こんにちは、バズバレッツの能勢です。
今日は1月17日です。
「阪神・淡路大震災」から25年が経ちました。
このブログの読者の半数はもしかしたらまだ産まれていなかった時のことかもしれません。
また阪神淡路大震災や東日本大地震のようにいつどこで大地震がくるかわかりませんので、できる範囲の備えはしておきましょう。
さて、今日は「ゾーンDFにおいてフロント陣(前衛)が間を抜かれる理由と意識すべき事」について解説していきます。
なぜあなたがゾーンディフェンスをしていて”右も左もパスを通されてしまうのか?”という理由も含めて解決方法について紹介していきます。
この記事を読めば”右も左もパスを通される”という事はなくなる・・はずです。
何かしらのヒントになれば幸いです。
ゾーンディフェンスのおさらい
念のためおさらいで説明しておきます。(過去記事同内容です)
一人が一人をマークして止めるマンツーマンディフェンスとは違いゾーンディフェンスはエリア(地域・ゾーン)を守ります。
それぞれが守る場所を決めて、その場所を守るのがゾーンディフェンスです。
まだ読んでない方は以下の過去記事をあわせて読んでみてください。
右も左もパスを通される理由
ゾーンディフェンスのフロント陣(前衛)をやっていて「右も左もパスを通されてしまうのは何故なんだろう」と悩んだ事はないでしょうか?
大学一年生の時、私も同じ悩みを持っていました。
ショーDをやっていた野球部出身の私は、ゾーンディフェンスの練習の中で
「何これ、四方八方からオフェンスくるがな。どうすりゃええんな。わけかわらん。」
と思ってました。
物事には全て理由があります。
何かがうまくいっていないから「右も左もパスを通される」んです。
レシーバーのことが見えていない
これはゾーンを始めたばかりの人や、ウィメンのプレイヤーに多く見られる事ですが、レシーバーのことが見えていない人が多いです。
簡単にいうとディスクばかりを見ているいわゆる「ディスクウォッチャー」になってしまっているということです。
ディスクばかりを目で追ってしまいスローワーばかり見ていると自分の背後にいるオフェンスの動きは見えません。
パスが通るためには、スローワーがいて”レシーバー”がいる必要があります。
という事は「スローワーを除くレシーバー6人を7人で守ればパスは出ない」ということになります。
見るべきはスローワーではなく、レシーバーなのです。
まずはレシーバー6人を7人で守ってみましょう。
2人で1人を守ってしまっている
受け渡しがうまくいかずに、ディフェンス2人でオフェンス1人を守ってしまっている状況があります。
このような時はどちらか一人が”余っている”状況と言えます。
余っているなと感じたら、自分の持ち場にとらわれずに空いているスペースを埋めたり、次にどこからオフェンスが攻めて来そうかを考え待ち受けましょう。
味方を信用して、味方が守ってくれている場所は任せてしまう割り切りも重要です。
まずは7人で6人を守りたいのですが、2人で1人を守っているとどこかの数が足りなくなります。
横との連携が取れておらず、2人の間が大きく開いてしまっている
間を通されるパターンとしては、コートに対して横の動きをするオフェンスについて行ってしまい、横の人との間が大きく開いてしまいその間にパスを通されるというパターンが多くあります。
先ほどの図のように特に真ん中周辺を守る人は横との連携をしっかりととって、間を抜かれないようにする必要があります。
例えば自分自身が右に動く時は、自分の左のスペースが大きく開いてしまうということです。
なので自分が見ているオフェンスが右に動いた時は、自分の持ち場からなるべく離れないようにして自分の右にいるディフェンスに受け渡しするようにします。
ゾーンでまず連携を取る必要があるのは「横の人」です。そのあとは「前」です。
フロント陣(前衛)が意識すべき事
ここまでなぜ右も左もパスを通されてしまうのか?という理由を解説しました。
それを理解した上でどうすればパスを通されなくなるのか?
