2020年度大学選手権中止決定を受けて

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この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、バズバレッツの雷人です。

今日は昨日発表された2020年度の第31回全日本大学アルティメット選手権大会が開催中止になったことを受けて少しばかり個人的な意見を述べてみたいと思います。

特段JFDAのことを擁護するわけでも批判するわけでもなく、私はこう考えたということを書いて行きます。

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2020年度大学選手権中止決定を受けて

昨日日本フライングディスク協会(JFDA)から正式に2020年度の公式大会についての開催中止のお知らせが届きました。(ニュースはこちら

大学選手権とユース大会、それから指導者認定講習会も中止になっています。

コロナの影響を受けて再三にわたり延期を進めてきたJFDAでしたが、緊急事態宣言が延長されたことを受けて中止という決定に至ったようです。

しっかりと内容を読んだ方も読んでない方もいるかと思いますが、今回のニュースはめちゃくちゃ長い文章が書かれています。

開催中止判断についていろんなことを準備してきたが、どうにも無理でしたというざっくりそんな感じのニュアンスが書かれています。

あそこまで長い文章で書いてあるということは、開催に向けて多くの学生が協会に対して問い合わせをしたのではないかと予想しています。

中止決定すれば必ず批判や厳しい意見が飛んでくることが予想されるので、事前に出せる情報は出しておこうということになったのだと思っています。

個人的には、あそこまでの文章を書かせなきゃいけないぐらいの世の中になってしまっていることに対して悲しい思いがあります。(アメリカの注意書きみたい)

今回の中止はコロナという外的要因の中で、しかも1ヶ月後の状況が全く予想できない中での判断だったと思います。

大会(特に学生選手権)は1つの会場に数百人から数千人を集めるイベントで、会場や宿泊地などと連携して数ヶ月前から調整をしなければなりません。

イベントは参加者の健康や安全が約束された上で開催されるべきだと個人的には思うので、どこで誰が感染するかわからないようなこの現在の状況では、仕方がない判断だったのではないかと思います。

「仕方がない」と一言で片付けられるほど、学生がアルティメットに捧げてきた情熱は軽いものではないことは重々承知しています。

私自身4年生だったらどれほど悔しかっただろうと思うこともあります。

昨年9月に延期が決定された時にもこちらの過去記事で書きましたが、大学選手権だけはどんな形であれ開催して欲しいと思っていました。

どれほど何を言ってももう時間を戻すこともできないので、とにかく決定に従って動くしかないので大学生の皆さんには前を向いて進んで行って欲しいと願っています。

誰のせいでもない

前の記事でも書きましたが、今回の中止は誰のせいでもないと思っています。

100年に一度の感染症が世界を襲い、誰も対応したことのない事態に突き落とされました。

組織として未熟なJFDAに対して思うことがあることは十分理解できますが、Twitterであれやこれやと批判するのは違うと思います。

そこで批判するぐらいなら直接問い合わせフォームで問い合わせてください。

今回の中止は特定の誰かのせいで決まったわけではありません。

私たち人間が環境を破壊し、自然を侵略したことで発生させたウィルスが原因です。さらに自粛できず感染を広げてしまった私たちの行動が原因です。

コロナさえなければと思うのであれば、環境保全について考え直してみると良いかもしれません。

もしたとえJFDAが開催決定と判断していたとしても、大学側から出場の許可が出なかった可能性だってあります。

私たちはいつもどこかの何かに属して生きています。

その道を選んできたのはほかでもない自分だということを忘れないようにしましょう。

もちろん組織として未熟な協会がこれから改善していくことは必須事項ではありますが、今回ばかりは誰も経験したことのない中でやれる方法を最大限努力した上での結果だと思います。

協会の実務を回している3人も元々は大学生プレイヤーだったので、大学生の気持ちは痛いほどわかっていると思うので協会へのバッシングはもう辞めにしましょう。

最後に

最後になりますが、大学生最後のアルティメットをコロナによって奪われた四年生については本当に残念としか言いようがないですし、かける言葉が見つからないのが正直なところです。

誰かのせいにしたい気持ちもわからないでもないですが、こんな経験をしたのは後にも先にも今年の四年生だけです。(もう一年この状況が続けばわかりませんが・・・)

しかし、人生が終わったわけではありません。

人生100年時代と言われる現代では、残りの人生があと80年も残っています。

終わったものは、どうやっても変えることができません。

変えられないものに目を向けるのではなく、これから変えられるものに目を向けて人生を過ごして行って欲しいです。

2017年活動停止になったバズに所属していた私は、人生を懸けて努力していた2018年のクラブ選手権に出場することができませんでした。

その時は生活は荒れ果て、いろんなところに対する憤りもありました。

ですがまた別の目標が見つかりそこに向かって走り出すことができています。

今回の件は残念としか言えませんが、これから生きることのできる未来に向かっていま出来ることをやって行って欲しいなと思います。

自分もそうします。

大会があるかどうかわからない中、大学からの活動制限がある中、先行き不透明な中、モチベーションの維持がすごく難しい中で、努力された皆さんのこれからの人生が明るくなることを期待してます。

また、開催に向けて尽力されたJFDAの実務をこなすスタッフの方はお疲れ様でした。

全ての人にとって今回のこと(まだ戦いは終わっていませんが)がこれからの糧になることを願っています。

最後に一言だけ、社会人アルティメットも楽しいよ。

なんともまとまりのない記事になってしまいましたが、今日はこの辺で終わりにします。

ではまた。