「マイナー競技認知度爆上げ祭」での出展を終えて

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能勢 雷人

大阪体育大学BOUHSEARS(2007~2010)〜文化シヤッターBuzzBullets(2011~2022)〜Bustar
ポジション:ハンドラー
日本代表歴:2010WU23UC、2011,2015,AOUC、2012,2016,WUGC、2024WMUC
埼玉県フライングディスク協会事務局長
JFDA公認ゲームアドバイザー
U.C.ABLAZERS(ユースチーム)創設

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お久しぶりです、バズバレッツの雷人です。

2月はブログ更新の頻度が落ちてしまい10記事に留まってしまいましたので、3月はもう少し頑張ります。

今日は『「マイナー競技認知度爆上げ祭」での出展を終えて』というテーマで書いていきます。

イベントを終えて色々と感じることがあったのでレポートとして残しておこうと思います。

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「マイナー競技認知度爆上げ祭」での出展を終えて

去る2月28日に「マイナー競技認知度爆上祭」が町田市で行われました。

イベントの内容についてはこちらの過去記事を読んでみてください。

30を超える各種マイナースポーツが出展しており、多くの方が会場に訪れました。会場内の人数が100人を超えないように人数制限をしたり、超えそうな時は出展者側から会場の外に出たりして密を避けた開催となりました。

また、オンラインでの配信もあり会場にこられない方でも参加できるような体制を整えていたので、本当に多くの方がイベントに参加できたのではないかと思っています。

今日はこのイベントを終えて、各種マイナー競技と比較してアルティメットはどうだったとか、アルティメットを知っていただいた時の反応や、これからのアルティメットの課題について感じたことを書いていこうと思います。

アルティメットの普及を考えている方や、そうでない方もこんな状況だよということが理解できるのではないかと思っています。

アルティメットの認知度

イベント中ありがたいことに多くの方がアルティメットのブースにも来てくださったのですが、そこで1つわかったことがあります。

それは「アルティメットの認知度はそこまで低くない」ということです。

もちろん他の競技の方からの声もありましたし、そもそも参加される方は「マイナー競技に興味がある方」が来場されていたと思うので、一般的な肌感覚とは誤差があるかもしれません。

ですがお話しさせていただいた多くの方が、アルティメットについて少しだけ知っていたり、1度だけやったことがあるというものでした。

テレビでちょっと見た事あるという声や、河川敷でやっているのを見た事ある、授業でやった事あるという声もあり、個人的な感想として認知度はそこまで低くないのかなと思いました。

アルティメット⇨かっこいい

また、お話しさせていただいた方の中で多くの方が言っていたのは「かっこいいね」という事でした。

アルティメットを伝えるには動画が一番だと思っていたので、ブースではノートパソコンでずっと動画(WUGC2016ファイナルと2019年の全国ユース)を流していました。

動画を見ながら説明していると、みなさん「かっこいいね」と言ってくれました。

どうやらスポーツとしてなかなかカッコイイ部類に入るみたいです。

スポーツとしてのかっこよさももちろんですが、ユニフォームを褒めてくださる方もいて嬉しくなりました。

これはアルティメットやってく上で自信を持っていい部分だと思います。

名前の由来もかっこいい

「アルティメットってなんでアルティメットって言うんですか?」と言う質問を受けました。

この質問には「アルティメットは日本語にすると”究極”です。スポーツにおける必要な運動要素の走力・投げる技術・跳躍力・キャッチ力を必要とし、さらにセルフジャッジで自身を律しながらプレーする必要があるスポーツなので”究極=アルティメット”と呼ばれています。」とこんな感じのことを回答していました。

そこでも「かっこいい」と言うお褒めのお言葉をいただきました。

誉め殺しです。

世界で勝てる団体スポーツ

過去に「アルティメットの魅力とは?改めて考えてみた」という記事でも書いたのですが、アルティメットはメジャースポーツを合わせても世界で勝てる数少ない団体スポーツです。

映像でWUGC2016のメン部門のファイナルを流しながら、準優勝したことを伝えると「日本のアルティメットって強いんだね」となります。

事実世界でもトップレベルで戦えるスポーツであり、ウィメンの部では世界一になったこともあるのでそこは猛烈アピールしました。

アルティメットの課題

色々と良いことを先に述べていきましたが、同時に課題も浮かび上がって来ました。

アルティメットがこれからも競技人口を増やして行くにはどうしたら良いのでしょうか?

新規で体験できる場所の提供

競技の説明をしていると何人かはやってみたいと言ってくださる方もいました。

「ちょっとやってみたいとなった時は、どこに行けばできるの?」という質問は少なくありませんでした。

2019年ごろは東京都フライングディスク協会にいた中野氏(源ちゃん)が積極的に「ゆるティメット」と称するイベントを体育館で行ったりしていたのですが、現在中野氏は愛知にいるのでそれもストップしてしまっています。

私たちができることとしては源ちゃんと同じように、会場(初心者は雨風しのげる体育館がいいと思う)を抑えて、「ゆるティメット」みたいなアルティメットを体験できる場所を提供することが課題になってくると思います。

関東では学校施設を借りてナイトアルティメットがそこかしこで開催されていますが、どこも参加者のほとんどが経験者だと思うので、体験という場にはハードルが高いかなと思います。

コロナがもう少し落ち着いて来たら、個人としても体育館を探してみようと思います。

フリスビー、ドッチビーからの脱却

「フリスビー」はみんな知ってました。しかもだいたいの人が投げたことありました。

ですが、その先にある10を超えるフライングディスク競技についてはまだまだ認知されていない状況です。

逆に言うと、扱う道具はみんな知っているというアドバンテージでもあります。

ドッチビーも爆発的に普及していて、その辺の公園に行けば数枚飛んでいることもしばしばです。

「フリスビー」や「ドッチビー」からどうやって脱却し、次の競技につなげて行くかが課題だと思います。

ここからどうやって「アルティメット」「ディスクゴルフ」などの競技に引き込んでいけるかがとても重要だなと思いました。

ユースチームの増設

個人的にはやはり、ユースチームの増設がこれから絶対的に大事だと思っています。(関連記事「ユース世代への普及や育成に力を入れる5つの理由」)

2012年に中学校の学習指導要領にアルティメットが追加されてから9年が経っています。

このこともあってか、「授業でやったことがある」という人は確実に増えています。

そこでさらに競技としてちゃんとやってみたいと思った時に受け皿となるチームが圧倒的に少ないのが日本の現状です。

ユースチームとまで行かないにしても、先ほどの体育館で行う「ゆるティメット」みたいなものがあれば中学生、高校生が参加することができます。

中高生であれば、大人と混ざってやってもなんの問題はないでしょう。

場所さえあれば、ユースチームとしてでもゆるティメットとしてでも使用可能になります。

となるとやはり抑えるべきは地域の体育館なのかもしれません。

最後に

今回個人としては初めてこういったイベントに参加したのですが、改めてアルティメットが魅力的なスポーツであることや、今後の課題が見つかったので出展してよかったです。

コロナの状況もあり、難しい状況で出展するか悩むこともありましたが、ほかのマイナースポーツの方と繋がったり企業の方と繋がることができました。

アルティメットの認知度はそこまで低くないとは言ったもののまだまだ普及という面ではやれることはたくさんあると思います。

個人としても今後の日本のアルティメット界が、いやフライングディスク界が盛り上がって行くように色々挑戦してみます。
(フライングディスクを日本に広めることを目的としたオンラインサロン「DISC EDGE」もよろしくお願いします。)

まずは、みんなで各地の体育館を抑えましょう。

というわけで今日はこの辺で。

ではまた。