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アルティメットのミニゲームを「バスケ3on3」風にやってみた

基礎練習
この記事を書いた人
能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC、2024WMUC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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こんにちは、バズバレッツの雷人です。

かなり久しぶりの投稿になってしまいました。

9月から1年半ぶりに会社勤めをして、1日の時間の短さを痛感させられていますが、細々とブログ更新を続けていきます。

今日は「アルティメットのミニゲームを「バスケ3on3」風にやってみた」というテーマです。

最近チームでの活動が制限付き(2グループや月一の全体練習)で再開しました。

基本少人数での練習になるので、ミニゲームをすることになったのですが、バッカーズの兄貴・上村選手から「バスケの3on3」のルールでやってみようという提案があり、やってみたら面白かったので勝手に紹介します。

今日の記事は少人数での活動を余儀無くされ、ミニゲームがマンネリ化しているチームの助け舟になるのではないかと思います。

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アルティメットのミニゲームを「バスケ3on3」風にやってみた

先週の練習で上村選手の提案で3対3のミニゲームを「バスケ3on3」風にアレンジしてやってみることにしました。

普段と違うルールで行うことで、「どうやったらうまく行くのか」などアルティメットについて考えるようになると思ったので紹介します。

現在チームのモチベーションを保つのも難しく、人数が集りにくい状況のチームも少なくないと思います。

いつも同じような練習で飽きてきたというチームのちょっとしたスパイスになればと思います。

バスケ3on3とは

バスケの3on3はWikipediaによると

3×3は、ストリート・バスケットボールなどで普及している3人制バスケットボールの一形態ストリートボール3on3から生まれたスポーツ。国際バスケットボール連盟が国際競技連盟として推進しているスポーツ競技である。2020年東京オリンピック大会では、正式種目として採用される。

Wikipedia

とあります。

細かなルールは調べていただきたいのですが、簡単に言えば通常のバスケのハーフコートで、3人制で行うバスケです。

縮小版と言うことを考えれば、アルティメットでもコートサイズを小さくして少ない人数で行えば同じことができます。

とりあえず、やってみた

上村選手から提案があり、即時にやってみることにしました。

通常アルティメットで3対3などのミニゲームをやる際は、コートを縮めてルールはそのままで行ったり変則ルールを用いて行うことが多いのですが、いつもと違うことをやってみようと試してみました。(ミニゲームの変速ルールの記事はこちら

やってみると、「うまく点を取るにはこうした方が良い」「こういう点の取られ方は良くない」と言ったような普段使わない思考に至ることが多く、いい意味で楽しくプレーすることができました

採用したルール

基本のベースはアルティメットのルールと同じルールで、バスケの3on3風にやる中で採用したルールは以下の通りです。

  • ストーリングカウントは7まで
  • コートは通常の半分
  • 得点を取った後はその場にディスクを置く
  • 得点されたチームはディスクを拾いブリックラインまで戻ることでオフェンス権を得る
  • ターンオーバーが起きた場合もブリックラインまで戻ることでオフェンス権を得る
  • ブリックラインより奥にはディフェンスは侵入できない(ストーリングも数えられない)
  • ブリックラインからプレイゾーンにパスを出した後はブリックラインより後ろにパスはできない(バックパスの禁止)
  • メンバーチェンジは得点を取った後のディフェンス中に随時交代できる(プレイは止まらない)

最初は上記のルールのみでスタートしました。

図解にすると以下のようになります。

コートサイズは通常コートの縦半分を使います。
得点が入る「エンドゾーン」と通常通りプレーできる「プレイゾーン」とオフェンス権を得るために超えなければならない「ブリックラインより後ろのエリア」の三つのエリアがあります。

いつものようにスローオフで試合開始します。

ストーリングカウントは7でやりましたが、自分たちで好きなように設定すると良いです。(通常通り10でもOK)

コートサイズも自由に変えてみましょう。

スローオフを受けたら通常通りエンドゾーンでのゴールを目指します。

ただし、パスがブリックラインを超えて「プレイゾーン」に出た場合は再度ブリックラインに戻ることはできません。

ディフェンスはブリックラインを超えて守ることはできません。ストーリングも数えられない。(オレンジ②が入ってますがミスです笑)