「フロント陣(前衛)が意識すべき5つの事」について解説していきます。
フロント陣が意識すべき5つのことは
- 最低限貰われても良いところを理解する
- コートに対して半身になる
- パスコースを切る
- 百聞は一見にしかず!首を振る
- 指差しで味方に意思を伝える
です。
それぞれ解説していきます。
最低限貰われても良いところを理解する
マンツーマンディフェンスでもゾーンディフェンスでも必ず「最低限もらわれても良い場所」はあります。
例えばサイドトラップでハメ側に持っていきたいゾーンを仕掛けている場合は、オープンサイドのハンドラーの位置はパスを出されても良い場所です。
オープンを守るディフェンスはあえてそこを外して守るようにすることでディスクをハメ側へ運んでいきます。
同じディフェンスで真ん中を守る人はこの時自分自身の左前方はパスを貰われても良い場所になります。
このようにポジション毎に「ここは最低限貰われても問題ない」という場所を理解しておくことが重要です。
絶対に貰われてはいけない所を守る
逆に言うとディフェンスは絶対に貰われてはいけない所(コース)を守ることが大事です。
優先順位がわかるようになったら、その優先順位が高い順番に守っていきましょう。
先ほどの図の中でいくと真ん中の人が通されてはいけない場所は”右手側”になるので右にいるオフェンスを守ります。
コートに対して半身になる
コートに対して半身になることで、スローワーしか見ていない状況「ディスクウォッチャー」になることを防ぐことができます。
また、体を半身にすることで”横の味方ディフェンス”とのアイコンタクトが取れるため連携がうまくいきやすくなります。
まず連携を取りたいのは”横の関係”なのでコートに対しては半身になりましょう。
極端に言えば「スローワーに背を向けて後ろを見る」ぐらいでも大丈夫です。
部分部分ではそうなることも多々あります。
パスコースを切る
当然のことですが、パスコースを防げばパスは出ません。
パスコースというのは、スローワーからレシーバーの間のコースのことです。
当たり前のように思えるかもしれませんが、「ディスクウォッチャー」の状態だと相手が動かれた時に気づくことができません。
スローワーとレシーバーが目があっていればその瞬間にパスを出されてしまいます。
パスが浮いている間に早めにパスコースに走り、半身になれるポジションを見つけスローワーとレシーバー両方を見れる状況を作ります。
ストーリングは最後で良い
スローワー以外のレシーバーに対してパスコースを切っていきレシーバー6人に対してディフェンス7人で守り、最後に余っていればストーリングに入ります。
ゾーンディフェンスはギャンブル性の高い攻めた陣形やコンセプトでない限り、シュート一発で取られたくないディフェンスです。
そうすると奥から優先的に守っていく必要があります。
なので奥から中・中から前という順番で守っていくようになり、パスコースを切ってから守り、後ろから余っていれば玉突きのように押して押して最終的に前まで来たらストーリングに入るということになります。
バズバレッツが海外でゾーンを仕掛ける場合は、海外の広く使ったオフェンスに対応するため、ストーリングに入るのが遅れ結果的に「No mark Zone」と呼ばれる訳です。
日本のチームのように手前で短いパスをちょんちょんとつなぐオフェンスに対してはそうならないですね。
百聞は一見にしかず!首を振る
ゾーンディフェンスでは「声」が大事だとさんざん言われます。
確かにそうですが、人間の「声を耳で聞いて、頭で理解して、体で反応する」までには時間がかかります。
そもそも私は軽度の難聴持ちなので見た情報の方が信じられます笑。
首を振ることで
- 自分の守るべきオフェンスがどこにいるか
- 自分がコートのどの辺にいるか
- 相手オフェンスがコートのどちら側に多く位置しているか
- 味方ディフェンスがどこにいるか
といったような情報が得られます。
コートに対して半身になり、首を振るだけでコートの半分を見ることができます。
ゾーンディフェンス真ん中の列の両サイドのディフェンスはコート全体を見ることができます。
そうすればどこからオフェンスが来ているという情報を中の味方や前の味方に伝えることができるようになります。
指差しで味方に意思を伝える
お互いに顔を上げて連携が取れるようになって来たら、「指さし確認」だけで連携取れるようになってきます。
同時に声も出した方がもちろんうまくいきますが、慣れてくると声を出さずとも「指一本」で意図が伝わるようになります。
ディフェンスが味方に見て欲しい時や、受け渡ししたい時などには「指さし」を添えて「行ったよ」というだけで伝わります。
そのためにもディスクばかりを見るのではなく、半身になり、顔を上げて首を振ることが重要になります。
個人的には声を出さないゾーン練習も良い練習になるのではないかと思っています。(やったことはありませんが・・・)
解説YouTube動画
2020年1月22日解説動画をYouTubeに公開しました。
「ゾーンディフェンス前衛フロント陣が意識する事」
今後もアルティメットの解説動画をアップしていきますので、チャンネル登録よろしくお願いします。
まとめ
以上ゾーンディフェンスをしていて”右も左もパスを出されてしまう理由”と「ゾーンDFでフロント陣(前衛)が意識すべきこと」を解説していきました。
ゾーンディフェンスでフロント陣が意識すべきことをおさらいすると以下の通りです。
- 最低限貰われても良いところを理解する
- コートに対して半身になる
- パスコースを切る
- 百聞は一見にしかず!首を振る
- 指差しで味方に意思を伝える
これを意識してやるだけで大きく変わると思います。
私自身も大学一年生の時からショーDをやっていて最初は本当に訳わかりませんでした。
しかし、先人の動画を研究したり、数をこなすことで上記の意識が身につきできるようになっていきました。
あくまでもこれはヒントですし、体現するのは自分になります。
ゾーンディフェンスをしているけどよくわかんないという人はこれを意識してやってみてください。
少しでも悩みが解決できれば幸いです。
それでは今日はこの辺で
実りある良い週末を👋