。

何度も繰り返しますが、本記事の数字については予測値を多く含んでいる部分があります。取り扱いには十分ご注意の程よろしくお願いします。

かなり古い記事にはなるけどアルティメットチャレンジャーが過去に書いている記事ではアメリカの競技人口は60万人以上というデータもあるようです。

世界のアルティメット人口分布(2010年)

競技人口をどう捉えるかで大きく変わってくるので、この頃のデータから考えると100万という数字を超えててもおかしくはない話かもしれませんね。

正確なデータがあるわけでもないので曖昧な感じになってしまいましたが、個人的にはまだ世界的に見てもアルティメットの人口増加は続くのではないかと感じています。

日本でもまだまだ人口が増えると良いですね。

ではまた。