途中でターンオーバーが起きた場合でも一度ブリックラインまで戻さないとオフェンス権を得られません。

エンドゾーンでキャッチし、得点したらその場にディスクを置いて攻守交代です。

得点された後は攻守交代になりますが、一度ブリックラインまでディスクを戻さないとオフェンス権(得点の権利)を得られないのでブリックラインまで戻します。

この時もDFでき、ターンオーバーが起きれば攻守交代になります。(ただしオフェンス権を得るにはブリックラインを超える必要があります。)

メンバー交代はこのブリックエリアまで戻る時のディフェンス中に行うことができます。

ディフェンスはブリックラインより後ろに侵入できないのでご注意を。

といった感じのルールでとりあえず3点先取でやってみましたが、得点を取った後もプレイは基本止まらないので運動量はそれなりに確保できました。また、これだけでもいつものルールと違うので楽しむことができました。

追加したルール

数回やってみると色々と不具合があり、さらにルールを追加していきました。
特にブリックラインより後ろは特に長さを決めていなかったので、大きく下がればディフェンスは為す術なしでした。

また、ブリックラインより後ろでディスクをパス交換していると一向にゲームが進まないので以下のルールを付け加えました。

  • ブリックラインの奥にもエンドラインを設け、オフェンス権を得られるエリアをリセットエリアとした。(「リセットエリア」は今名前つけました。)
  • リセットエリアでのパス交換は3回までとする
  • リセットエリアで3回パスを終えた後は10秒以内にプレイゾーンにパスを出さなければならない(これはなかったけど今追加しました)

と言った感じです。

ブリックラインの奥にエンドラインを追加して、「リセットエリア」としたことでオフェンス権を得るための制限を増やしました。

リセットエリアでのパス交換は3回までにして、グダグダする時間がなくなります。

3回のパス後もストーリングを数えられないとスローワーはノープレッシャーなので、10秒以内にプレイゾーンにパスを出さなければいけないことにしました。

疲れが出てきて数本やっているとリセットエリアで休憩するという事象が発生したので、いずれも遅延行為に対する制限です笑。

追加したルールに基づいてゲームを進めて行くとかなりスムーズになりました。

横幅は通常のコートと同じく37mで行ったので、1人が使えるスペースがかなり広く1対1を意識した練習になりました。

また、今回のコートサイズだとスペースが広いので頭越しのパス(ハンマーやチョップなど)が有効的なパスとなり、そういったパスの精度をあげることにも役立ちそうです。

短めのシュートを受けてから少ない人数で得点を取るために必要な要素が含まれているので、そういった状況を想定した練習になるかもしれません。

こうして新しいゲームが生まれて行く

今回バスケ3on3風にやってみたことで、次から次へとルール改定を行っていったのですが、こうやってアルティメットもだんだんと現在のルールに近づいていったのだろうなと思いました。

また、新しいスポーツが生まれるのはこういう風に生まれるのだと思いました。

アルティメットは幸いディスク1枚とコートがわかるようにコーンが数個あればできるスポーツです。

コートサイズを人数によって調整することで、参加人数が少なくてもいかようにも対応することができます。(流石に5人以下だとやれることは少ないですが・・・)

今回は横幅37mでしたが、もう少し狭くして行うとこれまた制限が生まれるのでプレーの質を変える必要があります。

自分たちのチームの課題に合わせてルールを変えていくと面白いかもしれません。

まとめ

今回バスケ3on3風にアレンジして3対3をやってみたことで、普段使わない頭を使うことになったり、新しくスポーツが生まれる様子(ルールが追加される様)がわかりました。

なかなか人数が集まらず、練習がマンネリ化してしまっているチームはぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか?

そして、やりながら試行錯誤していって自分たちなりの新ルールを追加してプレーするともっと楽しくアルティメットができると思います。

いつもと違う感覚でプレーすると頭が活性化するので面白いです。

「3on3アルティメット」いつか流行るかもしれませんね笑。

まだまだコロナの影響で小規模での活動を余儀無くされているチームの方は過去記事で少人数向けの記事も書いてますので参考にしてみてください。

ではまた。